2019年06月25日

ディスポーザーの製品認証、国際基準と国内基準とは?

家庭用ディスポーザーの規格とは?
最近、国内の製品認証のことを聞かれる機会がありました。

ディスポーザーの潜在市場は高くても未だに日本では普及率も低くディスポーザーを扱っている会社もほとんどありません。
製品を購入する際の判断が消費者には無い為にその最低限度の判断材料のひとつとしてどのような製品性能がありその根拠(性能評価)は?ということがディスポーザーを購入する側としては気になります。

ディスポーザーの世界基準と言われている規格には実際は世界基準なるものは存在しません。

ディスポーザーの歴史が古くもっともディスポーザーが流通し、最も性能評価が厳しく透明性があるのが米国です。ディスポーザーの世界基準規格の実態は米国工業規格になります。
米国工業規格が事実上、最も安心でき世界基準、標準になっているのです。
この巨大ブランドといえば米国エマソン社、そして次に来るのが人気が衰えたとはいえアナハイム社になります。(米国エマソン社1社で世界中の75%の市場シェアを占めているのです)

世界基準(米国工業規格)は電気的な試験を主体としたUL規格の中のディスポーザーの規格を定める「UL430」を中心に排水配管や人体に対しての安全性などの「ASSE-STANDARD-1008」 「ANSI/AHAM-FWD1」からなる3つの規格を主体として成り立ち世界的に最も厳しく客観的なものであるために事実上の世界基準と言われ頂点に立っています。

「エマソン社」は社内工場基準でこの世界基準よりはるかに厳しい基準で製造されてます。米国で販売するためには訴訟大国の米国工業規格をクリアする必要があり、その規格、基準を最低限度として設定しながら製造しなければいけないからです。
米国に本拠地を置く「エマソン社」「アナハイム社」製品のトラブルが少なく安全性が高く評価されているのはこのような背景があるからです。排水管詰まりに関してはこの世界基準の規格をクリアした製品に関しては一般の台所よりトラブル発生率が低くなるというデーターを見せてもらったこともあるぐらいです。

 日本でディスポーザーの製造(国産ということではありません)をしている「安永」「パナソニック」「MAX」「LIXIL」は残念ながらまだ世界基準を満たすことはできない製品品質で日本の製品認証はまだあまりあてにならないのが実態です。ちなみにこの4社合計の年間製造合計台数でさえも世界シェアNo1メーカーであるエマソン社の工場稼働2日分程度にしか満たないということですので比較する方が実は酷なのかもしれません。
しかし米国アナハイム社よりは国産メーカーの方が人気が高いようです。(多分、日本製という響き、パナソニック等のブランドイメージ的なものだと予想します)

例えば「ANSI/AHAM-FWD1」の中にあるディスポーザーの「損傷耐力試験」という項目があります。これは損傷試験の投入物として長さ10弌幅12弌厚さ1个離好謄鵐譽紅弔鯏蠧して30秒運転し損傷が発生した場合は更に破砕効率試験を行い結果を記録しなければいけません。

・・・・・生ごみ処理機なのにステンレス板を損傷試験に使うとはいったい???
激しすぎる。。。と思うかもしれません。

これはスプーン等の異物が混入してもディスポーザーが損傷により壊れるのを防止する、つまり異物は確率としては少ないものの何十年も使用すれば混入する場合もあり防ぎようがないという考えが前提になります。ディスポーザーに入り混んでも致命的なトラブルにならない、異物混入時は損傷前に安全装置が作動しディスポーザーを保護する。異物を除去したらまた正常運転することができる。
この基準をクリアできないと世界基準では扱えないのです。

 例えば安永ディスポーザーにフォーク等が入り込むと蓋がロックされ外れなくなったり、継手ゴム部分に突き刺さり水漏れが発生するケースなどの事例が比較的に多いのは世界基準をクリアする構造に変えれば台所が修理まで使用できなくなるなどユーザーにご迷惑をかけることがなくなります。
(安永ディスポーザーは本体とシンクの継ぎ目にゴムを使用し露出しているためにこのような現象が起こりますが現在、改善中との話を聞いています)

