きつねうどんとたぬきうどん

劇団あとの祭りVol.36 2017 11.24-26 岐阜市柳ケ瀬御浪町ホール 岐阜市民芸術祭演劇の部 ぎふ演劇シーズン2017

キャスト・スタッフ紹介


<待つ女:佐山照美 ・・・ 渡辺紀子/制作担当 >

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<僕はキツネなんだ:一海貴大 ・・・ 伊藤悟志 >

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<マッドサイエンティスト:田中博士 ・・・ 浅井唯香(劇団芝居屋かいとうらんま)>

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<うどん好き将校:王浩然(ワンハオラン) ・・・ 清水康弘/装置担当>

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<フムフム 王芽衣(ワンヤーイ) ・・・ 武藤ののか >

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< 狂暴な友人:七酉栄(なとりさかえ) ・・・ 山本由季子/舞台裏補佐 >

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< 姪たぬき:牧村ちせ ・・・ 宇野裕未奈(はねるつみき) >

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< 通りすがりの教頭:高水恭二 ・・・ 沓名稔/演出 >

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<うどん作りおば:牧村佐織・・・大原朋子/制作担当 >

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<照明プラン 山口愛>

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<照明オペレーター 多賀佳代子>

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<音響プラン・オペレーター 吉田菜穂>

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<衣装 沓名公子>

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<立て看板 岩田りえ子>

※岐阜県美術館で展示されたときのものです。写真許可済みですよ。

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<地蔵衣装 多賀佳代子>

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本当にありがとうございました!
また来年くらいにお会いいたしましょーー!

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<おまけ お地蔵さまたち、おうちへ帰る>

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※助手席からの写真です。書くまでもないけど一応。


<きつねうどんとたぬきうどん 更新おしまい!>

好きな麺類なんですか 〜今回のコネタより〜

今回も、アンケートの片隅にあった、
みなさんへの軽ーいご質問、覚えていらっしゃるでしょーか。

「好きな麺類なんですか」

今回のタイトル「きつねうどんとたぬきうどん」からの
なんのひねりもない質問ですいません。
本当に一つのひねりもありゃしませんでしたが、
意外とみなさんお答えいただきまして、
どうもありがとうございますー。

この回答を見るまえに、みなさん各自のお答えを準備してから見ると
興味深さは一層増す、かもしれません。
別に何にも考えないのもいい、かもしれません。

ツッコミはアンケートに引き続きまして
私おおはらでーす。

***

【やっぱりうどん!】

■うどん!(女10代、男30代ほか)

 −力強いお答え。

■おいしいから。(* *)
■うどんならなんでも!!(笑)(* *)
■太めでこしがある麺とだしのつゆが好きです。(女20代)
■確実に"うどん"ですね。それ以外ありえませんね。はいっ!(女10代)

 −それ以外ありえない、なんてなかなか言えん。

■うどん!ツルツル感が好きです。(* *)
■ツルツルしていておいしいからです、(* *)
■うどん好きです!つるつるなところ。(* *)
■もちもちした食感が好き。(* *)

 −食感派。

■少ない量でもお腹がふくれるから。(男 10代)

 −でもすぐお腹すかない? 

■うどんとごはんって中々合うんです。(* *)

 −炭水化物祭りってヤツですね。

■あたたかいうどん 小さい頃、病気すると母が作ってくれたのが懐かしい…。(女50代)

 −ステキな記憶。



<きつねうどんが好き!>

■きつねうどん(女50代ほか)
■理由:特になし(* *)
■やっぱりきつねうどんです。(女)

 −今回の芝居を見てからの回答ですもんね。ありがとうございます。

■あぶらあげが好き。(* *)
■うどん!あぶらあげ好きです! (* *)
■あぶらあげが大好き(女60代)

 −あげ限定。

■給食のダシが効いたのが美味しい!(女50代)

 −大量に作ったおかずっておいしいんだよね。


■きつねうどん あっ!やっぱり「冷やしたぬき」です。(* *)

 −どっちやて。


<今回の芝居を観たから>

■うどん 帰りにうどんが食べたくなりました。(男40代)
■きつねうどん 今日好きになりました。(女40代)

 ーありがとう!

■うどん以外考えられない。今回は題名につられてきました。(男50代)
 
 −わーうれしい!どうでした?

■おうどん!温でも冷でもイケるから。きつねうどんも好きだから。自分もきつねだったのかなと思い始めた(笑)(* *)
■赤いきつね好きですよ。きつねではありませんよ。(女40代)

 −いや、あなたもきつね。私もきつね。みんなきつね。特に意味はありません。


<人生いろいろ うどんもいろいろ>

■カレーうどん(女40代ほか)
■カレーうどん 汁を飛ばさないように食べられるとうれしい。(* *)

 −大須にカレーうどん専門店があるんだって。テレビで見るたび、今度大須に行ったら行ってみようと思うんだけど、大須に行くと完全に忘れてしまうのはなぜだろう。

■かまたまうどん(男20代ほか)
■かまあげうどん このシンプルさと、さぬきうどんのコシの強さに年頃の私はやられた。ラーメンはもちろん、そば、ひやむぎ、そうめんも好きだ。(男50代)

 −かまあげは、うちでうどんをおいしく食べる方法の一つですよ。知ってます?

■てんぷらうどん(男60代ほか)
■てんぷらうどん 九州ですごくうまかった。(男40代)

 −九州?九州のどんなの?そこらへん詳しく書いて。

■キムチうどん(* *)
■定番のきつねうどん やきうどん、キムチうどんも好き。(女40代)

 −キムチうどんって、メジャーなものなのですね。へー。

■とろろうどんです。腹持ちがいいから。(女40代)

 −確かに。健康にもよさげだしね。

■冬は煮込み、夏はころで。(女30代)
■ころうどん 学生時代に安いからお世話になりました。(男20代)

 −ころっていうのは冷たいうどんの総称です。このヘンの地方で呼ばれる名前ですって。byウィキ。

■きつねうどんにカレーうどんに焼きうどん、味噌煮込み、色々楽しめる。(女40代)

 −いろいろ楽しめる、というのはこの質問のネックみたいですよ。


<名古屋名物その1! きしめん>

■1年で最も食べる回数が多いため。(男10代)
■うすく、横が長いから。(* *)
■すすりやすいので。(女30代)
■めんが太くてかみごたえがあるから。(* *)
■食感が好き。(女50代)
■中部の人は食べないと(笑)(* *)
■父の好物にて、最近急にハマりました。(女40代)
■あの太さがたまりません。とにかく食べごたえがあり、好き。ほうとうとかも好き。寒い時にはいいね。(女40代)
■きしめんとそうめんです。きしめんは食べごたえがあり、そうめんはツルッて口の中に入る感覚が好きです。(女10代)

 −この世の人たちが、こんなにきしめんを食すなんて、知らなかったよ。結構びっくりした。


<名駅のホームのきしめん>
■どのホームのどのお店でも好き。昼のみできるお店はありがたい。(男30代)
■食べたことないけど気になります。一人で立ち食いしてるのを会社の人に見つかるのが怖くていけない…。(女30代)

 −そこんとこクリアすれば、天国が待っているかもよ。腹くくっていってみようかな。


<名古屋名物その2! 味噌煮込みうどん>

■おばあちゃんがよく作ってくれたから。(男10代)
■今食べてきました。(女60代)
■味噌煮込みうどんに半熟玉子が乗っててネギたっぷり!がうまい!しいたけと油揚げも欠かせません。(女50代)
■赤味噌に染まったうどんと、ネギと、玉子…油あげやとり肉、しいたけ、すべてが私のつぼです。寒い冬もこれを食べればポカポカです。(女40代)

 −赤味噌圏に生まれてよかったーーと心の底から思うわ。赤味噌最高!


