2016年05月28日

米朝一門落語会シリーズ2016「桂吉弥独演会」
桂二乗「牛ほめ」
桂吉弥「餅屋問答」
桂しん吉「地下鉄」
桂吉弥「ねずみ」
〜  中 入 〜
桂吉弥「SASUKE」(桂吉弥作)
サンケイホール・ブリーゼ[大阪市北区梅田2]
サンケイホールブリーゼ




















同じ町内の噺家さんなので、親近感が湧くのは当然かも知れない。先日は町内の文化会館でも落語を聞かせてもらったし、7月にはいつもよく行く西宮のホールでの独演会を聞きに行くつもりにしている。


桂二乗「牛ほめ」
落語の話で、何かを褒めに行くと言えば、教えられた通りに出来なくて、とんちんかんに褒めて、相手を怒らしたり呆れさせたりと、お決まりのパターンのお話。
舞台は、大阪の池田。この池田というところは、どういうわけか落語にゆかりが深いところのように思われる。


その池田に住む伯父が、新しく家を建てたというので挨拶がてら家を褒めようとするが、教えられた通りに言えなくて変な具合になってしまう。
なんで家を褒めに来たのに、牛ほめと言うタイトルになっているのかと思っていたら、最後に牛がのそっと登場する。


桂吉弥「餅屋問答」
餅屋のおっさんがいろいろあって、お寺の住職になってしまう。そこに永平寺で修行したという僧がやってきて、問答をしたいという。いわゆる禅問答というものなのでしょう。
そこで仕掛けてくる問いに適当に無言で応対し、両手の指で数字を示す。すると修行僧も指で数字を示す。それが禅問答の答になっていたのか、修行僧は負けたと言って退散するが、餅屋にしてみれば単に餅の値段のつもりだったと言うのがオチ。


桂しん吉の「地下鉄」。
大阪の地下鉄が出来た頃の話で、これはそのころの新作落語とのこと。
「地下鉄」と言えば、その昔に三球照代の漫才で「地下鉄はどこから入れたんでしょうね」というのがあったが、現在では地上に車庫があって、おそらくそこから入れたのでしょう。大阪では森ノ宮のJRの車庫の隣にもあり、東京では小石川のあたりで見かけたことがある。
確かつい先日行ってき大阪歴史た博物館で、地下鉄の車両を地表から吊り降ろしている写真を見たように思う。

さて大阪の地下鉄は、最初は御堂筋線の西田辺から天王寺を経て梅田までだったようで、この落語では、その各駅名に因んだダジャレを駆使して話が進んでいく。
ところが新作でもなく、古典落語にしては新しすぎるせいか、ネットで検索してみてもヒットしない。従ってどんな話だったが確認できないでいる。


桂吉弥「ねずみ」
とある町に「とら屋」と言う旅館があった。そしてその隣に、見るからに貧相な「ねずみ屋」という旅館があった。じつはこの旅館の主はかつてとら屋の主人だったのだが、後妻が連れ込んだ男に旅館を乗っ取られ、やむなく物置小屋を改装してそこに住み、そこで旅館業を営むことになった。
そこにある絵師が泊まることになる。この人が後日左甚五郎だと知れるのだが、宿賃の代わりとしてネズミの彫り物を置いていった。
店の主人はそれを店先に置いてからは、ますますねずみ屋は繁昌し、とら屋は寂れていく。そこでとら屋は別の彫り師に頼んで、トラの彫り物を店の前に置いた。するとそのとたんに、ネズミがぴたりと動きをとめてしまった。
どうしたんだととネズミに訊くと「なんだ、トラだったのか。ネコかと思った」

この落語は別の噺家さんで何度か聞いたことがあるが、このたびは吉弥テイストのねずみを聞いたという感じ。


桂吉弥「SASUKE」
吉弥さんの新作なのだが、どうしたわけかどんな話だったか全然覚えていない。まあ、またいつかどこかで聞くことがあるでしょう。

パンフレットの始めに応援メッセージを書いていたのが、関西の番組で一緒に出演していた、もとテニスプレーヤーの沢松奈生子さんだった。



Hokurajindido21 at 20:45│コメント(0)トラックバック(0)観劇・映画など │

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