2018年07月24日

夢の世界の正体

「アイデンティティー」という映画作品はネタバレをすると。

嵐の夜の中、11人の男女がそれぞれの車で移動できないくらいの豪雨で、
たまたま近くにあった宿泊施設に11人が豪雨で閉じ込められ、
正体不明の誰かによって、一人ずつ順番に殺されていく話です。

しかしこの豪雨の宿泊施設という設定世界と、
11人の登場人物全員が現実世界のマルコムという一人の主人公の多重人格であり、
医師の催眠術で、マルコムは夢の世界に入り込んで、
豪雨の宿泊施設をステージにして、
多重人格の11人をその夢の世界で全員集めれば、
衝突して互いに殺し合って人格の数を1人に減らせるという治療方法なのです。

以下この映画を元にした僕の例え話ですが、

マルコムの眠る夢の世界で11人の人格が学際的な会食パーティーに集められていた。
その会食の場の一人がマルコムに向かって、

A「マルコムさん、あなたは、あなた自身のこの夢の世界の中にいる夢の人物にすぎない、
つまりあなたは単なる可能性なのだから、あなたは、現実には存在していないのだ。」
と主張した。

面白いと思って、マルコムはこう答えた。

マルコム「いやむしろあなた方11人こそ、私の夢の世界の人々です、
私の想像の産物に過ぎないわけです。」

このマルコムの応答はこの会食パーティーの場に笑いを引き起こした。
この時、別なテーブルにいた人々がにやりとし、
こちら側に顔を向けたことにマルコムは気付いた。
マルコムはこう主張した。

マルコム「この会食パーティーの場と参加者の、これらすべてが私の脳内で生じているのだ。
私は脳というハードウェアを所有しているが、
あなた方はみな、
シミュレートされた環境の中の、シミュレートされた夢の世界の登場人物に過ぎない、
つまり、私の脳の中枢神経系で処理され、生み出されたものだ、私にとっては、簡単なことだ......。」

ここで会食パーティーでの笑い声がさらに大きくなった、

少しイライラした声で、マルコムはこう言った。

「いや、これが私の意識の夢の世界だということをあなたたちに示すことができますよ、
というのも、私はこの夢の状態や、あなた方の存在そのものを、
いかなる時でも終わりにすることができるのだから。
目覚めるのは私です。あなたたちは単に、存在しなくなるのです。
私に、そのことを証明してほしいですか?」
マルコムは勝利を確信した声色で言った。

会食パーティの参加者は先ほどは楽しそうな顔をしていたのが、
哀れみの表情に変わったことにマルコムは気付いた。

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diamondwave1 at 11:23コメント(0) 
トーマス・メッツィンガー 

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