2005年12月02日

「モンドヴィーノ」の葡萄畑

私より先にこの映画を見た人が
これはワインの映画ではないね、と言った
ああ そうかもしれない
つまり、あなたはどんな価値観でワインを選ぶのか、
(実はワインだけでない、食品や友達、生活スタイル、生き方だ)
映画を見る人につきつけている映画なのだ

ワイン業界で、今伸してる鏘々たる面子、
醸造コンサルタントのミッシェル・ロランだとか
評論家ロバート・パーカーやワイン雑誌の編集者、
そしてピレネー、ボルドー、サルディーニャ、トスカーナ、ブラジル、アルゼンチン等々さまざまなワイン生産者が登場する

ドキュメンタリーにもかかわらず名言だらけ
特に、こつこつ小さなワイン畑を守ってきた作り手たちの含蓄あるお言葉は
彼らの畑同様、実に魅力的なのだ
そんな畑で繰り返されるテロワールという言葉

テロワールとは、土壌・土地の隆起、日照条件など葡萄作りに影響を与える
環境総てを意味する
映画では「地味」と訳され、こりゃなんじゃと思ったが

(聖護院大根を選んだのは、京都というテロワールを持たない土壌で作った
エセ京野菜とモノホンはいかほどの違いが出るのか試してみたかった気持ちがある)

(映画とはちょっと離れるけど、最近のワインは
ビオディナミ(生力学農法)を使った自然派ワインが注目されてきていて
天体の運行を重視するなんてのを、最初聞いたときは眉に唾をつけていたが
こんなに天気予報が当たらなくなったなら、それも可だ
ニコラ・ジョリーだとか映画にも出てきたイヴォンヌ・エゴブリュだとか
この農法の提唱者は女性の作り手が多いように思う)

別にワイナートやリアルワインガイドを読まなくても
この映画は楽しく見れるはずだ

そして、見終わったあと、もしあなたが農を実践されている人であれば
あなただけの個性に充ちた畑にちょっぴり自信を持つに違いない

dinosaur_tales at 08:50│Comments(2)TrackBack(1)▼今日のニュース 

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1. モンドヴィーノ  [ 映画とはずがたり ]   2005年12月30日 06:26
4 ワイン、大好き!! 昔は断然“赤”!しかもフルボディのタンニンたっぷり♪ 色も深みもある濃〜いのが大好きでよく飲んでたなぁ。 今は年齢と共に好みも変わり、同じ赤でもライトボディ。 でもどうせ飲むなら、断然“白”! しかも軽くて飲みクチのいい、フルーティな....

この記事へのコメント

1. Posted by ほおずき   2005年12月02日 21:04
あつこさん、こんばんは。

あつこさんは、シュタイナーとか読むお方?
そのうち記事にアストラル体とか出てきそう。
バイオダイナミック農法(私はこちらで呼んでます)って雌牛のフンを角に詰めて1時間だか2時間だか、それで調合剤かき混ぜたり、他にも色々あるんだろうけど・・・凄いな、と思います。
何か一種の瞑想に近いもの感じません?
2. Posted by あつこ   2005年12月02日 21:37
ほおずきさん、いつも一方的にお世話になってます

>雌牛のフンを角に詰めて
最初聞いたときは、菜園も始めていなかったので
こいつら、危ねえ♪と思いましたけどね(笑)

角も水晶も、私、好きなもんで是非やってみたいです
実は「天然石と宝石の図鑑」なんか開いて
使えそうな石を考えていたところです

この農法については
ワインヲタクの友人から聞いて知りました
シュタイナーもアストラル体も不勉強で
知りませんでしたので、ネットで今輪郭めいたものだけ
つかんだばかりで・・・

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