特に人体に影響を与えたり水漏れや配管詰まりが発生する構造は厳しく改善する必要がります。

では日本の製品認証はどうなっているのでしょうか?現在は「適合評価」といい日本下水道協会が「ディスポーザ排水処理システム -ディスポーザ部・排水処理部-(JSWAS K-18)」を平成24年11月に制定し、性能、構造、試験方法を標準化し、公平中立におこなっていると言ってます。しかし実態としては事実上、試験をする機関を一般財団法人茨城薬剤師会検査センターなどに絞り、改定前の既存業者を既得権益とし新規参入のディスポーザー関連製造業者を排除しブラックボックス化している事から既存業者との癒着や利権などで米国政府との摩擦が問題視されているとのことです。

メンテナンスをする我々の立場からしても客観的に見て日本の製品認証を所得している国産メーカーの多くは耐久性が低く卵の殻が流せない、硬い骨が流せないなど制約が多く使っている側からしてもはっきり言って不便でディスポーザーというには生ごみの仕分けが多すぎてディスポーザーの製品完成度は低いと言わざるえません(すべてのメーカーではありません)。
 しかし粉砕音が静かなど日本メーカーに対し部分的にアナハイム社は米国の自動車メーカーのように日本の消費者のニーズを組み上げようとせず日本メーカーに対抗するには魅力にかけているのも事実です。
(粉砕音が多少しても処理できる生ごみに制約がありすぎるディスポーザの方が不便ですが、日本のディスポーザーを販売するときはわざわざ耐久性や処理できるものに制限があるなどと説明することはせずに日本の製品認証を取っていると安心してもらうようです。米国メーカーなどから日本のメーカーに交換すると処理できるものに制限が多いディスポーザーの場合、後からクレームが来る例もあります)

国に携わる機関やインフラに関わるメーカーなら私欲や会社の利益、省益などの所属の利益よりも国益、大衆の利益を第一優先にして本当の「公平中立」取り組むべきかと思います。
 現段階では製品の魅力とは別として大原則であるディスポーザーの粉砕性能・安全性能・排水性能は世界基準(米国工業規格)が客観的に透明性とエビデンスがしっかりしており世界基準のディスポーザーは通常排水(水道水)と同等に扱われています。

日本の性能評価である適合評価は不透明で不公平で閉鎖的な問題を抱えている結果、不便なディスポーザーが流通し消費者に不利益を与えています。

要は日本の適合評価を所得しているディスポーザーより所得をしてないディスポーザーの方が性能が良い場合が多く勘違いされるのです。また世界基準の認証を受けているディスポーザーでも適合評価を所得している製品はありますが適合評価に関してはPRをしてない場合が多いようです。

ITが進化し続けている今後は以前のように情報を封鎖することはできず不透明さや不公平さは隠せなくなり逆に意図的に詭弁を操作すればリスクを抱える結果になっています。
ブラックボックスはかえって消費者離れを引き起こします。

電気的認可について
ディスポーザーそのものは世界共通の認識として食洗器と同じように家電製品になります。
従いましてまず電気的な安全性を主体とした基準が必要になります。
日本では排水設備品として扱われる場合もあります。

PSE


日本ではこれが電気用品安全法に該当します。安全性が確認され認証を受けたディスポーザーにはひし形の枠の中にPSEというマークが入ったものに表示義務に沿った最低限度の記載事項がされています。

Amazon,Yahoo!、楽天市場ではこの認証を受けていない海外での電圧、周波数の使用での製品が出回っていますがこれは違法です。
ディスポーザーを製造、輸入、販売する業者は並行輸入品を扱うと罰則、罰金が待っています。販売する上でこの罰則を逃れるためには「個人輸入代行」業者になることです。個人輸入代行業者は「物販」としての利益は受け取ることもできませんし在庫もおくことはできません。あくまでも消費者が行う個人輸入手続きでの代行を行う業者としての手数料商売、代行業務になります。
つまり製品にトラブルや不良品があってもクレームをすることもできません。
しかし、実態は個人輸入代行を装った業者がWEB市場に乱立しているために正規の製品を扱っている業者かどうかを見極めるのは非常に難しくなっています。

