2007年06月10日

消費者の危機

統計を1000-人とってみますと、驚かされるのが、老若男女共にあまりにも無知なダイエット基礎知識の欠如でありました。

誰でも食べなければ痩せる事くらいは判りますが、食べた物を吐いてみたり、殆んどカロリーのない単品を食べ続けてみたり、生命の危険さえ省りみず安易に痩せ薬を飲み続けてみたりと、あまりの見識不足に愕然としました。

ダイエットとは予防医学として太り過ぎを是正し、又、太り過ぎの人を適正に痩せさせるための健康管理術だと思います。

ですから最低限の知識と理論は必要なのです。それなのに、何の努力もせずに短期間で痩せたいと考えている人があまりにも多いのが実情です。

太る時は何年も何十年もかかって、5キロ、10キロ、20キロと太ってしまったのです。

それを一ヶ月や二ヶ月で十代の頃のスリムな体型に戻りたいなどと云うのは土台無理な話です。

それなのに、その無理に挑戦して頑張る人があまりにも多い事も今の日本のダイエット事情の一つです。

その結果、健康になる為のダイエットで、反って健康を損ね生命の危険さえも犯されようとしている事は、あまり気付かれていません。

厚労省のホームページや、各マスコミの報道で危険なダイエットに対しては毎日の如く警鐘が鳴らされています。

死亡事故や入院事故などは日常茶飯事の如くであります。

それでも安易なダイエットに走る人が多いのです。

超低カロリーダイエットに走れば必ずリバウンドしますし、その前にカロリー不足で新陳代謝が損なわれ、肌荒れ、無気力、躰そのものがボロボロになってしまいます。

ダイエット薬に走る人は食べた物を無理矢理体外へ排泄させる為、消化吸収の作業がなされず、やはり、カロリー不足と栄養素不足の為、躰はボロボロになると同時に胃腸の筋肉運動を怠けさせ、筋肉退化の原因を作り、健康な日常生活を送る為には、お粥から始めて、段々一般食へとのリハビリから始めなくてはならなくなってしまいます。

メタボリック症候群が新聞記事の一面トップを飾る時代となりました。

誰しもがダイエットに関心を持っていると云っても過言ではない世の中です。

その割りには、余りにも基本的なダイエット理論が置き去りにされ、そして安易なダイエット食品ばかりが出回り、知識のない消費者が買い求めています。

これを『消費者の危機』と言わず何と言いましょう。消費者の皆さん、目覚めて下さい!危険なダイエットは卒業しましょう!!

dietacademy at 09:08│TrackBack(0)ダイエット 

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