<三重名物! その1 伊勢うどん>

■伊勢うどん(女20代ほか)
■本場さぬきうどんはたまらん。伊勢うどんも2回目からヤミツキ。(男)

 −実は食わず嫌いの伊勢うどんなんだな。今度行ったら食べてみようかなあ。


<三重名物 その2 肉うどん>

■SAで食べる肉うどん。肉好きなので。(女40代)
■松坂出身なので地元の松坂牛を使った肉うどんが大好きです!(女10代)
■松坂肉のいっぱい入ったうどん、栄養満点で最高!(女40代)

 −いろんな方が見に来てくださってるんだなというところに感動しております。ありがとうございます。すいません、食べたことないもんで。


<有名どころ>
■丸亀のうどんを食べたときはうどんの定義がくつがえされました。(女30代)
■丸亀のとろ玉うどん とろろと温玉がおいしい。おいしいうどんであれば何でもOK。(女40代)

 −丸亀のうどん、おいしいもんね。

■うどん 年に数回、本場香川に行ってます。(男30代)

 −「好き」の力強さサイコー。香川のうどん、おいしいのよね。そーいや、今回なでられタヌキの伊藤クンが、最近香川に行ったついでにうどんを食べてきたらしいぞ。いいなあ。


***続きますー***
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アンケート大公開!

はい、大変長らくお待たせしてるんだかどうだか、
今回のアンケート大公開です。
書いてくださったみなさん、本当にありがとうございます。
これを読むのが私たちの活力の元です。感謝感謝感謝です。

とはいえ、あれから2週間近く…お話を覚えてらっしゃるでしょーか。
覚えてない人は、舞台写真とセリフ抜粋してあるから、前の記事たちを見てね。
いい写真勢ぞろいしてます。

アンケートについてちょっと注意書き
◆内容は分割しています。例えば、お話に関することと、スタッフに関すること、とか。
◆役者へのあだなは本名に直しました。だってわかんないし。

そして、「アンケート公開、いつも楽しみにしてます」
と、私に直接言ってくれたアナタとアナタとアナタ!
私がどれだけ力づけられているか!
あなたのために打っていると言っても過言ではありません。
もちろん私たちのためにも打ってますけどね。ありがとうっ!もっと言って!

ということで、毎度膨大なテキストオンリーのページです。
時間があるときにまとめて読んでもよし、
スキマ時間にちょこちょこ見てもよし。
つーか、本当に長いから。てか、この前説が長いわ!でも言う!

今回も賛否両論ありました。両方、載せてるつもりですが、
とりあえずはお褒めの言葉から行きまーす!
だってここAPのページだし!たまには自分に甘くたっていいじゃない!

途中のテキトーなツッコミは、毎度、私、おおはらです。
私の個人的な意見なので、劇団の意見ではありません!
声を大にして言っていいのかこんなこと!

***

<今回のお話>

■何を書いたらいいのかよくわからなくなってますが、とにかく良かったです。次回も楽しみにいしています。(女40代)
■楽しく見ることが出来ましたが、話の説明が出来ない気がします。(女40代)

 ー今回のお話は、たぶんこのお二人のご意見に代表されるでしょう。
それをまとめてくれたのがお次のコメント。


■とっっっっっても楽しい90分でした!このタイトルでシリアスだったらどうしよう…と思いながら見に来たら、ずごく良い意味でなんとも予想を裏切られるお話でした!教頭先生のキャラクターに一気に引き込まれ、佐山さんとの掛け合いが面白くて、ヤーイがめっちゃ可愛くて、ハオランがすごい存在感で、ちせと佐織さんが出てきたあたりからどんどんお話に引き込まれていって、田中さんすごく圧倒されたし、一海くんがすんごくイケめんでした…。とにかく楽しかったです。ラストで泣きそうになりました。素敵な劇をありがとうございました!(* *)

 ーこういうお話でした。まとめてくれてありがとう!


<上演時間90分でした>

■1時間半があっと言う間でした。近未来な、それでいてローカルな設定が面白かったです。(女50代)
■あっという間の90分でした。うーん、私はきつねうどんが好きですね。出汁のしみたあぶらあげに勝るものはありません。出汁のきいたお芝居をありがとうございました。(男)
■楽しいひと時をありがとう。(男60代)
■時間を感じさせない楽しい芝居をありがとうございました。(* *)

■笑いあり、シリアスあり、1時間半の中に面白さがギュっとつまっていてよかったです。(女40代)
■初めて観劇させていただきました!とても面白かったです。最初題名を見て、どんなストーリーかまったくわかりませんでしたが、90分あっと言う間で、良い時間でした。(* *)
■最後までエンディングがわからない楽しい公演でした。化かされ続けた1時間半でした。ありがとうございました。(男20代)
■謎で始まり、きつねにつままれた感じで終わりました。90分あっと言う間で楽しかったです。(女40代)
■立ち見でしたが、90分、ぜんぜんしんどくないくらい楽しめました。(男30代)

 ーあのホールで90分は、見てくださってる方にも結構キツいと思います。せまいから。
楽しんでいただけたならなによりです。


<面白かった!>

■いつも楽しんでいます。ありがとう。(男40代)
■いろんな意味でただの通りすがりですが、とても面白かったです。(男50代)
■面白かったです。つるの恩返しみたいなエピソードがあったかくてよかったです。(* *)
■シリアスな劇でよかったです。面白かったです。(女60代)

■すごく面白かったです!ストーリーの伏線とか、演技の迫力とか、いや本当に良かったです!(男40代)
■とっても良かったです!(女50代)
■とてもまとまっていて、面白かったです。(* *)

■とても面白かった。わかりやすかった!(女10代)
■とても面白く、心があたたかくなる作品でした。テンポもよく、わかりやすかったです。(女)

■とても面白く、また一つ一つの場面にひきこまれ、舞台ってすばらしいなと再発見できました。(女20代)
 
 ーすごくうれしい!舞台で面白いものなんですよ。

■とても素敵な舞台でした。また見たいです!(* *)
■もう一回観たかった。(女60代)
■もう一度みたいなと思います。(女10代)
■何度も観たいと思える、面白くも深い内容だと思いました。様々な志向の余地があり、帰り道振り返るのが楽しみです!(* *)

 ーもう一度見たいと思ってくださったのがうれしい。ありがとうございます。

■楽しかったです。ストーリーがとても意外性があって。(女50代)
■楽しくて面白かった。(男50代)
■完成度の高いすばらしいお芝居をありがとうございました。(* *)
■ものすごくお腹が減りました。あとまつさんにしては珍しいテイストの芝居でしたね。(男30代)