また並行輸入品のディスポーザーはモーターを扱う製品ですので一番怖いのが火災です。そして次に異電圧、周波数のためにディスポーザーに負荷がかかったり、正規の回転数が得られない為に性能試験がすべて無効になり排水管詰まりの弊害が考えられます。
 そして万が一火災が発生しても並行輸入品、異電圧、周波数の場合は保険の対象外の扱いです。製造メーカーは異電圧での使用は火災の原因になりうると正式にアナウンスしています。
 販売業者の中には米国や中国からの並行輸入品に電気的な申請だけしてPSEマークを貼り付け異電圧、周波数のディスポーザーを販売している脱法業者も存在します。
このディスポーザーも同じでカタログスペックは出ていませんしメーカーも火災の原因、排水管詰まりの原因になりうると警告しているのです。

*異電圧による回転数不足の排水管詰まりは別として、並行輸入品で火災になったなどの例は聞いたことがありませんがモーターを使う白物家電で長期間使用に対し製品劣化やほこりを起因とした火災事故の注意喚起がされていますので並行輸入品に限らず15年を超えるような製品は注意しましょう。




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2019年04月14日

ディスポーザー付マンションのユーザートラブルを科学する

なぜ、ディスポーザー付マンションでのディスポーザーは市販品よりトラブルが多いのか?

今回はあるディスポーザー関係の会社の方と会談する機会がありディスポーザーのお話を聞くことができました。
常々思っていたことはディスポーザー付マンションのディスポーザーは壊れやすいというイメージを皆さんお持ちでしょうけど噛み込みなどのトラブル発生率もメンテナンスをする立場としては体感として多く感じます。
(細かなデーターを取ったわけではありません)
 そもそもディスポーザー付マンションの製品は「適合評価」という試験を通過していますが日本の適合評価は米国の工業規格を簡素化して日本メーカーが入りやすいようにし新規メーカーを排除しようとする実態があります。適合評価としては客観的な意味がないのが実情です。簡単に言えば「仲間クラブ」になります。

 ディスポーザー付マンションはルールとして適合評価製品でないと駄目という暗黙の了解があり適合評価を所得していない製品を扱うと仲間外れにされてしまいます。
 ディスポーザー付マンションのディスポーザーが壊れやすいというイメージは基準(ここでの基準は適合評価ではなく製造会社の基準)を設備品ではなく家電品としてもっている為に耐久性が7年程度に設定、つまり早ければ5年程度で壊れ始める場合もあるからです。これに対し一般的なディスポーザーや世界基準品を扱う会社は家電品としても給湯器やシンクと同様に設備品として捉えているために10年最低基準と考えているのです。ここで7年程度に設定しているディスポーザー付マンション内での製品は壊れやすいというイメージがあるとのことです。

しかし現場のイメージはディスポーザー付マンションの製品は「噛み込み」等が発生しやすいというイメージです。
これは下記の5つの条件がディスポーザー付マンション内での製品は揃っているので必然的に噛み込み発生率や早期劣化の現象が起こりやすいとのことでわかりやすく教えてくれました。

1. 低トルクモーター
2. 粉砕構造
3. タイマー式停止
4. 処理室容量
5. 蓋スイッチ式


低トルクモーター

ディスポーザー付マンション内で流通しているディスポーザーは総じてパワーがありません。しかしこれは質が悪いということではなくその反対です。日本の住環境に合わせるために防音、防振を重視した高性能モーターを選択しているのです。
日本のディスポーザー(全てではありません)が評判は今ひとつなのに7〜10万円程度ともう少し出してエマソン社を買った方がはるかによい価格というのは静音モーターの原価率が高く実は高性能モーターとのことです。しかしパワーがある方ではなくそれをリカバリーする粉砕構造にはなっていないので採用されているディスポーザーとの相性は良くないとのことです

