著者:冲方 丁
出版:角川書店

感想:
昨年の本屋大賞受賞作、冲方丁さんの『天地明察』を読みました。
日本独自の暦を作った渋川春海の生涯が描いた市井ものの時代小説。
暦を作ることを命ぜられた春海は、天体を読み解き、年月をかけて観測し、「双璧に天を抱く」という壮大な想いを胸に改暦に臨みます。
最初は「改暦」という事業がどれほどのものかピンと来なかったのですが、春海が二人の老学者とともに天体観測に行くあたりからその壮大さ、知識の奥深さに魅せられていきました。
主人公の春海はもちろん、他の登場人物も飄々としているようで熱く、その人間模様やエピソードも良くて、最初から最後までずっと楽しめました。
冲方丁さんはラノベで人気の作家さんらしく、歴史小説のわりに読み易かったです。
2010年吉川英治文学新人賞、本屋大賞受賞作品。

おススメ度:☆☆☆☆
ポイント:爽やかで熱く幸せな時代小説。歴史好きじゃなくても楽しめると思います。

あらすじ:
江戸時代、「日本独自の暦」を作ることに生涯を賭けた男がいた。碁打ちにして数学者の20年にわたる奮闘・挫折・喜び、そして恋-。太陰暦を作り上げる計画を、個の成長物語として重厚に描く。