 ーめずらしいテイストでした?いろいろやりますんで、今後ともどうぞよろしく。

■劇の内容が面白かった。なるほど、沓名さんらしい作品ですね!(女60代)

 ー沓名さんってどう思われてるんだろう。

■現代と過去の取り合わせがよい。(男60代)
■今までで一番面白かったです。最後には皆、きつねやたぬきに見えてきました。(* *)
■今回も楽しく見させてもらいました。きつねかたぬきか考えながらみると、みんなかわいらしくてよかったです。(* *)

■最初はギャグよりだと思ってはいましたが、最後感動もあり、ドキドキしました。(* *)
■今回はコメディ調で面白いところもありだったので、楽しかったです。(* *)

■素敵な作品をありがとうございました!太好了!(女20代)
■大変面白かった。(男40代)

■脱力系でゆっくり観れました。(男)
■本当にテンポが良くて、見ててあきない出来だったと思います。(* *)
■面白おかしく、少しはがゆくどきっとするようなお芝居、すごくよかったです。(女40代)


*** たたんでます これの10倍続きます! ***


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今回のお話と舞台写真 その6 〜あなたに会えてよかった〜



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<雷>
            
一海 僕は、7年前、この山で、わなにひっかかって死にかけてた。わなにひっかかったきつねを、君は助けた。君はぼくに優しくしてくれて、山に逃がしてくれた。覚えてる?             
佐山 うん。                 
一海 助けてもらってからずっと、家の窓から、そのきつねは君のことを見ていた。一海という雄が毎晩君の家にきていたのも見ていた。       
佐山 そうなの。   
一海 そう。         
佐山 のぞききつね。            
一海 そう、のぞききつね。          
佐山 で、一海くんにばけたの。       
一海 ばけたの。        
佐山 一海くんになったの。         
一海 なったの。       
佐山 どうして。     
一海 一海がいなくなったみたいだったから。  
佐山 うん。      
一海 一海がこなくなったから。         
佐山 そうだよ。       
一海 僕が一海になった。      
佐山 そうだったんだ。     
一海 僕が今、こうして生きているのは、君のおかげだ。                    
佐山 そうなの。     
一海 優しい君に何かしたかった。       
佐山 優しくないよあたし。   
一海 優しいよ。     
佐山 優しくないよ。あたし。        
一海 本当の一海も、君のことを優しいと思っていた。                    
佐山 そうなの。      
一海 うん。一海は君に感謝していた。    
佐山 あたしが一海くんに感謝してるんだよ。 
一海 うん。知ってる。      
佐山 あたし、今まで生きてて何にもいいことなかったけど、この島に来て、一海君にあえて、本当によかったとおもってたんだよ。  
一海 僕も君に会えて良かったと思っている。 
佐山 そうなの。      
一海 僕はもういないけど、この島の人と元気に生きて欲しいと思っている。           
佐山 一海くんはもういない。   
一海 うん。僕はもういない。         
佐山 いまそこにいるじゃん。   
一海 僕はきつねなんだ。     
佐山 そうじゃないかなって思ってた。    
一海 うん。       
佐山 自分にうそついてた。         
一海 うん。       
佐山 あれ、教頭先生みたいになってきた。一海君がぼやける。                 
一海 泣いてるから。       
佐山 ピントが合わない。

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田中 小学校に拘束された人質は解放されない。 
全員 えっ?      
田中 今、むかついてます。あ〜あ〜これでは、私のノーベル賞が日の目を見るのは、この戦争が終わってからではないか。もう〜もう〜      
一海 こうしたらどうですかね。私たちで、一足先に、小学校に忍び込んで、島民を逃がすってのは。    
ちせ それいいね。    
牧村 うわ〜。私、戦いって苦手なんですけど。 
一海 おばさんは、これで、後ろから援護で  
牧村 あ、それならいいけど。   
田中 牧村パッシブモード得意だろ。      
牧村 んふふふふ。ほわんほわんほわんほわん。
佐山 やめてください。そんなきつねやたぬきじゃあるまいし。               
田中 えっ、きつねですよ。  
佐山 ・・・・・・は!   
牧村 この人たち、このきつねの子供です。   
佐山 は?      
一海 あれから7年の間、家族もふえたんだ。 この子、僕の子供だよ。             
ちせ・七酉 こん!             


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王 大変だね。          
ちせ 連合軍。           
王 の、たぬきだ。             
芽衣 リマオ。          
佐山 助けてくれるんですか。        
王 まあ。                  
佐山 どうして。              
芽衣 うどんめーん。             
七酉 あ・それ。              
芽衣 ふむふむ。              
七酉 はは。            
ちせ みんなでうどんを食べて        
牧村 仲良くなる作戦。           
王 そうそう。           
田中 連合軍から離脱するのか。いいのか?  
王 条約が破棄されたら、連合につく必要はありません。 
田中 どうして。       
王 うどんのほうが大事だ。          
田中 うどんか。        
王 な。          
芽衣 ハオ。           

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王 というわけで、私たちが、たぬきたちをなんとかするから、その間に、きつねたちで、島民達を奪回。佐山さんも含めて、この島を撤退する。作戦時刻は1135。全員腹時計をあわせる。
佐山 あの。      
田中 動物の体内時計は正確なんだ。     
佐山 じゃなくて。  

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王 佐山さん。今までだましてすいませんでした。
全員 すいませんでした。  
王 してお願いがあります。我々のミッションは1200に終了予定です。作戦終了次第、この家に帰投します。全員、腹が減っています。 
佐山 はい。
王 我々にうどんをごちそうしてもらえませんか
佐山 ・・・・・・はあ。      
王 一海くんのうどんを。           
佐山 ・・・・・・はい。   
王 私はたぬきうどんで。          
ちせ きつね。     
牧村 同じく。
芽衣 リャンガドゥヤオ。          
王 両方か。            
芽衣 ドゥイダ。               
佐山 わかりました。       
王 では、出撃。

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佐山 あの。      
田中 はい。        
佐山 今から、おこることは本当ですか。   
田中 はい。・・・・・・信用できませんか。

<戦闘音>

田中 人間もたまには信用してください。
 
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佐山 一海くんに化けてるきつねさん。あなたは何うどん?                   
一海 僕は戻ってこない。そのまま山に帰る。
佐山 もう会えない?             
一海 戻ってきた方がいい?          
一海 ありがとう。本当に。          
王(声) 行くぞ。

 <一海、獣の声で答える。>

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<ヘリの音。近づき、そして遠ざかる。>

佐山 一海くんは、本当に、きつねだとして、 他の人は、本当にきつねとたぬきなのかな。   
 
<ヘリの音、再び近づく。>


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***

舞台写真編終わり!次はアンケート公開の予定!