粉砕構造
処理室の粉砕構造の資料を見ると確かにエマソン社やアナハイム社と比較すると40年ぐらい前の米国メーカーの構造とあまり変わり映えのしない旧式構造がわかります。この辺を考慮して改善設計されているのがテラル社とスキューズ社の一部製品だけでした。
詳細は企業秘密という事で教えてはいただけませんでしたが柑橘系類がディスポーザー付マンションでのメーカーは弱いとのことでそのまま特許が切れた米国メーカーの旧式構造を模写、または参考にしているようです。一部、革新的な構造を採用したパナソニックやMAX製品は机上の理論で設計されアイデアは良いのだが現実の性能は今一つという事です。この革新的なアイデアを常に更新を継続すればいずれ満足のいく素晴らしい製品に近づいてくるのですがもう何年も設計はアップデートされていないので期待はできないとのことです。これに合わせエマソン社はスイングハンマーの軸が固定されてないという独自構造で噛み込みがほぼ発生しません。アナハイム社は有り余る高トルクで噛み込み防止策が練られているので噛み込みはほぼ発生しません。

タイマー式停止
タイマー式停止のディスポーザーは製品により多少違いますが大体、運転から60秒で停止するようにタイマーが設定されています。これは処理室に生ゴミが残っていても運転が停止することを意味します。
多くのユーザーは生ゴミが残っていても運転が自動(タイマー)停止されれば処理されたと思いもう一度スイッチをONにする人はまずいません。
処理室に生ゴミが放置されれば劣化の原因になるだけでなく、粉砕中に途中停止された状態で生ゴミが残れば次回運転時の噛み込みの大きな要因になりトラブル発生率が高まるとのことです。またタイマー式を採用している製品は処理スピードは速いと言えず、もう一度スイッチをいれれば2分は運転しないと処理できないということになります。
現在手動式の停止を採用しているのはエマソン社だけでスキューズ社とテラル社はマイコン制御停止、その他はほぼタイマー式になります。

処理室大容量
世界基準の規格品は処理室の容量が大体1リットル前後で設計されています。
これに対しトラブル発生率が高い製品は1.2リットル以上の容量で設計されています。これは設計者がディスポーザーを三角コーナー代わりと考えているのでは?と話していました。
ディスポーザーはトイレと同じように衛生面を考慮し発生都度に処理するものでため込んで運転すればトラブルの確率は増加します。しかもユーザーの利便性を変な風に捉えたのか容量を20%以上も大きくしてしまいました。
これに低トルクモーターを積み込めば大型車に軽自動車のエンジンを積んで5人乗りで発車するようなものです。
容量は1リットル前後がベストです。

蓋スイッチ式
この 銑い料箸濆腓錣擦乏献好ぅ奪舛加わるとそれぞれの要素ではそんなに影響が無くても5つの相乗効果でトラブル発生率が高まるとのことです。
一般的なディスポーザーは水道水を出しディスポーザーを運転してから連続で生ゴミを投入します。それに対し蓋スイッチ式は排水口に生ゴミを投入し水道水を出し排水口に蓋をセットしてONにし、生ゴミを処理する方式のディスポーザーになります。


このようにディスポーザー付マンションでの特定メーカーに噛み込み、動かなくなったなどの発生率が高いのは上記のような条件が揃っているからなのです。


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2019年03月24日

なぜ、分譲マンション交換市場で標準製品の人気が無いのか??

