2010FIFAワールドカップ南アフリカ大会は最終日。
南アフリカ元大統領のネルソン・マンデラも来場した閉会式の後、
ヨハネスブルクのサッカーシティスタジアムで行われた決勝戦を迎えました。
オランダvsスペインは共にワールドカップ初優勝が懸かる一戦でした。
しかも両チームはワールドカップ初対戦。
オランダは攻撃力の差を見せつけ開幕から無敗の6連勝、
スペインは初戦で敗れながら守備重視で5連勝で進出してきました。

試合開始1分経たずにスペインのブスケツが倒され、
前半5分のスペインがフリーキックからチャンスを迎えました。
前半7分過ぎにオランダのカイトがシュートを打ち、
前半13分にオランダの守備陣を交わしてセルヒオ・ラモスがシュートし、
コーナーキックからビジャがシュートするも、ポスト左へ外れました。
前半15分にカプデビラをスライディングで倒したファンペルシーに、
直後にはロッベンを倒したスペインのプジョルにもイエローカード。
オランダのスナイデルのフリーキックをスペインGKカシージャスが掴み、
前半22分にイニエスタを倒したファンボメル、
更にはセルヒオ・ラモスにもイエローと、早くもイエローカード乱発。
前半28分にはデ・ヨングがシャビ・アロンソの胸を蹴ってイエローカード。
前半39分のオランダのコーナーキックからマタイセンの足をすり抜け、
前半43分にシャビ・アロンソがフリーキックを蹴って外し、
ロスタイムにオランダがチャンスを迎え、
ロッベンのシュートをカシージャスが弾き、0-0のまま前半終了。

後半3分のスペインのコーナーキックから、
プジョルの頭、カプデビラの足をボールがすり抜けました。
後半7分にオランダのパスワークからロッベンがシュートするも、
後半9分にファン・ブロンクホルストにもイエローカードが与えられ、
直後のスペインのシャビが直接フリーキックを外しました。
後半11分にスペインのビジャを倒したハイティンハにもイエローカードで、
オランダは5人がイエローを貰いました。
後半13分のロッベンのフリーキックからハイティンハがオフサイドを取られ、
後半17分に完全フリーの状態からロッベンがシュートを打つも、
カシージャスが足で弾いて防ぎました。
ファンペルシーを倒したカプデビラもイエローカードを貰い、
以後はスペインがチャンスを作っていきます。
後半24分にダヴィ・ビジャのシュートをオランダGKステケレンブルクが防ぎ、
後半29分に直接フリーキックを外したビジャは、
直後にクロスを受けた状態からのシュートも外しました。
後半32分にコーナーキックからセルヒオ・ラモスの頭に合わず、
直後にファンボメルとイニエスタが報復し合う場面がありました。
後半38分にロッベンの突破からのシュート体勢をカシージャスが阻止した直後、
プジョルを倒したロッベンにもイエローカードが与えられ、
決勝戦では最多となる両チーム合計9枚目のイエローカードに。
オランダがカウンター攻撃を仕掛け、ロスタイムにスナイデルがシュートを打ち、
0-0のまま後半が終了し、試合は延長戦に入りました。

延長前半2分にセスク・ファブレガス、イニエスタ、シャビが立て続けに倒され、
延長前半5分にセスク・ファブレガスのシュートをステケレンブルクが足で止め、
直後のオランダのカウンターからロッベンがシュートし、
オランダのコーナーキックからマタイセンがヘディングシュートを外しました。
イニエスタのシュート体勢をファン・ブロンクホルストが身体を預けて防ぎ、
延長前半11分のヘススナバスのシュートはブロンクホルストの足に当たり、
延長前半14分にはセスクがシュート。
この試合で現役引退のファン・ブロンクホルストが選手交代で下がり、
0-0のまま延長前半を終了。

延長後半に入ってようやくスペインはビジャを下げて、
"隠し玉"フェルナンド・トーレスを入れてきました。
延長後半4分にイニエスタを倒したハイティンハが、
この試合2枚目のイエローカードを貰って退場し、
スペインのシャビが直接フリーキックを外しました。
直後にオランダのファンデルヴィールにもイエローが与えられ、
スペインのフリーキックをステケレンブルクが手で弾きました。
延長後半10分のスナイデルのフリーキックが、
スペインの壁に当たりながらゴールキックの判定を取られ、
スペインのカウンターからアンドレス・イニエスタ・ルハンがゴールを挙げ、
遂に決勝戦用公式球"ジョブラニ"がゴールネットを揺らし、スペインが1点先制。
直後に副審に抗議したマタイセン、
更にはゴール後にユニフォームを脱いだイニエスタにもイエローカード。
フェルナンド・トーレスが足を痛めてプレイ続行不可能となりましたが、試合終了。
0-1でスペインが勝利し、"無敵艦隊"がワールドカップ初優勝を果たしました。
得点直後、そして試合終了直後にもカシージャスが号泣していました。
一方のオランダは、3度目の決勝進出でも優勝できませんでした。

前半は互いに慎重に守備に入っていきながら、
イエローカードが乱発する展開になりましたが、
オランダが終了間際にセットプレイから攻勢をを強めてきました。
後半もオランダにイエローカードが乱発し、
スペインが攻撃を仕掛けた後でオランダが決定的な場面を作りました。
延長戦もスペインが攻め続けた結果、優勝へ繋がる得点を挙げました。
ただ、両チーム合計14枚のイエロー、1枚のレッドカードが出たことで、
まさか主審のハワード・ウェブに対する非難も浴びるのでしょうか。

グループHに入ったスペインは初戦のスイス戦で敗北を喫し、
どうなることかと思ったら第2戦以降は連勝を重ね、
守備重視から攻撃を強め、ロースコアの試合をモノにしてきました。
守備が重点に置かれた分、個の力が強調されることは少なかったのですが、
組織としての強さは発揮されただろうと思っています。
準優勝となったオランダは、グループステージから攻撃力の違いを見せ、
6連勝を勢いに乗って決勝戦に臨むも、優勝への渇望が空回りし、
チームで計9枚のイエローカード、1枚のレッドカードを出してしまい、
不本意な戦いをしたと後悔することになるでしょうが、
今大会が史上最強のオランダ代表だといってもいい筈です。

試合後の表彰式では、南アフリカのズマ大統領とFIFAのブラッター会長から、
優勝トロフィーがスペインの主将のカシージャスに渡りました。
その際、ヨハネスブルクが"City of Gold"と呼ばれているだけに、
金色の紙吹雪が舞いました。