今回のお話と舞台写真 その5 〜風は吹いていた編〜

一海 ねえ、2階なくなってるよ。      
佐山 うわあ。びっくりした。         
一海 あれどうしたの。           
佐山 ヘリコプターがぶつかったの。     

一海 どうしよ。              
佐山 何が。                 
一海 今、そこにうどんがあったから、ゆでたけど。うわあ、すごい穴。天井。        
佐山 うん。                 
一海 で、うどん食べる?          
佐山 うん。                 
一海 それともうどんおいて逃げる。     
佐山 一海くんはどっちがいいの?      
一海 何が。                 
佐山 うどんと逃げる。どっち。       
一海 ん〜逃げたい。            
佐山 なんで。                
一海 生きて、君とうどんを食べたい。    
佐山 逃げたいなら、なんで聞いたの?     
一海 君がうどんを食べたいなら、説得しなきゃって、思ってさ。                
佐山 あなた、たぬきね。          
一海 えっ。                 
佐山 一度くらい、玄関から入ってこればいいのにって、いつも思ってたけど。        
一海 うん。                 
佐山 一海くんは、ベランダからしか入ってきたことないよ。                
一海 えっ。そうなの。           
佐山 そっ。                 
一海 そっ。                 
一海 調子こいてんじゃねえよ。       
佐山 ・・・あっ、はい。  

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一海 この男のどこがいいの?        
佐山 それは。その。             
一海 あれ、心拍数増えとるよ。どくんどくんどくん。                   
佐山 は?                  
一海 どくんどくんどくん。あんたの頭の中さ、本読むみたいにぱらぱらぱらって読んでるけど、この男、あんまり、体力ないね。          
佐山 え〜読まないでください。読まないで。 
一海 2人っきりの夜。何回もあったらやん。 
佐山 だめ―――――――――――       
一海 でも、同じ職場で、この男と恋に落ちた。ある日、子供達が帰った夕暮れの教室。    
佐山 見ないで。               
一海 高水教頭の知り合いで、島そばの工場の指導もするようになった。           
佐山 はい。                 
一海 ヤクシマイワシの群れが来た。すごい大きいのがいた。ボートの上でずっと見てた。あなたキスしようとした。         
佐山 違う!おうどんの出汁にしようっていったの
一海 ヤクシマイワシの出汁はうまいよと一海は言った。                  
佐山 牧村さんたちが喜ぶから。        
一海 船出してもらって。          
佐山 そのあとどうだっけ。          

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***

牧村 あんた、たぬきでしょ。        
一海 やめて                
ちせ 田中さんのいうとおりだね。       
一海 なに。                
ちせ あたまなでてほしいでしょ。      
一海 うん。えっ、いや。           
ちせ はいはい。              
一海 ん〜だめだ、なぜか頭なでられたい。   
牧村 たぬきは犬に近いから。あたまなでられると、いうこと聞くって田中さんから聞いたよ。 
一海 えっ?                 
ちせ あたまなでられると、どこにでもついてきちゃうでしょ。               
一海 う、うん。               
牧村 あたまなでられたいでしょ。だから、おいで工場まで。ぐつぐつ煮えてるから。     
一海 な、何が。               
ちせ お鍋が。               
一海 鍋!                  
牧村 ぐつぐつ煮えてるお湯のそばまで、頭なでられながらおいでよ。そして具になるの。   
一海 具!                  
牧村 狸汁の。               
一海 は?                  
牧村 今度工場で作るうどんの具にするでおいで。

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***
              
牧村 島の子供たちが勉強できるようになって、工場も活気づいて、人が少しづつ、島に戻って来て。本当に、島にいい風が吹いてきたなって。みんなでいってたじゃないですか?           
佐山 いってました。            
牧村 でも、先生。いい風吹いてたの。あの頃までですよね。                  
牧村 先生。                
佐山 はい。                 
牧村 先生、大切なこと、忘れていますよね。 
佐山 何をですか?              
ちせ 先生が島に来たのって、本土で男に振られたから、人生リセットしに島に来たんだっけ。 
佐山 ん〜忘れた。              

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ちせ 先生、一生懸命やったやん、がんばっとったやん。今まで高水先生一人だけだった小学校が先生のおかげで、中学生も勉強できるようになって、先生、中国語できるから、中国人とも工場で商売の取引が出来るようになって。みんな感謝してるんだよ。だから、一海さんのことは、ショックだって島のみんなでいってたんだよ。              
佐山 一海くんのことって、何。       
ちせ 先生。    

           
 <スコールが降ってくる音>

 <遠雷>


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***

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七酉 思い出した。             
佐山 何を。                 
七酉 こんな天気だったよね。        
佐山 何が。                 
七酉 海で、死んだ時。           
佐山 誰が。                 
七酉 一海くん。              
佐山 死んでないよ。             
七酉 死んだよ。              
佐山 何で。                 
七酉 ヤクシマイワシ、採りに、船出して、波が高くて、船ひっくりかえって、          
ちせ 言うの?               
七酉 言う。                
ちせ でも                  
七酉 次の日さ、海の真ん中に海鳥が群がってて
牧村 七酉さん。              
七酉 言います。               
佐山 何を                 
七酉 ヘリで哨戒に出てたから、みつけたのはあたしだよ。                   
佐山 そう。                
七酉 その遺体をひきあげたのはあたしだよ。 
佐山 そう。                 
七酉 その遺体をあんたにみせたのはあたしだよ
佐山 そう。                 
七酉 魚と鳥に食べられて顔が半分なかった。 本人確認をしたのは、あんたなんだよ。       
佐山 それ、いつの話。           
七酉 1ヶ月近くなる。            
佐山 絶対うそ。              
七酉 なぜ。                 
佐山 毎晩、一海くん来てる。一海くん毎晩来てる。だから、死んでない。

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<舞台写真、最終回は次へ!>

今回のお話と舞台写真 その4 〜いつのことだか思い出してごらん編〜

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一海 これをやんないとだめなんだよ。    
佐山 何を。         
一海 これ菊もみっていうんだ。ほらここが菊の花みたいになる。              
佐山 うん。         
一海 で、こうやって、よじって、ほらへその部分をだして、中の空気をだす。        
佐山 うん。         
一海 やる?        
佐山 うん。         

***
             
佐山 今までどこにいってたの?       
一海 海。        
佐山 海、ずっと?             
一海 うん。ヤクシマイワシの群れ。すごい大きいのがいた。ずっと見てた。           
佐山 一海くんが、この島の人にうどん作りを教えたのっていつ頃だっけ。          
一海 去年の冬かな。             
佐山 何ヶ月前?      
一海 13ヶ月でしょ。             
佐山 計算はや。       
一海 このあとは熟成。            
佐山 食べるのはまだ?           
一海 うん。冷蔵庫何があったっけ。      
佐山 あぶらあげあるよ。天かすもあるよ。  
一海 なら大丈夫だね。            
佐山 なにが大丈夫なの?          
一海 何が。      
佐山 本当は、あぶらあげがいいんじゃないの。
一海 ん。どっちでもいいよ。         
佐山 あぶらあげのことが好きなんでしょ。  
一海 えっ、なんでもいいよ。         
佐山 じゃあ、あたしのこと好き?      
一海 は。    
佐山 あたしとあぶらあげとどっちが好き。  
一海 え。        
佐山 どっち。       
一海 君。        
佐山 島じゃ、まだはやってないけど。本土では今の一海くんのことなんていうか知っている?   
一海 知らない。 
佐山 イケメンっていうんだよ。        
一海 それ、どんな麺? 
佐山 ・・・・・・ばか。  

