2005年最後の記事だが、『ディックの花通信』という写真ブログを始めるきっかけになったデジカメ購入について、参考にした数冊の本について紹介したいと思う。

 カメラを購入したのは昨年7月だ。
 当時はまだ一眼レフ・デジカメは扱いが面倒ということから、ぼくは最初から800万画素のコンパクト・デジカメを狙っていた。
 ところが雑誌の評価記事などを読んでみると、メーカーによってカメラのつくりが千差万別であり、どれを買ったらよいかと迷いに迷ってしまった。
 それならまず徹底的にデジカメを勉強してみようと、まずは書店で目につく新書四冊を買い集めて読んでみた。それらは以下の通り。

 1.カメラ常識のウソ・マコト(千葉憲昭・著)講談社ブルーバックス
 2.一眼デジカメ虎の巻(吉田繁、蟹江節子・著)講談社+α新書
 3.デジカメ写真は撮ったまま使うな!(鐸木能光・著)岩波アクティブ新書
 4.デジカメ自然観察のすすめ(海野和男・著)岩波ジュニア新書

 四冊の本はそれぞれ焦点の絞り方が違うので、一概にどれがよいとは言えない。
 カメラのことを多少はわかってはいるけれど、デジカメの特性について熟知しているかというとそうでもない。ぼくはそんな程度のユーザーだ。ぼくのようなユーザーが、あらためてカメラ選びを検討するにはこれがベストの副読本、と推奨したいのが1の『カメラ常識のウソ・マコト』だ。

 デジカメの特質はこうだからこうしたらよい、というようなことは、この4冊に限らずとも書いてある記事は多い。しかし。カメラのフィルムに相当するCCDの構造とその記録方式はこうなっているからと、デジカメの本質的な構造や情報処理の仕組みにまで踏み込み、メカの仕組みから説き起こして「なぜ、そうなっているのか」がしっかり書かれていた本は、ぼくが読んだ中では本書だけだった。
 根本的な理屈の部分を中途省略して、こういうものだからこう選びなさい、こう撮りなさい、と言われるのはどうも居心地が悪いものだ。しかし、いったん理屈がのみこめると、カメラ雑誌の評価記事などについても、読み方ががらりと変わってくる。本書により理解が深まり、自分の目的とするカメラの楽しみ方はこうだから、それではこの機種かあの機種にしようと、候補を絞り込むのに大いに役立った。

 ちなみに、2はハウ・ツー本としてよく整理されていて、撮影テクニックなどに詳しい。理屈なんかわからずともよいから、書かれていることを信じてさっさとカメラ選びや撮影ノウハウを仕入れたい、という読者なら役に立つだろう。
 3は撮影後の画像のレタッチ、整理の方法などについてフリーソフトの紹介などに詳しい。ぼくは『縮小専用』など実際にいくつかを使っているが、たいへん便利だ。
 4は、ぼくを含め「虫が好き」という読者向け。そちらのアプローチからも楽しめる。

 さて、以上の読書を終え、さらに雑誌記事などを十分調べ検討してから、ぼくはコニカ・ミノルタの800万画素コンパクト・デジカメ、Dimage A2 を購入した。その成果が『ディックの花通信』だ、性能、使い勝手ともたいへんよく、撮影した写真の仕上がりはブログをご覧いただければよくおわかりいただけると思う。