 ディスポーザー付マンションでの製品交換で人気が高い製品はどこの製品なのか?
最近はDIYで購入して設置がうまくいかなかったので設置だけしてほしいと設置だけの依頼も増えました。中には一般水道部材を用意してくるお客様もいますがもちろん、リスクは説明して担保はしません。(ディスポーザー用の専用パーツを使用しましょう)

ディスポーザー付マンションで標準設置されているディスポーザーは主に下記になります。

LIXIL
テラル
マックス
パナソニック
安永エアポンプ

しかし故障交換になると人気がパっとしないメーカーが多くあります
理由を調べてみると下記に要約されるようです。
・すぐ壊れる(メンテ業者としてはありがとう。。)
・水回り製品なのにフォークで穴が開いて水漏れする
(接続箇所内側にむき出しのゴム素材を何故使うのだ!直せないじゃないです!)
・メンテができない
・卵の殻や魚の骨など処理できない生ゴミが多すぎる(これが本当ならディスポーザーとは名乗れない)
・中(処理室)に菌が繁殖して汚くなる(三角コーナーか!)
・いちいち中を取り出して洗わないといけない(網カゴか!)
・タイマー運転のために生ゴミが残
(生ゴミが残っているのですね。ディスポーザーにタイマー運転はダメでしょう。)
・聞いたことが無いメーカー
(ディスポー付マンションのメーカーは実際、会社自体は安心できる大手ばかりです。直接消費者への製品を作っていない為に会社の知名度が低いと思われます)
・昭和の家電のような形(実際、ミニポ以外は町工場レベル)

最も大きな理由はインターネットでもいい製品や会社を探すことができ入手できるようになったからです。
また業界の大手の水道会社も参入したりと競争が激しくなってきています。
競争が激しくなればサービスも向上します。

ではどこのメーカーが人気があるのかと言えばやはりエマソン社AC105のようです。
それもそのはずで世界シェア75%と言えばほとんどディスポーザー=モデルAC105となり日本のメーカーはこの会社の基本原理から参考、コピーしている段階で勝負しろという方が酷です。デザインは私的にはシンク内であまり関係ありませんがモデルAC105は洗礼されており抜きんでています。業者の目から見ればスイングハンマーの軸が唯一スライドする為に噛み込みの発生が本当に少ないだけでなくほとんどの場合、付属のサービスレンチで簡単に自己解除できまるところがよいようです。ただ最近はメーカーも強気で価格が上昇傾向にあるところがマイナス点です。またネット業者には出してくれません。(調べるとネットで売られています??)

そしてスキューズのF-13。これは何といっても粉砕力と耐久性が高く日本メーカーとしては唯一米国メーカーと肩を並べられます。

この2社の製品は卵の殻や小さな貝殻、鶏の骨、魚の骨も処理でき耐久性が高いのが結局のところ人気の用です。

ここで気が付いた方も多くいるのではないでしょうか?
エマソン社とスキューズ社の2社がすごいのではなく世界標準の規格(米国規格)で製造されているので処理できるのも耐久性も同じなのに対しディスポーザ付マンション(ディスポーザ排水処理システム)の製品が人気が無いのは規格が「適合評価」といい世界標準と比較して緩くできているために耐久性や処理できるものに多くの制限があるのです。
 実際に使用する消費者は「ディスポーザー」とひとくくりにせずにコストパパフォーマンスが悪かったり使用にストレスが発生する製品を経験上、敬遠していることがわかります。

 これはやはり「マーケットイン」の視点に消費者のニーズを徹底的に調査マーケティングしている会社と技術者、会社の都合で製造販売する「プロダクトアウト」で製造する会社との差がそのまま製品に出てきている結果なのではないでしょうか?
 特にこれからの日本は人口減により物が行き届いている産業の製造業者、販売業者が消えていくことが必然です。コンシューマーが望んでいることは何か?を的確にくみ取り行動に移すことのできない会社は普通に考えて市場が縮小する分、下位から生き残れないでしょう。

米国では白物家電のディスポーザーは日本で進化するのでしょうか?