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七酉 何、いちゃいちゃしてるの!       
佐山 あっ、この子、一海くん。この人、七酉、凶暴な友人。                
一海 こんにちは               
七酉 挨拶いいから、出てけ。        
一海 はっ。                 
七酉 ミサイルが来る。この家に。今、基地にあたし連絡しちゃったの。照美が家でたから。    
佐山 ミサイル?              
七酉 1分もしないうちに来るよ。えっ。    


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佐山 どうすればいいの?           
田中 大変だね。              
一海 はい。博士。             
七酉 誰。                  
佐山 田中さん。あれ一海くん知ってるの?  
七酉 民間人出て行け!            
田中 それ、ノーベル賞受賞候補者に対する態度なの?                   
七酉 何こいつ。               
佐山 きつねとたぬきの研究の人。      
七酉 えっあなた。新兵器の田中さんですか!
田中 これ使え。たぬき。          
一海 はい。                 
佐山 えっ!たぬきなの?          
一海 はい。                
佐山 ええ〜  

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田中 ばかだなっておもったでしょ。     
一海 僕、この人に、ばかっていわれました。 
佐山 あの                  
田中 やりたまえ。たぬき。         
一海 はい。                 
七酉 御うわさはかねがね聞いています田中さんでも。とにかく早くお逃げ下さい。ミサイルが!
田中 みているんだ。私の新兵器の威力を。   
一海 ほわんほわんわんほわんほわん。    
七酉 バカ、おまえ何やってる!       
佐山 たぬきの馬鹿あ!            
田中 みていろ。  
             
 <ミサイルが爆発する音>

七酉 ミサイルがそれた?助かった?  
    
 <轟音>

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七酉 自爆した。              
一海 自爆させました。            
佐山 一海くんの姿をした馬鹿なたぬきさん。 
一海 いらっとしますが、はい。        
佐山 何をしたの。             
一海 ばかにはわかんないっすよ。       
   
田中 たぬき。               
一海 はい。                 
田中 連合軍に戻り、この結果を報告してきなさい。                    
一海 はい。                 
佐山 何。                 
一海 ばーか。  

***

田中 かつて、日本で、いや世界中で、生き物達が発する微量な電磁波を私達は感じることが出来た。それがおとぎ話や怪奇話として語り継がれた。でも現代では、人間が発する強力で多種多様な電磁波によって妨害され、彼らの能力は封印されていたんです。でも、この私が、きつねとたぬきの電磁波を、この島のこの地点で、非常に高い出力で増幅します。きつねとたぬきのあらゆる周波数の電磁波を照射できます。                   
七酉 近代兵器のほとんどが無力化。     
田中 そうです。              
七酉 しかも世界中できつねとたぬきが化ける。 
田中 きつねやたぬきが各国の首脳にばけたら どうなりますか?私の研究が世に出たのが2010年。以来7年この島の領有権は争われています。       
七酉 うちがこの島に配属された年だ。    
佐山 次の年、私が七酉頼って、この島にやってきたよね。                  
七酉 あれ最悪だったあ。          
佐山 最悪とかいわんといてよ。淋しいから、遊びにこいっていったの七酉でしょ。        
七酉 あれから7年ずっとでしょ。      
佐山 南の島に住むの夢だったの。       
田中 この島は夢の島なんです。きつねかたぬきの電磁波を浴びて、全人類が夢をみる。 

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***
       
佐山 私は、一海君が、その、本当の一海君がくるのを待っているんです。            
田中 知ってます。             
佐山 だから、だまされないと思います。    
七酉 はあ。                
佐山 何。                  
七酉 さっき、たぬきが化けた一海君に、イケメンとかいって、ほめたたえとったやん。    
佐山 あれはあ、だまされたふり。       
      
***
             
佐山 田中さんは、どこいくんです?     
田中 私の家です。       
佐山 ここ、他に家なんかありません。     
田中 旅人が同じ所をぐるぐる回らされるってやつです。きつねやたぬきに化かされているって旅人は気がつかない。あれと同じ。          
七酉 自衛隊も連合軍も田中さんの家が未だに見つけられないんだ。             
佐山 え―――――――――――。       
田中 研究は完璧です。        

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***
             
七酉 で、照美さあ、もう潮時じゃない。   
佐山 何、潮時って。             
七酉 海の波はよせてはかえすわけじゃん。ざばーんって。ざざあって。           
佐山 うん。                 
七酉 ざばーんって来たわけよ。照美はさ、いままでの人生を捨てて、南の島に。7年前に。  
佐山 うん。                 
七酉 で、ざざあって、この島をさるわけよ。佐山照美は。                 
佐山 去らないよ。              
七酉 いろんな人が南の島に来て、出て行く。それ普通なんだよ。無理しなくていい。       
佐山 無理していないよ。          
七酉 無理してるだろ!           
佐山 何を。                 
七酉 きつねとかたぬきにだまされる前に、あんた自分で自分をだましてるだろ。       
佐山 何が。                 
七酉 もう限界なんだよ照美は。       
佐山 何の話。                
七酉 違うか、限界なのはあたしか、もう疲れた。あんたをだますの。           
佐山 えっ。                 
七酉 みんなとの約束だから、いわないけど。 
佐山 私をだましてたの?           
七酉 そうだよ。              
佐山 たぬきね。              
七酉 なんで。                
佐山 おこりっぽいもん!          
七酉 わたしはいつもおこりっぽいでしょ!  
佐山 わからないよ!             
佐山 誰よあなた。             
七酉 わかった。また来る。いったん出直す。よく思い出して。いい。この7年の間に何があったのか。

         

<続きます!>


今回のお話と舞台写真 その3 〜一緒に食べればいいじゃない〜

高水 小麦粉が100として、食塩の量は、春・秋は5、夏は6、冬は4です。          
ちせ 水は?                
高水 水は46です。             
牧村 食塩の量は季節で、違うんですか。   
高水 違う。                 
ちせ うどんって、生きてるみたい。     
牧村 なんで?               
ちせ だって、夏なら、これお粉1圓如■苅娃腓任靴隋でも、この島で冬ってないけど、本土なら60gってさ。                 
牧村 ああ。違うね。味。          
高水 でも、一緒なんですよ。        
牧村 へー。                 
高水 それが、本場のうどんです。      

***      
      
高水 これいっぺんに入れちゃ駄目ですからね。一割ぐらい残す感じ、まんべんなく。       
ちせ これ工場でできるの、おばさん。    
牧村 やるのよ。               
高水 えっと、その日の天候とか、粉の状態でも生地の出来が変わりますから。        
ちせ 天候も関係するの!           
高水 はい。                
牧村 へー。                 
高水 うどんは生きてますから。       
ちせ・牧村 へー。              

高水 集中。集中。ほんと、ここでうどんの出来がかわりますからね。              
ちせ 難かしい。              
高水 やかましい。              
ちせ はい。こうですか。          
高水 ぐっ。 

