ダイヤモンドの偽物としてよく使われるのがキュービックジルコニアです。そこで気になるのが、ダイヤモンドとキュービックジルコニアの違いではないでしょうか?今回は、ダイヤモンドとキュービックジルコニアの違いや見分け方について紹介していきます。

 

1.ダイヤモンドとキュービックジルコニアの違い!

・キュービックジルコニアは模造ダイヤモンド

キュービックジルコニアは合成石です。簡単に言えば、人の手によって作られたものなのです。見た目的にはダイヤモンドによく似ており、模造ダイヤモンドの代表格となっています。

 

ダイヤモンドに模して販売しなければ、優れた物質と考えることができます。しかし、まるで本物のダイヤモンドかのように販売されてしまうため、トラブルの原因になることがあるのです。

 

・熱伝導率が違う!

見た目的には、ダイヤモンドとキュービックジルコニアは似ていてわかりません。しかし、性質的に違う部分がいくつかあります。なかでも大きく違うのは熱伝導率です。熱伝導率とは、熱の伝わりやすさを数値化したものとなっています。

 

ダイヤモンドの熱伝導率は10002000W/m Kであり、キュービックジルコニアは34W/m Kとされています。このことから、ダイヤモンドの方が圧倒的に熱は伝わりやすいことがわかるのです。

 

・モース硬度による違い!

ダイヤモンドとキュービックジルコニアは、モース硬度も違います。ダイヤモンドは、自然にある物質で最も硬いとされており、モース硬度は一番高い10です。その一方で、キュービックジルコニアのモース硬度は88.5とされています。つまり、ダイヤモンドの方が硬度は高いのです。

 

2.偽物ダイヤモンドはキュービックジルコニアだけじゃない!

・モアッサナイト

キュービックジルコニアだけでなく、他にも偽物のダイヤモンドは多くあります。偽物のダイヤモンドと言えば、モアッサナイトが有名です。実は、モアッサナイトの硬度はダイヤモンドに近く、過去には本物のダイヤモンドと間違われていたことがあります。

 

モアッサナイトは自然界にもあるのですが、滅多に生成されません。そのため、偽物のダイヤモンドとして出回っているモアッサナイトは、ほとんど人工物となっています。本来であれば、工業用に造られたのですが、偽物のダイヤモンドとして悪用されてしまったのです。

 

3.偽物ダイヤモンドの見分け方

・下の文字が読める!

偽物ダイヤモンドの見分け方としては、まずダイヤモンドの下に新聞など文字が書かれたものを置いてください。そして、下に置いた文字が読める場合は、偽物のダイヤモンドである可能性が高いです。

 

なぜなら、ダイヤモンドは屈折率が高いです。そのため、下に置いた文字などは、読めなくなるのが一般的となっています。そのため、問題なく読める場合は、偽物のダイヤモンドの可能性があるのです。

 

・油と水!

ダイヤモンドには、親油性と疎水性を持ち合わせています。親油性とは油が馴染みやすい性質であり、疎水性とは水を弾きやすい性質のことです。親油性があるため、本物のダイヤモンドなら油性ペンで書くことができます。

 

しかし、ダイヤモンドに油性ペンで何か書くのは嫌だと思います。そこで、水を少し付けてみるのがおすすめです。水を弾くようなら、本物のダイヤモンドの可能性が高いです。逆に、水が馴染むようなら、偽物の可能性が高くなります。

 

4.まとめ

今回は、ダイヤモンドとキュービックジルコニアの違いや、偽物のダイヤモンドの見分け方について紹介してきました。ダイヤモンドの中には、偽物のダイヤモンドが存在しています。そのため、鑑定書や鑑別書があるダイヤモンドを購入するのがおすすめです。せっかくのダイヤモンドなので、本物のダイヤモンドを手に入れましょう。