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2019年03月15日

マンション電力契約変更、544分の2の「抵抗」は適法にディスポーザー業者が戦々恐々

 マンション全体で割安な電力供給方式に変更することを決めた管理組合の決議が、544分の2の「抵抗」に阻まれた。組合元理事が起こした訴訟で最高裁は「専有部分の電力契約に組合決議の効力は及ばない」と判断した。インターネット回線やケーブルテレビなどでも同様の問題が生じる可能性があり、関連業界に波紋を呼んでいる。

記事はこちらをクリック

このような報道が2019年3月10日にされました。
簡単に言えばマンションの専有部分には強制力が及ばない事がマンション全体の共有メリットのある事案であっても最高裁で認められたという事です。
一度、最高裁で判例が出ればその事例が標準、右ならえになるのが司法の世界です。

特にこの判例により戦々恐々としているのがディスポーザー付マンションの一部の業者とのことです。

ディスポーザー付マンションとは「生ごみ処理機ディスポーザー」+「ディスポーザー用排水管」+「ディスポーザー排水処理槽」の3つの部位の組み合わせでディスポーザ排水処理システムとして任意団体より任意試験を受けてシステム製品となります。(*1)

1996年より分譲マンションに登場したディスポーザーは2017年までの累計で673,459台が施工されています(ディスポーザ生ごみ処理システム協会HPより)。

このディスポーザー付マンション市場でのディスポーザー本体は一般的な家電製品と同じように大体5〜7年程度で多くが交換時期にさしかかります。

この市場でトラブルが発生する大まかな内容は故障交換時に交換する製品を業者が消費者に選択させないことで囲い込むことです。トラブルの多くはディスポーザーを扱っている現場業者が「特定のメーカー、モデル以外の製品とは交換できない」、つまりその会社の製品以外に交換したり取り外したりの選択ができないと虚偽の説明をする、「水栓(蛇口)も連動しているので同時に交換しなければならない」と安価な性能品を15万以上の価格を請求する。など消費者にとり自由競争での製品選択をあたかも法律、リスク的な事を臭わせ虚偽をもって自社取扱製品のみしか交換できないと誘導する事例です。

 「ディスポーザ排水処理システム」自体も実は法的義務はありません。技術的には処理槽は必要ないどころかコストも環境にも直接下水道に放流する事に対して負荷が増大する事が分かっています。
現在はインターネットで業者と同等の情報を入手できる消費者は「これはおかしい」と思うとすぐ調べます。調べられるとばれてしまうような事を法律、特定の製品を特定の会社以外から交換できないような説明を消費者に行い、安価な品質製品をディスポーザーの知識のない消費者に高額に販売するからトラブルが発生するのです。
客観的に見てディスポーザー付マンションで扱われている大手メーカーよりも一般で売られているディスポーザー(正規品に限る)の方が性能・品質が良いのは事実です。
 しかし、インターネト販売もピンからキリまであり並行輸入品を購入、DIYで設置している人もいるようです。
(並行輸入品を販売するの業者やモールは法的違反になります)

今、このマンション業界でディスポーザー交換業者が戦々恐々としているのはこの「マンション電力契約変更の専有部分に関する拒否の適法判決」です。
 この判決は何を意味しているのか?専有部分の居住者に対し明確な権利を認めた判例は今後、明らかに今までのように専有部分で特定のディスポーザー製品しか交換できないという強制的な販売ができなくなる(本当はもともとできませんが)だけでなく、過去に虚偽の説明で販売したディスポーザーに対して永久クーリングオフが適用されるという事です。(虚偽の説明を受けて購入した製品は契約を遡りクーリングオフ、つまり契約自体が成立していない、契約解除が認められます。これは判例が出たからというより判例が出たことによりもともと違法行為に気が付く人が多くなったという事です)

市場が適正になり、より良い製品をより安く入手でき消費者の権利と自由が守られるのは良いことですがその反面、並行輸入品(*2)など消費者が知らずに購入するケースがあるなどが危惧されます。