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牧村 生き物みたいですね。         
高水 うどんは生きてます。         
ちせ はい。                 
高水 みんなも生きてます。佐山先生も生きています。よかったよかった。            
ちせ 佐山先生、まだ寝てるかな。      
牧村 さあ。                 
ちせ 起きてても、すぐにはこっちこないよね。
牧村 こないこない。             
ちせ おきたらうどんだね。         
高水 はい。集中集中。

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ちせ 先生、あとどうすれば。        
高水 どうすればいいんだ!         
ちせ えっ。                
牧村 そんなに難しいんですか教頭先生?   
高水 違う違う。               
牧村 何?あっ               
ちせ へ?                  
3人 え――――――――――― 

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***
     
ヤーイ ウウドンメェン ミン!        
王 うどんか命かといっている。       
三人 え―――――――――――        
ちせ うどんってうどんめえんなんだ。    
牧村 どうでもいい!             
高水 今夜10時まで戦闘行為はないんじゃ。   
王 申し訳ない。              
牧村 うそつき!               
王 この子はおなかがすくと         
ヤーイ ウウドンメェン。           
ちせ うどんあげるから!          
        
芽衣 シェシェ。              
高水 シェシェって何。殺すぞっていったの! 
ちせ ありがとう。
高水 あっ、そうか。

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王 というわけで、まったくすいません。今夜10時まで戦闘行為はなしということで、妹と2人で、日本で言う、お忍びで来ました。私は、連合軍解放軍司令官、王浩然(ワンハオラン)。   
ちせ こんにちは。             
牧村 どうも。                
王 王芽衣(ワンヤーイ)です。連合軍特殊工作部隊隊長です。
ヤーイ ニイハオ。             
ちせ ニイハオ。               
高水 ・・・ニイハオ。            
高水 なんでえ。

*** 

高水 七酉くん。              
牧村 おふたりともやめませんか。まだうどんづくり途中ですから。               
ちせ あ――――そうだった。  

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王 これはあれですか。           
高水 さぬきです。             
王 私、若い頃、よく食べました。うどん大好きでした。                  
牧村 日本に見えたんですか?        
王 留学で、そこで日本語を学びました。日本の友達にうどん県に行くって言われて。       
高水 香川県のさぬき、食べました?     
王 食べました。おいしかったです。特に、きつねうどん。たぬきうどんがおいしくて。      
王 いや、私は、今、きつねとかたぬきじゃないですよ。そのおいしいうどん。妹にいつも話していました。                 
ヤーイ シャンチー。シャンチー。      
高水 みなごろし。みなごろし。       
王 食べたい食べたい言ってます。 

***
    
高水 はい。まとまりました。        
ちせ ぱさぱさです。             
高水 これからこねます。で、踏みます。         
王 踏む!?                
高水 こうやって。100回ぐらい踏むんです。  
王 何やってんですか!           
ヤーイ ブーヤオア!            
七酉 やんのか!               
ちせ やめてやめて七酉さん         
七酉 何が                 
牧村 見て。この子泣いとるに  

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高水 思い出してください。あなたが若い頃にたべたうどん。つやつやだったでしょ。包丁で切った麺の角がすうってとおってたでしょ。       
王 つやつやで、すうっだった。
高水 麺をかむと、もちっとしてたでしょ。同時にしこっとした確かな歯ごたえがあったでしょ。 
王 あった。あったよ。そして噛むごとに、大草原に広がる小麦たちのほのかな香り!       
高水 そうそれ。それが、うどんなんです。そのために私、踏んでたんです。         
ちせ 何回踏むんですか。
高水 5分間で100回!それを3回。      
全員 え―――――――――――        
王 アジア最後の秘境と言われた日本で、うどんがそんなふうにできていたなんて。

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***
             
七酉 昨日、あんたたちのアパッチヘリが、この家の2階につっこんできたのはなんで。    
王 チッシャンチー、ゾウワン         
牧村 あれ寿命縮んだわ。          
ちせ あれ、よく、2階だけですんだよね。   
ちせ たぶん、こうやってきて、どどーん。  
高水 だから、佐山先生、ショックで倒れてるんですか?                  
牧村 それは、また違う理由です。 

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七酉 あの時、私は、おまえに踏みつけられていた。のど元にナイフ。               
ヤーイ ドゥイ。              
七酉 休戦命令がなかったらお前に殺されていた。なのに今、一緒にうどんを踏んでいる。     
ヤーイ うどんめえん。           
七酉 うどん踏む。              
ヤーイ フム。               
               
***

高水 その男は知っています。その男がもし現れたら、彼女はこの家をたしかに出るでしょう。                  
王 そう。彼女がこの家を出たら、そこで作戦は終了です。                   
高水 でもそれが軍事作戦というならあれです。
王 なんですか。               
高水 くだらないですよ。          
王 ほほ。                  

***
       
高水 生地に弾力がついてきたでしょ。     
牧村 このうどん食べたら、みんな返すってのはどうですか。ね。              
王 はは。                  
ちせ そういう作戦にしませんか。うどん作戦。
王 うどん作戦。              
ちせ みんなでうどんを食べて仲良くなる作戦。

***

   
七酉 おいー。照美。この家出るのか。    
高水 今、出て行きましたよ。佐山さんが。王さん。今、佐山先生、出て行っちゃいましたよ。 
王 作戦終了です。              
七酉 休戦命令解除!きさまの武器は、さっきうばった。                  
ヤーイ ゾウラ!              
王 ヤーイ!                
七酉 うごくな!全員だ!           
七酉 ヤーイ。お前の武器はすべて奪った。  
ヤーイ ゾウラ!               
七酉 うごくな司令官。私のほうが早い。   
七酉 佐山照美は私が確保する。全員ここから退避しろ。 
              
<ナイフが空を切る音>

<銃声>

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ちせ どうして、この家にミサイルなんですか。
高水 何をつくるんですかここに。      
王 それは言えません。           

高水 でもそれ、私たちがこの家にいる限り、命令でなくないですか。              
牧村 そうですよ。うちらが死ぬもん。    
高水 誰1人殺さないでしょ。        
ちせ そうだ。                
王 残念ですが、あなた達では命令は出ます。 
全員 なんで。                
王 世界中が佐山さんのことは知っていますが。あなたたちのことは知らないからです。      
牧村 うちら数に入ってないよ。       
高水 人生最大のショックだ。        
ちせ 佐山先生はアイドルで。うちらただの通行人だ。                     
高水 僕は様々な意味で人生の通行人だったけど。
王 逃げてください。            
ちせ 通行人は逃げろって。          

***

王 みなさんと、うどんが食べたかったです。…独り言です。               
牧村 あの、この島占領しても、うちの工場はのこしてくださいね。うどん作りますから。島うどん〜さぬき風〜って。司令官さんも食べて下さいね。      
王 はは。                 
ちせ みんなでうどんを食べて仲良くなる作戦。

***
ちせ この子。あったかい。         
高水 うどんも生きているんです。      
牧村 いきましょう。  

 

<まだまだ続きます!>         

今回のお話と舞台写真 その2 〜赤いきつねと緑のたぬき編〜

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田中 こんにちは。             
佐山 あっ、はい。              
田中 出ないほうがよいですよ。       
佐山 はいっ?                
田中 今のたぬきですから。         
佐山 はいい?                
 
