最凶王者セーム・シュルトが敗退し、
誰にでも優勝の可能性が出てきた"K-1 WORLD GP2008 FINAL"。

まずは準々決勝の4試合。

ピーター・アーツvsバダ・ハリ戦、
1Rでバダ・ハリがパンチ連打でアーツからダウンを奪い、
アーツはバダ・ハリのハイキックをガードして圧力をかけ、
バダ・ハリに早くも攻め疲れの兆候が見られました。
2Rでバダ・ハリが飛び蹴りでアーツからダウンを奪い、
アーツの足がグラついたところでレフェリーストップ。
バダ・ハリがTKO勝利で準決勝進出です。

エロール・ジマーマンvsエヴェルトン・テイシェイラ戦、
1Rでテイシェイラがキックを仕掛けるとジマーマンがパンチ。
テイシェイラがジマーマンをコーナーで追い詰める攻撃を仕掛けました。
2Rではテイシェイラがキック中心に攻めていくも、
ジマーマンがパンチで追い詰めていきました。
ファイナルラウンドでテイシェイラが左キック、
ジマーマンは右ミドルを出してからパンチを連打し、
残り20秒のところでテイシェイラからダウンを奪い、
2-0でジマーマンが判定勝利し準決勝進出となりました。
ジマーマンは打たれ強さを見せてから一気に仕掛けた感じで、
テイシェイラは試合ぶりに成長が見られましたが、
まだまだキャリア不足を露呈したという形でした。

グーカン・サキvsルスラン・カラエフ戦、
1Rで両者が早く仕掛け始め、サキの左ハイが空を切り、
サキがガードを固めていく中でカラエフが攻めあぐね、
サキが右パンチを出していきました。
2Rではカラエフがサキをコーナーに追い詰めてパンチを連打し、
更にカラエフがパンチで畳み掛けるもサキのガードは依然固く、
ファイナルラウンドでサキがバックハンドブローでカラエフからダウンを奪い、
サキがパンチ連打で畳み掛けていき、カラエフに疲労が見られました。
3-0でサキが判定勝利を収めて準決勝進出となりました。

レミー・ボンヤスキーvsジェロム・レ・バンナ戦、
1Rでレミーの跳び膝蹴りがバンナに襲い掛かり、
バンナのミドルキックの後にレミーが連打、バンナの左ローが出ました。
2Rでバンナがパンチを出し、レミーはキックで応戦していき、
ファイナルラウンドで、バンナがレミーの右ミドルキックを受けた際に、
左腕の古傷が再発して結局ドクターストップ。
レミーがTKO勝利となり準決勝進出となりました。
バンナが左腕にテーピングをしていたので、また何かあったのかと思ったのですが、
レミーの攻撃を受けた際にはもう耐えられない状況になったのでしょう。

続いてリザーブファイトの2試合。

チェ・ホンマンvsレイ・セフォー戦、
1Rでセフォーがバックハンドブローを繰り出すも、
両者が打ち合いとなっていきました。
2Rで、ローキックで攻めたセフォーでしたが、
ホンマンのキックも効き始めていきました。
ファイナルラウンドではホンマンがパンチを連打して反撃するも、
セフォーがパンチを放っていき、3-0の判定でセフォーが久々の勝利。

ポール・スロウィンスキーvsメルヴィン・マヌーフ戦、
1Rでポールが先に攻めていくも、
マヌーフがパンチでポールから2度のダウンを奪ってKO勝利。
試合は完全にマヌーフのワンサイドとなりましたね。

続いて準決勝。

バダ・ハリvsエロール・ジマーマン戦、1Rでジマーマンが先に仕掛けるも、
バダ・ハリの右ストレートから打ち合いになり、
2Rで両者がハイキックを仕掛けた後、
ジマーマンのパンチを喰らったバダ・ハリがダウンを喫したかと思えば、
今度はバダ・ハリがジマーマンからダウンを奪いました。
ファイナルラウンドでもバダ・ハリのパンチが唸り、
最後は右パンチでジマーマンからダウンを奪ってKO勝利し決勝進出です。

グーカン・サキvsレミー・ボンヤスキー戦、
1Rでサキが前蹴り、レミーがローキックで応戦していき、
2Rでレミーの右ミドルキックが飛んでサキのボディに炸裂してダウン。
レミーがKO勝利を収めて決勝進出を果たしました。

バダ・ハリとレミー・ボンヤスキーの対戦となった決勝戦。
1Rで両者がまず様子を見ましたが、バダ・ハリが先に仕掛けるも、
レミーが左のパンチでバダ・ハリからダウンを奪い、
バダ・ハリがパンチで活路を見出そうとしました。
2Rでバダ・ハリの連打、レミーのミドルキックの応酬の後、
倒れたレミーに頭を踏みつける反則攻撃をした
バダ・ハリにイエローカードが与えられ、1ポイントの減点。
テレビ中継の解説をしていた魔裟斗が"バダ・ハリは失格ですよ"と言った通り、
レフェリーの角田信朗がバダ・ハリに失格を宣告し、試合終了。
レミー・ボンヤスキーが2004年以来4年ぶり3度目のGP優勝を果たしたのですが、
レミーはしっかりした形で決着をつけられなかった悔し涙が流れ、
放送席の西山茉希も大泣きしていました。

バダ・ハリが、
世代交代を進める上でも優勝しなければならないという重圧に耐えきれず、
突然反則をしたことについて"精神的な未熟さが出た"という声もあったように、
何らかの形での制裁を受けて出直す必要性が出てきたようです。
バダ・ハリは、K-1に参戦し始めた頃の未熟な荒々しさが出てしまっては、
これまでの成長ぶりが疑われても仕方ないでしょう。
レミーにしても、いつかバダ・ハリと再戦することがあれば、
まともな形で決着をつけなければならないと考えているでしょう。

GP王者を決める決勝戦でのバダ・ハリの愚行により、
今年のK-1 WORLD GPは最悪の形で終えることになったのは、
中学時代からK-1を観てきたわたしとしても到底納得できませんね!!!!!