*1
ディスポーザー付マンションとは「生ごみ処理機ディスポーザー」+「ディスポーザー用排水管」+「ディスポーザー排水処理槽」の3つの部位の組み合わせでディスポーザ排水処理システムとして任意団体より任意試験を受けてシステム製品となります。ディスポーザー付の分譲マンションではこのタイプでないと住宅局がOKをださないような仕組みになっています。
*元は住宅局や東京都職員等の天下りの受皿がシステム協会やその試験機関のために利権確保のために作ったもので技術的や環境的な合理性は全くなく専用排水管、専用処理槽の実態も一般のものと素材や仕組みも変わりありません。またディスポーザー用処理槽を通過させた処理水をさらに下水で2重処理されるなど住民にとってはかなり不合理なコストを強いられている実態もあり処理槽より引き抜かれた汚泥の処理先も議論されています。

*2
ディスポーザーの並行輸入品は販売すると電安法上の違法という事だけでなく排水管詰まりの原因、火災の原因になるとメーカーは警告しています。


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2018年06月21日

ディスポーザーの初期不良、メンテナンス発生のお話

この間、ディスポーザーの供給やメンテナンスをする会社とお話しする機会がありディスポーザーの欠陥品、メンテナンス発生のお話を聞きました。

製造業にはシックスシグマという言葉があるということです。
簡単に言うと米国で始まった主に製造業の管理手法で欠陥品の発生率を100万分の3.4(0.00034%)を目標としていかに達成させるかという事です。(日本の製造業者の不良品発生率の低さに追いつくようにとモトローラ社が出した指標とのこと?です)

しかし、この「シックスシグマ」、つまり不良品発生率をここまで下げるのは経営的によいのか疑問を持たなければいけないとのことです。
つまりシックスシグマまで不良品率を下げるのもコスト次第という事です。

例えば不良品率が3%の場合、月間に1,000台販売するとすれば確率とすれば月間に30台不良品が発生することになります。
ということはほぼ毎日、営業マンがこのクレームに時間を奪われ管理コストが増大し営業どころではなくなってしまいます。

かたや不良品率が0%とします。通常、こちらの方が良いように思えますが実はこれもコスト次第という事です。
同じコスト(販管費+製造原価)で不良品率0%なら良いのですが0%を達成するとなるとかなり製造段階からチェック体制までの精度を上げ必ずそこには販管費や人件費が跳ね上がり価格に反映させざる得ないという事です。

たとえ話として原発は良いのか悪いのか?と同じ理論で「絶対に原発の安全性を保障する」はあり得ないと言ってました。「絶対」はないと。日本で安く安全(絶対ではない)に継続性をもって電気を調達しようとすれば原発が必要になるし、しかし東日本大震災のようなことも今後も絶対にないとは言えない。経済が成り立つ安全性の落としどころはどこなのか?飛行機がないと安いコストで遠くまでいけない、これは時間をお金で買う行為で飛行機にも「絶対」の安全性は存在しない。民間の旅客機は大量に人を運ぶためにコストを抑えていますが大統領を運ぶときほどの安全性はどちらが高いかと言えば大統領を運ぶときでしょう。もちろん大統領を運ぶコストと我々のコストは桁が違います。

ではこの会社の不良品率の発生の許容範囲はどの程度で考えているのでしょうか?
この会社の考えは不良品率は0.5%以下を基準に製品選定(主力製品)を考えているとのことです。0.5%を超えるとコストが合わなくなってくるとのことです。
ではどこのメーカーが良いのか?ここでの質問はお客様が喜ぶディスポーザーという視点ではなく会社としてどのメーカーがお客様に製品引き渡し後の手離れが良いのか?という事での質問です。