***

佐山 あなたは誰ですか。           
田中 動物は脳から電磁波を発しているんです。私は、その研究をしている田中です。       
佐山 電磁波って、携帯とかからでてるやつですか。
田中 あらゆるものから電磁波は出ています。その電磁波を人間に照射して、人を化かす。夢をみせる。
佐山 きつねとたぬきはそれができるんですか? 

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佐山 私のこのおでこから電磁波びー。ですか。
田中 そう、びーです。そんな感じです。そしてきつねとたぬきの電磁波をきゅーんです。きゅーん。 
佐山 きゅーん。でまたびー。        
田中 そうです。素晴らしくないですか。   
佐山 はい。すごいです。           


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***
 
田中 そして、あなたもあきらめちゃいけない。
佐山 えっ、あっはい。            
田中 この家を出てはだめですよ。      
佐山 はい。                 
田中 この家を出たくない秘密があるんでしょ。私のきつねとたぬきがあなたの秘密をあばきます。あなたが心に抱く、その人物にいきあたり、いずれ化けます。あなたの前にあらわれます。     
佐山 そんなものに私はだまされません。   
田中 いいきれますか?            

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佐山 よし、よし、あっ、そっか。よし、よし。
田中 なんですか。             
佐山 赤いきつねと緑のたぬきです。さあこい!
田中 え?                  
佐山 さっきあぶらあげが弱点って誰かいってました、これでどう。こい!            
田中 油揚げはたしかにきつねの弱点ですが、天かすはどうかな。


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田中(声) さっき、たぬきがいた場所です。
佐山 はい、わかりました。          
田中(声) 私は人間ですよ。         

佐山 いままでいったことは全部本当ですか。  
田中 本当ですよ。              
田中 人間が一番信じられませんよね。では。  

佐山 あ〜、あ〜、なんか、すごいおおごとになっちゃった。・・・・・どうしよ。        

***


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牧村 すいません。佐山先生。すいません。  
佐山 あ、牧村さん。こんにちは。       
牧村 ちょっといろいろあって、いま、工場から二人で出て来たんです。           
佐山 工場。                 
牧村 島そばの工場です。          
ちせ 軍隊がいっぱいだったんで、山の中の先生の家に来たんです。             
      

ちせ 先生、トイレ借りて良いですか。    
佐山 どうぞ。                
      
***
             
ちせ おばさん。1人で先行かんといてよ。  
牧村 あれ。トイレにいっとったんじゃないの。 
佐山 名前は?               
ちせ ちせだよ。何先生。           
佐山 ちせちゃん。ごめんね。トイレットペーパー少ないと思うけど。              
ちせ(声) 大丈夫ですよ。          
牧村 えっ、なんですこれ。         
佐山 この家に今たぬきかきつねがいるんです。
ちせ へ?                  

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ちせ(声) も〜ちょっと待って!おばさんも使いたいの?                   
ちせ 今の誰の声。             
         
牧村 あんたさ、誰。            
ちせ ちせ、です、よ。           
佐山 じゃああ、あのトイレにいる人は?   
ちせ さあ、です。              

   
ちせ 今トイレにいる人が誰って感じじゃない。
牧村 先生、どうしましょう。         
佐山 トイレから出てきます。ちせさん。    
 
佐山 本当に、化けるんだ。そっくりに。すごいそっくりに。                 


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佐山 一海君。ちょっと待って。        
一海 はい。                
佐山 いつ。戻ってきたの?          
一海 うん。あとで説明するね。       
佐山 ほんと?                
一海 ほんとだ。              
佐山 これほんとなんだ。           
一海 うれしい。              
佐山 うん。                 
一海 あとで一緒に、この家を出よう。    
佐山 うん。                 
一海 なるほど。              
佐山 えっ。                 
一海 牧村さん。この子、たぬきですよ。   
ちせ たぬきって何。  

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***

一海 でも、連合軍は、このたぬきを新兵器として、採用した。自衛隊が、きつねを採用したからだ。知能の高いきつねを先にとられた連合は、たぬきを採用した。きつねより知能は低いが。       
ちせ やな感じ。               
佐山 一海君!               
一海 圧倒的なパワー。それがたぬき。     
一海 離れてて。              
 
ちせ こいつが、一海貴大か!        
佐山 そうよ。離しなさいよ。         
ちせ 今度はこの男に化ければいいんだな。 

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*** 

佐山 大丈夫。               
一海 あばらやられた。            
佐山 どうしよう。一海くん。痛い。     
一海 ああ、僕、一海じゃないから。     
佐山 へ?                  
一海 すいません牧村さん、そこの赤いきつね、お湯入れてください。僕、油揚げで元気になるんです。  

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***                  
        
一海 僕は一海じゃないよ。きつねだ。痛・・。
佐山 きつね。                
一海 僕も、後で来る。この男一海でいいかどうかだけ、確かめたかっだけだから。      
佐山 あの。あの。              
一海 もう限界だと思いますよ。もう。次、僕とたぬきと両方で来ます。           
佐山 なんなのこれもう。           
一海 いいんですか。全部あばかれますよ。  
佐山 いや。                 
一海 じゃあ、僕と、今すぐ、自衛隊へ投降してください。あなたたちも一緒に。       
佐山 いや。    

             
 <ヘリコプターの音>

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<続きます!>

今回のお話と舞台写真 その1 〜彼女が部屋にいる理由〜

あれから一週間経ちました。
今回のセリフ抜粋と舞台写真を、何回かにわけて掲載。
覚えてる方も忘れちゃった方も見てない方も、
お楽しみいただければこれ幸い。

***


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<波の音>
 
高水 佐山先生は、視力どれくらい。    
佐山 0.01です。           
高水 あれ。                 
佐山 これで、めっちゃわるいんです。コンタクトはずしてると、たぶん、教頭先生の顔、ぼんやりしていると思います。              
高水 でも、新聞はよめるでしょ。その何、この新聞さ、こう。               
佐山 はい。それは。             
高水 みてて。                
高水 読めないのよ。この見出し。

***       
        
高水 で、佐山先生さ。           
佐山 はい。                 
高水 あれはへんな箱じゃなくて、ミサイルなんですよ。                  
佐山 私の家のあたりで、急に上昇したりまた急降下したりして、帰って行きました。       
高水 ミサイルがあるからです。       
佐山 ああ。                 
高水 撃てないんですよ。この家に、まだあなたがいるから。                
佐山 ああ。                 

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高水 これ何回も聞いてるけど、いつまでここにいるの?                  
佐山 わかりません。             
高水 佐山先生の家をはさんで、西と東。すごい危険。ハブとマングローブが、こう、にらみ合ってるようなもんでしょ。あなたの家のその間。    
佐山 ハブとマングースじゃないですか。   
高水 いいの!               
佐山 え〜。                 
高水 じゃあ、きつねとたぬき。       
佐山 かわいい。               
高水 いいの!               
佐山 はい。  
               
