当ブログのコメント返信担当ZhongZhengが、日記・撮影担当のZhongZhengにインタビューした。


--まず、このブログを開設したきっかけから。読者のみなさんは「自分を理解してもらうため」や「誰かに助けてほしくて」書き始めたと思っています。

9月7日に桃園空港第2ターミナルの移民署に行って、お金がなく不法滞在になったことを告げた。しかし「沒辦法(どうしようもない)」のひと言でおしまい。事情聴取もされなかった。わざわざ桃園まで来た意義をあっさり失い、何もすることがなくなって、思いついたのがブログによる暇つぶし。実際に書き始めたのは翌8日。日記として「1日め」から始めたくて更新日時を7日深夜に設定した。なので「2日め」の文中に「ここまで2日分の日記をアップしたら」という一節がある。

--なぜブログ? 暇つぶしなら歩いてどこかへ行ってもよかったのでは。

空港は寝ていても何も言われないし、飲み水もある。荷物が重いし、急いでそこを出たいとは思わなかった。晴天や星空の下で寝るのは好きだが、野犬に吠えられ蚊に刺されまくる生活はもういい。空港に来る前に、不法滞在や餓死についてネットで調べまくった。しかし自分の欲しい情報が見当たらず、実際に自分がその立場になったら、何らかの形で記録を残したいとは思っていた。

--まだ餓死はしてませんよ(苦笑)。

餓死した人のブログを読みたいと思い、いろいろ検索したが、自分の能力が足らず見つからなかった。死ぬ直前まで日記を書いていた、という人はいても、その日記は遺族や警察が保管していて私は読めない。知りたかったのは餓死寸前にどんな苦痛があるのか。ああ、もうすぐ死ぬと思う瞬間があるのか。いつまで立って歩けるのか。断食では立ちくらみや頭痛がするというから、その拡大版が襲ってくるのかも。ただし意識を失った状態で運悪く発見されたら、いくら遺書に「助けないでください」と書いても病院に運ばれる。そこが問題。

--「運悪く」って。そんなに死にたいのなら、どうして強制送還を望んだんですか。

日本に帰っても家も仕事も貯金もない。そうしたら発狂して成田エクスプレスに飛び込めるんじゃないかと。少し前に「成田EXへの飛び込み相次ぐ」というLivedoorニュースを見たが、そんなの当たり前。私は総武線の近くに住んだことがあり、成田EXの騒音にはノイローゼになりかけた。新幹線なみの超特急なのに防音対策が何もなされていない。死ぬときは抗議のビラを持って成田EX、何年も前からそう決めていた。

--まあ、普通にJRに抗議しても馬耳東風でしょうね。しかし「自殺はしない」が信条だったのでは。

「しない」ではなくて、怖くて「できない」。実際は足が震えて線路をまたぐことさえできないと思う。ゆっくり死んでいくのも怖い。癌になった老人の死に際を見たが、臓器の痛みを訴えながら日に日に痩せ衰えて、命の炎が消えていくのが分かった。今、私は健康。虫歯も痛風もなく健康に死ねる。もうひとつ日本に戻ろうとした理由は、日本で死ねば台湾人の友人にばれないだろうから。今はもう台湾にも私のブログが広まっているようで、いかに人知れず消えるか悩んでいる。

--アクセス数が桁違いに伸びていますね。

当初の想定読者数は20人(笑)。9月20日までは毎日5人しか来なかった。それが急に100人になり、1000人になり。アクセス解析を見るとTwitterやFacebookにリンクが貼られている。知らないSNSもあったが、それは台湾で流行っているものかも。

--現状は想定外だと。

まったくの想定外。ブログを削除することも考えないではないが、「自分の欲しい情報がネットで出てこない」ところからスタートしたので、有益か悪趣味かは見る人の判断に任せて、ありのままの記録を残したい。いや、有益ではないな。おもしろいかおもしろくないかは…と。最初に想定した20人には、「世の中にはこんなバカな奴がいるのか」とハラハラドキドキしたり、苦笑いしてほしかった。そう、それが動機。

--わが身が細っても笑いを取る、それが目的ですね。あんたホントに悪趣味だよ!

わはは。

--最後に、そもそもこのブログって完全ドキュメンタリーなんですか。と見せかけて実はフィクション?

完結したときに分かる。きっと。

--PCの充電場所探しでお急ぎのところ、ありがとうございました。<了>