2017年12月05日

「特別な目で私を見て欲しくて」という願望

統合失調症患者によくあるのが、自分から見た自分自身のイメージと、
自分について他者が見たイメージの剥離です。

自分は「私は知能が高い」
「今からでも勉強すれば国立大学の医学部にも苦労せず合格できる知能のポテンシャルがある」
と自分自身のイメージとして持っていて、
確信していたとしても、

他者から見ると恐らくは、
「彼はプライドが高く真面目で馬鹿正直者だ」
というのが本当のイメージで、
決して知能が高いという印象はないでしょう。

統合失調症患者の脳神経細胞の特定の部位のニューロンの発火パターンが
「私は知能が高い」という確信を引き起こしているが、
その脳部位のニューロンの発火パターン自体は、
本当にその人の知能が高いということは保証しない。

その脳神経細胞の発火パターンが、
その人の世界の見え方という、主観的な意味を創り出している。

世界の見え方を変えると、
それは世界をより客観的に見るということではなく、
主観的な目に映る世界への意味付けが変化する。

物事を客観的に見るとは、世界を無意味なものとみなして、
自分に対しても「私はただのそれだけです」
他者に対しても「あなたはただのそれだけです」
という印象に近づけるということです。

「特別な目で私を見て欲しくて」、という願望は、
自分を見る他者の主観的な見え方が特別であって欲しいということであって、

自分を「ただのそれだけです」という、
客観的な目で無意味に見て欲しいという人は居ないでしょう。

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diamondwave1 at 14:50コメント(0) 
統合失調症 

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