***

高水 ホントは来たくないの、こんなとこ!  
佐山 すいません。              
高水 すいませんじゃない。この家を私と一緒に出てください。               
佐山 いやです。               
高水 理由は。               
佐山 言えません。              
高水 ・・・・・ほんと迷惑なんだけど。    


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***

佐山 はい。                
高水 さっきの               
佐山 さっきの。               
高水 さっき殺し合ってた人だよ。      
佐山 え。                 
芽衣 ブハオイス。            
佐山 あっ、はい。             
芽衣 ブハオイス。チンランウォシイシャショ。
佐山 申し訳ない。手を洗わせてほしい。    
高水 わかるの。              
佐山 大学で中国語専攻でした。

***

高水 僕はいやだよ。もう帰る。佐山先生。一緒に出ようこの家。                
佐山 いやです。              
高水 ・・・・・わかった。          
高水 ・・・・ごめんね。           

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芽衣 ブシャニ。               
佐山 ・・殺さない。             
芽衣 ツウェドェイ。             
佐山 ・・・・・ツウェドェイ。えっ。何だっけ。 
王 自衛隊だよ。               
佐山 ツウェドェイ。自衛隊のことだ。    

王 なるほど。これが佐山照美さんの部屋ね。こんにちは。                   
佐山 はい。こんにちは。あの。日本語話せるんですか。                  
王 うん。話せるよ。             
佐山 どなたですか。            
王 連合軍解放軍司令官、王浩然(ワンハオラン)だ。                    
佐山 えっ!                 
王 はなせ。君。              
芽衣 ふぅーーーーーーふぅーーーーーー。  
佐山 うぐんん。苦し。            
王 ん〜。なるほど。よくないな。       
王 どう。これで。              


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王 これはなあんだ。
芽衣 あぶらあげ。             
佐山 あぶら、あれ?             
王 なるほど。すごいなこれは。あぶらあげには弱いんだな。                  
王 それが変化か。             
佐山 へんげ?                
王 すごいな。僕の妹、王芽衣(ワンヤーイ)にそっくりに変化している。                 


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佐山 変化って。              
王 貴国自衛隊の新兵器、きつねだ。     
佐山 へっ。きつね。             
      
佐山 あなた、きつねなんですか?      
芽衣 ブシダ、ググ。ナチュフリシウォシャラ。ウォシチャンダ。                
佐山 兄さん。違うよ。その狐は、私が殺した。私は本物だよ。                            
王 はあ。何をいってるんだ。         

***

王 私と一緒に来て欲しい、この家を出て欲しい。                 
佐山 それは。                
王 貴国自衛隊は、君の命をなんともおもっちゃいない。君を殺して、外交手段の材料としようした。今、君は殺されかけた。どう。      
佐山 そうです。               
王 君が帰るべき国は、日本ではない。我が国にきてみないか。歓迎するよ。        
 
佐山 でも、あなた、中国語わからないんですよね。                    
王 何が?                  
佐山 ブシダググ。が、兄さん違います、です。
王 へえ。                  
佐山 ナチュフリシウォシャラ。ウォシチャンダ
王 〇▽×※◆◎÷▲!       
佐山 大丈夫ですか?            

***
          
佐山 本当はなんなんですか?あなた?!          
王 なるほど。もうテンション下がるね。   
佐山 テンション。              
王 むかついたよ。
佐山 あの。                
王 きらい。きらい。おまえ、ふん。      
佐山 何なんですかあの人。          

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***

七酉 たぬきだよ。             
佐山 栄。                  
七酉 七酉栄、陸士1等兵。佐山照美さんをお迎えにあがりました。             
佐山 あっ、お疲れ様です。          
七酉 なんてね。さっいこか。        
佐山 今、たぬきって、            
七酉 あれは、たぬきが、連合軍の司令官に化けて、君にネゴシエートしにきた。もうぎりぎりだってことだよ。さあ、いこ。             
佐山 ネゴ、何。               
七酉 ネゴシエート。交渉。ここから君を無傷で連れ出すことに、うちらもあっちもやっきになってるからね。                   

*** 

七酉 仕方ないでしょ。私が最初に来たとき、素直に一緒に出てれば、よかったのよ。悪いのあんたでしょ。                    
佐山 ここ私の家なの。           
七酉 なんで出たくないの。          
佐山 いわない。              
七酉 だから、きつねとたぬきがきたの。    
佐山 なにがだからなの?なんで、私が家を出たくないのをいわないから、きつねとたぬきが来るの。意味がわからない。              
七酉 意味がわかんないこといってのはあなたでしょお!                  
佐山 おこったあ。              
      

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佐山 さっきの手、血だらけだったよね。   
七酉 きつねは頭いいんだ。手を血だらけにしてあんただまして、入ってきた。          
佐山 首しめられた。            
七酉 私がここに来た理由はね。それ。     
佐山 何が。                
七酉 今までいろんな人来たでしょ、学校の先生や、私や、自治体職員が。             
佐山 うん。                
七酉 一緒に島の東側に来てくれって。    
佐山 うん。                 
七酉 そして10日たった。          
佐山 うん。                 
七酉 もうね外交的に限界。戦闘突入。間違いなく。もう何人か犠牲者も出てる。       

***
   
七酉 これからは、人間がこないから。きつねとたぬきがくる。               
佐山 えーーーーーー。            
七酉 あんたが人のいうこと聞かないから、けもので相手させようってことになったんじゃない。
佐山 それ冗談でしょ。            
七酉 冗談じゃねえよまったく。       
佐山 また怒った!              


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七酉 知らないよまったく。こっから、きつねもたぬきも、あんたの知ってるニンゲンに化けてくるよ。                     
佐山 私の知ってる人って。         
七酉 あいつらは人の心が読めるんだよまったく
佐山 えっ。                 
七酉 きつねとたぬきは人の心が読めるって話なんだよ。でさあ、秘密があるんだろ照美。ここを出て行けない。いえない秘密があるんだろ。絶対誰にも知られたくない秘密。それを読まれるんだぞ。きつねやたぬきに。会いたくない人や会いたい人に化けてくるぞまったく。
佐山 ・・・・・・うわあ。          

***
    
七酉 でさ、秘密はいわなくていいから、きつねとたぬきの変化を防御する装置が外にあるのまったく。それを持ってきた。つかわせたろか。      
佐山 そうなの               
七酉 そう。はよ。外来て、使い方教えるからまったく。                    
佐山 ありがとう。アッ、それを持ってわざわざきてくれたのね。                
七酉 まったく。              
佐山 ありがとう。

<続きます!>

つなぎの舞台写真を少々

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どうも、おおはらです

あらためまして、公演無事終わりました
本当にありがとうございました!
通常の生活がウソのようだ

終わったとは言え、この後いつもの通り、
舞台写真やら、アンケート公開やら、
小ネタ公開やらの更新がしばし続きますので、
今しばらくお付き合いください

今はまだ、写真とか整理中なので、
とりあえずつなぎの舞台写真を少々〜
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