December 30, 2018

あれから1年

去年の今日、Cyrilくんがあんよを怪我してしまいました。
まさか前十字靭帯が切れるなんて、全く頭にもなかったことでした。
人間でも経験のないことで、前十字靭帯損傷や断裂は、アスリートがする怪我だと思っていました。
以前に書いたことと重複する部分もありますが、今日は怪我のこと、またまたかなりの長文になりますが、Cyrilくんが頑張ってくれたことなどを書こうと思います。

Cyrilくんが怪我してしまったのは、出掛け先でのことでした。時刻は夕方。
左後肢を地面に着くことが出来なくなり、ケンケンするような感じになり、最初は何か踏んで肉球に刺さったか、傷ついたのかな?と思いました。
チェックしてもそれらしいものも傷もなく、しばらく様子を見てみましたが、左後肢を地面につける時もなんとなくおっかなびっくり。着けてもまたすぐケンケンするか、引きずるような歩き方でした。
ツーをしたので、膝を曲げることは出来る。(本当は痛かったのかもしれませんが)
パッと頭に浮かんだのは、肉離れくらいでした。
といっても肉離れがどんなものか、犬もなりうるものなのかが分からず、病院に連れて行かねばと思いましたが、年の瀬&出掛け先・・・。
かかりつけの病院は前日からお正月休み。近くでまだ診てもらえるところを探し、24時間診療の病院があったのでそこへ行きました。
その病院の先生曰く、左後肢を上から少しずつ触っていくと、膝のあたりで舌を出して口を舐めるので恐らく膝周辺に異常があり、脛を動かすと前にずれるので前十字靭帯が切れているだろう、というようなことを言われたような気がします。
触診だけなので確定ではなく、レントゲンを撮ることも出来るが靭帯などは写りにくく、撮っても判断出来ないかもということ、確か全身麻酔が必要だと言われ、同じことをするなら自宅から近い方がと、かかりつけと提携している病院へ行くことにしたのです。
そこでの触診の結果も同じ。「前十字靭帯が切れている」でした。
損傷と断裂の違いを訊いたら説明して下さいましたが「まあ切れてると思いますけどね」と言われ、かかりつけの診察が再開するまでの間に飲ませる、痛み止めを出してくれました。
「絶対安静」とは言われましたが、トイレなどで多少は動かねばならず、ごはんの準備をする時もいつも通りテンション高く動く。
そして・・・我が家は大体大晦日に買い出しに行くので、去年も同様に予定を立てていましたが、Cyrilくんのあんよのことを考えると一緒に行けず。
お留守番時と、帰宅した時のテンションアゲアゲも心配でしたが、お留守番をしてもらって買い出しに行きました。
かかりつけの先生に診てもらうまでの一週間弱は、いつも通り動いてしまうことでこれ以上悪化しないか、いつもキリキリしていた気がします。
動くなと言っても当然無理。だからと言って縛り付けるわけにもいかず、とにかくあまり動かないようにする他なく、年の瀬&新年を迎えたのでした。



まず、現時点で私が思うのは、年を重ねてからの怪我はとても大変だということです。
治りづらいとか、完治までに時間を要するとかではなく、Cyrilくんの場合はほぼ同時に肥満細胞腫も出来ていた為、悪いことが重なってしまったことで、余計そう感じるのかもしれません。
かかりつけの先生はCyrilくんの、当時10歳という年齢も考え、すぐに手術とはおっしゃいませんでした。(外科的処置寄りのボーダーライン)
夜間病院でも「体が大きいし、手術になると思うので、どこで手術するのかは、かかりつけの先生とご相談下さい」と言われ、ネットで調べても手術の話が多く、新年早々手術かぁ・・・と思いました。
かかりつけの先生のご意見では体重20キロを超えたら、お世話になった整形外科専門の先生のご意見では体重15キロを超えたら「手術」。どちらにしてもCyrilくんは当てはまります。
即手術の決意が出来なかったことも、今となっては正直、後悔している部分もあります。遠回りしてしまったと。
もっと早い段階で手術を決めていれば、その分腫瘍の手術も早くに出来たかもしれず、そうすれば今もまだ、一緒にいられたかもしれないからです。
diary2231.jpgとは言え、今となっては装具もCyrilくんとの思い出のひとつ、という感じです。
オーダーメイドなので彼の体型に合わせて作ってもらい、Cyrilくん専用の、Cyrilくんだけのものが残ったのですから。
ただ、我が家にとっては難しかった。
一度着けたら、ずっと着けっぱなしの生活。最初はそれを理解していなくて、外に出る時だけ着けるという間違った使い方をしていましたが・・・・。
装具を脱がせた後再度着けると、どうしても少しずつ左側にズレてしまう。一度お直しもしていただいたけど、装具士さんがつけるとズレないのに、我々が着けるとやはりズレる。
ズレ防止として、反対側の右後肢につけるパーツを少しキツめに装着してしまっていたことで擦り傷が出来てしまい、手術の予定を一週間延期することになってしまいました。
CyrilくんはTPLOという手術を受けました。金属のプレートがあんよに入ります。インプラントだそうで、雑菌が入ったらアウト。傷があるとそのリスクが高まり、治してからでないと手術出来ないとのことでした。
それに、装具を着けっぱなしということは、体の異変にも気付きにくい、ということだと思います。毎日でなくとも数日に一度は脱がせて、全身をチェックする必要があったのだろうと。
術後は一週間の入院が必要なこと、抜糸が完全に終わるまでエリザベスカラーをつけての生活、当然お散歩も基本的にはNG。
一週間離れての生活は心配だったけれど、装具を着けて生活していた頃よりも、不思議と暗さはありませんでした。
恐らく、ゴールがどういう状態なのか、ハッキリしていたからだと思います。
術後、座る時に左膝が内側に入らなかったりがあったので、後遺症も気になりましたが、結果的には時間が経てば自然と、以前と何ら変わらない生活を送れるようになり、走ることも出来ました。

父は、初めて整形外科の先生にお話を伺った時の、「犬は走ることに喜びを覚える動物ですから」の一言で、手術を決めたのだと思います。
術後に歩けた時間は思っていたよりも、ずっとずっと短かったです。
かかりつけの先生が躊躇ったのも、年齢的にこういったことが起こっても不思議ではないから、だと思います。
でも・・・。でもね、思うんですよ。
手術をしたからと言って、すぐに前と同じ生活は出来ないし、歩けてもしばらくは運動制限をせねばなりませんが、手術したことによって、自分のあんよでお散歩に行ったりお出掛けしたり、走ったり出来るようになったのですから。
きっとCyrilくんは歩くことも走ることも楽しんでくれたと思いますし、その姿を見た我々も、嬉しかったのです。
歩けた時間こそ短く、確かに大袈裟なことをしなくても良かったのかもしれないけれど、過ごした時間の濃さのようなものも、重要なんじゃないかなと思います。

disney_t at 22:42│ │Cyril