この視点(あくまでもメンテナンス、トラブル回避、販売後のコスト損失の視点で製品の良し悪しではありません)から言えばリクシル、安永、マックスなどディスポーザ標準マンションの製品はかなりサービスマン泣かせの製品という事です。
これは耐久性の問題と構造の問題という事です。
そもそもディスポーザー標準装備マンションで採用されているディスポーザーは「ディスポーザ排水処理システム」(*ディスポーザー+専用排水管+専用浄化槽の組み合わせでのシステム製品)の枠の中でシステムとしての任意の試験を受けたディスポーザーです。このメーカー群の製品は耐久性が総じて著しく良くないとのことです。最新モデルは5年前と比較して多少耐久性が上がってきたとはいえ4−7年程度で水漏、落下、寿命がちらほら来るためにサービスマンがお客様のクレームの矢面に立たせられるとのことです。
しかし、一般の家電製品の寿命設定は7年、キッチンも10年という事で問題ないのでは?という事で質問をぶつけましたが今はインターネットを見ると10年以上の耐久性がディスポーザーの標準で価格も性能も安いのが流通しているので大変らしいとのことです。しかしインターネットは並行輸入品など粗悪品も多くありここでマンションのユーザーは不満でもマンション業者から購入する確率が高くなるのだろうと話していました。
ディスポ―ザー付マンションのディスポーザー初期不良に関しては設置時に十分動作確認をするので初期不良が発生しても交換する為に問題ないとのことでした。
また設置後の蓋のロックや水漏れ、落下の報告も多くありこれはディスポーザー標準装備マンションで流通しているディスポーザーは総じて設計構造に問題がある為に発生しやすく、このトラブルに関しては構造上の問題があるにせよ使用者がスプーンを落下したことを起因とする蓋のロックなどの使用者責任の範疇なのでどうしようもないとのことです。
(*ディスポーザー付マンションの多くのディスポーザーは処理室内部の高さが無くトルクが弱いモーターを採用しているのでスプーン等が落下したまま起動するとスプーンがつっかえ棒にようになる噛み込み現象が起きディスポーザーが動かなくなり蓋も外れなくなるトラブルが多く発生します)

では一般的な人気メーカーのエマソン社、スキューズ社、アナハイム社はどうなのでしょうか?
エマソン社の製品が約2%、スキューズ社の製品が0.2%、賃貸や一人暮らしに人気のある米国アナハイム社は0.01%以下ということでスキューズ社も0.5%以下ですが以外にもアナハイム社は不良品率が引くいようです。

このエマソン社の不良品率が高いように思えますがどう見るのでしょうか?
実際にはどの製品もお客様に出荷する前に社内検品することにより事前にトラブルを回避しているとのことですがこの取扱会社が検品などのコストを負担していることになりますので不良品率(または設置後のトラブル発生率)の高い製品は主力商品にはしないとのことです。

一般的に米国企業ならば「シックスシグマ」の経営手法を採用しているのでは?
と思ってしまいますがそんなことはないとのことです。
 日本のあらゆる製造業はその気質上、ほぼ全品検品でそのコストもほとんどが工場が負担しています。というより高いと売れないし、不良品が少しでも出ると日本では求められるレベルが高くクレームにつながるので価格に転嫁できないというのが実情です。
それに比較して欧米では全品検品などせずにいくつかチョイスしてチェックします。そこで不良品が発生すればそのラインのものは全品検品します。
全品検品しなくても不良品発生の確率は実際ほぼ変わりませんので生産性は大きく変わります。

米国は大雑把な気質で不良品が出たら交換すればよい、コストはどちらの手法が発生するか?では生産性はどちらが良いのか?という合理的な考えなのです。

日本の大手企業と米国の大手企業とを比較して総じて米国企業が生産性が高いのはこの品質レベル、サービスレベルの違いにあるのです。日本は過剰なのでしょう。

ではこの一般的なメーカーの製造段階ではなく設置後のトラブルはどうでしょうか?設置業者のミスを除けば一般的に流通しているエマソン・スキューズ・アナハイム社のディスポーザーはさすがにどこもほぼないそうです。
これが処理室内部の容量、ハンマーの構造、トルク、設計構造などが優れており噛み込み、詰まり、落下、水漏れはほぼ発生しないという事で取扱者のイメージが良いという事です。

この一般的なメーカーは耐久性も良く構造上のトラブルも無く手離れが良いのがユーザーや取扱店から指示を受ける理由ではないでしょうか?


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