どくしょ。るーむ。

話題の小説、おすすめの文庫本など、感想とあらすじを書きとめた読書日記です

作家(か行):鯨統一郎

親鸞の不在証明

著者:鯨 統一郎
出版社:祥伝社

感想:
鯨統一郎さんの歴史検証ミステリ。
『親鸞の不在証明』はタイトル通り「親鸞上人は実在したのか?」という謎。
ある村で起こった連続殺人事件。その事件の陰には歴史を覆すような大掛かりな謎が隠されていた、という話。
私自身はあまり宗教に興味がなく、親鸞上人についても詳しくないのですが、ごく普通にミステリとして楽しみ、最後の仕掛けには本当に驚かされました。
代表作「邪馬台国はどこですか」を彷彿とさせる大胆な推理、ストーリーも面白く、鯨作品の中でもクオリティの高さはピカイチだと思います。
同じシリーズの『金閣寺に密室(ひそかむろ)』『いろは歌に暗号(かくしごと)』(祥伝社文庫)もおススメ。

オススメ度:☆☆☆☆

あらすじ:
歴史の謎を求め旅する六郎太と静。親鸞縁の寺で、浄土真宗中興の祖蓮如が二人に語ったのは、ある村での陰惨な連続殺人だった―。豪農五条丸家に婿入りした寛八郎。美しい妻・葵との、何不自由のない暮らしのはずが、周囲には不穏な空気が漂っていた。奇妙な因習、禍々しい儀式…そこは独自の神を祀る異端信仰の村だったのだ。そして惨劇は起こった。使用人が謎の鎧武者に殺されたのだ。財を狙う盗賊か?邪教の民への警告か?蓮如が旧家の秘密を暴く時、六郎太は時代を超えた、もう一つの“大仕掛け”に気づく。

ABCDEFDG殺人事件

著者:鯨 統一郎
出版社:理論社(ミステリーYA!)

紹介文:
『ABCDEFDG殺人事件』(長い!)は、突然耳が聞こえなくなってしまった代わりに無機物の声を聞くという能力を手に入れたアンナが、不思議な力を借りて事件を解決していくというお話。
タイトルをみてABC殺人かと思ったのですが、実際は安楽椅子探偵っぽい。
明るく前向きな主人公・アンナが可愛いらく、前回登場した人物が次々と殺されていくという構成も変わっています。
ストーリーはややSF色のあるユーモアミステリ。ミステリーYA!ということで子供向けなのかもしれません。
スッキリと読み易いので、お子さんと一緒に夏休みの読書にもオススメ。

オススメ度:☆☆

あらすじ:
あたしは堀アンナ、十八歳。
探偵事務所で働くあたしは新人探偵。怖い所長に怒られてばかりだけど、このしょぼい(ごめんなさい!)事務所を、いつかピンカートン探偵事務所みたいにビックにするのが夢。

異譚・千早振る

著者:鯨 統一郎
出版社:実業之日本社

紹介文:
『異譚・千早振る』は落語をベースに書かれた連作短編集。
「粗忽長屋」「まんじゅうこわい」「時そば」などおなじみの落語が、楽しい語り口そのままにアレンジされています。
鯨さんお得意の歴史ミステリの中に古典落語がスポンとはまり込んだよう。
「粗忽長屋」の小気味良い会話にクスクス笑いながら、ラストの意外な真相には驚かされます。
元の落語を知らなくてもわかるつくりになっていますので、落語ファンにもミステリファンにも楽しめると思います。
鯨さんファンとしては『いろは歌に暗号(かくしごと) 』のパロディ版ともいえる解釈が示されているところに笑ってしまいました。

収録作品:
『異譚・粗忽長屋』『異譚・千早振る』『異譚・湯屋番』『異譚・長屋の花見』『異譚・まんじゅう怖い』『異譚・道具屋』『異譚・目黒のさんま『異譚・時そば』

おススメ!落語作品

いつかキャッチボールをする日

著者:鯨 統一郎
出版社:PHP出版

紹介文:
『いつかキャッチボールをする日』は父と息子の絆を描いた物語。
引退を迫られるプロ野球選手。そんな折、息子が難病であることが発覚、息子と交わしたホームランの約束……そんな父と息子の姿を描いた感動の物語。
まずはそのベタな展開に驚かされました。いつもは著者の破天荒な世界観に振り回されているので(笑)
ありがちな話だなぁと思いつつ、最終回には手に汗握って応援してしまう。最後には「ああ、野球の試合を観ているようだった」と思いました。
スポーツの試合がルール通りに進むように、ベタな展開も計算なのでしょう。
でもあくまで父と息子の物語。とても素敵な作品でした。
相変わらず雑学が豊富で野球ネタも多いですが、野球に興味のない方はその部分は飛ばして読んでも大丈夫ですよ。

あらすじ:
新島は代打で活躍するプロ野球選手。
息子の準も少年野球チームに所属していたが、あまり上手ではなくチームから浮いていた。父にキャッチボールを教えてほしいと頼む準。少しずつ上達する息子とのキャッチボールは楽しく、新島はそんな自分を、この上なく幸福だと思っていた。
そんな幸福な家族の身に、突然の不幸が降りかかる・・・。

浦島太郎の真相-恐ろしい八つの昔話

著者:鯨 統一郎
出版社:KAPPA NOVELS

紹介文:
鯨さんお得意の歴史新説ミステリ。日本の昔話バージョンです。
とある日本酒バーで常連たちが事件の話をし、女子大院生の東子さんが昔話にちなんだ名推理を披露するというお話。
一話目の「浦島太郎の真相」は、昔話の解釈にも感動しました。
ヤクドシトリオの雑談が長く、誰が誰やら混乱しやすいので簡単に整理を。
 ■ 山内 = 自称ライター。事件に詳しいが、やや思いこみが激しい。
 ■ 僕こと工藤 = 私立探偵。真面目だがツッコミは鋭い。
 ■ マスター = バーの経営者。デタラメでエロい。
『九つの殺人メルヘン』(光文社文庫) の続編にあたりますが、雑談は前作よりマニアックさを増しているような(笑)
いつも通りこじつけっぽい力技も多く、オチもワンパターン。でも楽しくてハマるとやめられない鯨作品です。

収録作品:
『浦島太郎の真相』『桃太郎の真相』『カチカチ山の真相』『さるかに合戦の真相』『一寸法師の真相』『舌切り雀の真相』『こぶとり爺さんの真相』『花咲爺の真相』

新・世界の七不思議

この本は苗坊の読書日記さんから紹介していただきました。

著者:鯨 統一郎
出版社:創元推理文庫

紹介文:
「邪馬台国はどこですか」の続編です。
今回の歴史検証バトルは世界の七不思議。そのため静香女史のお客さんとしてハートマン氏なる人物が登場します。
七不思議なんて言われただけで学校の怪談"みたいでワクワクするのですが、いつもながらの斬新な推理。宮田氏の破天荒な推論は最後の最後の符牒までピタリと合わせて着地します。
さすがミステリー作家とうならされました。
ワンパターンで力技っぽい感もありますが、これも鯨作品ならでは(笑)
推理の合間の食べ物ネタは、いつもながら美味しそうでした。

収録作品:
『アトランティス大陸の不思議』『ストーンヘンジの不思議』『ピラミッドの不思議』『ノアの方舟の不思議』『始皇帝の不思議』『ナスカの地上絵の不思議』『モアイ像の不思議』
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