シスコがオンライン以外本日全店閉店って事で、昨年のSHOP33に続き悲しいです。
スパイスレコードも閉店・・。宇田川町がレコードの聖地で
なくなってしまう日も近いのでしょうか・・

mp3、wav配信が増える→DJ人口自体は増えてもアナログ買う人が減る
って図式が数年来続いてきて、との事だと思うんですが、経済的事情もあり
僕もここ一年アナログ買う際は相当絞って買ってました。

レコ屋さんの視点だとアナログはCDの何倍か場所取るし、保存にも気を使うし、
特にDJ用レコードなんて水物だし、売れないレコードを仕入れて
在庫抱えちゃうとにっちもさっちも行かない状況というのは
レコ屋勤務の方達が本当に身をもって知ってると思うんすが。

しかし店舗が無くなるってのは純粋に悲しいです。
初めて一人で入って視聴して買った時の何ともいえない青い記憶、
前の奴の視聴が遅いのにイラついたり、パーティのフライヤーを置いてもらったり、
ジャケがいいからっつて何の気なしに手に取ったレコが最高だったり。

先日DJストームのフライヤーを某レコ店に配りに行ったんですが、
そこの店員さんが知ってくれてて、「ポスター無いんですか?貼りますよ!」
ってそういう嬉しいコミュニケーションがあったり。

LBTでも何度も入荷して頂き本当にお世話になりました。
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んでもってアナログが売れなくなる循環の一環としてやばいのは
レコ屋だけで無くプレス業者、ディストリビューター(流通)、
レーベルサイドまで行ってるというお話し。

現在LBTというアナログ中心のレーベルを友人とやってまして、
最近はクラブDJストームと飲み会開催レーベルと化してますが
次回アナログプレスの為に今までお願いしていたプレス代行業者に連絡したわけです。
(海外のプレス工場へのプレスを委託してやってくれる業者ですな)
そうすると現在アナログはやっていませんと言われまして
別業者を紹介されました。のでそこに連絡するとまたアナログは現在ちょっと・・・
と言われて更に行き詰まりました。

でなんで代行業者を使っていたかというと、
日本には現在東洋化成さん一社しかプレス会社が無く、そこは
500枚プレスすると¥400,000。単価800円なのですが、
別業者の流通を通すと50%以上はお金が取られてしまいます。
なんで原価が1600円。うちらが出すのはシングル。
流通通しても委託販売でも純粋にちょい高い。

とれまの最初の方のプレスも東洋化成で、昔のクイックジャパンに
そこら辺のプレス苦労話が載ってた気がしたんですがそれはさておき、

なんでモノ作りの国日本にプレス業者が一社しか無いんだ!

という現状は10年前から変わっていないように見えるので、
あんまりツテが無い人達としてはプレス代行業者をざくっとググッて見るとこんな感じ。
資料も取り寄せてみたり。DMRでは流通込みのプレス代行なんかもやってくれたりします。

・ジャパンオーバーシーズ
http://www.japan-overseas.com/jap/press/record.html
500枚¥170,000

・有限会社デッカ
http://www.deccajapan.com/
500枚¥255,000

・アスキャット
http://www.ascatent.com/price.html
500枚¥189,000


ジャパンオーバーシーズ、アスキャットは送料(海外からの輸送費)
が含まれていないので、これがプレス国によりますが大雑把に大体8〜9万。
諸経費諸々込みで平均260,000@500枚。
原価一枚525円まで下がりましたが流通業者通すとやっぱり1000円超えです。
アナログ高い。

そして流通の話まで行くと500枚オーダーが来て取ってくれるかというと
全然そんなことはなく、最初は50枚、100枚流通に流してそこから業者が
インフォを流してオーダーが来る、といった状況で。
吉田アミさんの日日ノ日キのエントリで、インディーズCDヤバスてのがあったんですが、
アナログは正直テラヤバスです。流通業者もアナログは倉庫の場所取るし、
弱小インディーズレーベルとなると前評判が無く売れる可能性があるかわからない
在庫は抱えたく無いわけです。
毎月のオーダー数見て流通さんが愕然、うちらレーベルも愕然。
部屋に増える段ボール箱の山。下がるモチベーション。

もちろん日本にはそんな逆境にもめげずリリースを続けている素晴らしいレーベルも数多くあるので
うちら側の努力も色んな意味で足りてないわけっすが、自分達でベストの作品を作ったと思っても
世の中に流れないと知ってすらもらえない現状。アナログだと更に枷が多くなる状況。

海外のプレス工場、ディストリビュータに直で交渉できればいいんすが、
大手のプレス工場、流通もばんばか潰れてる状態と英語力の関係で厳しいっす。
mixiのアナログプレス情報コミュを見ていて「どこそこが潰れました」って情報しか無く、
更に管理人さんが「このコミュも閉じます」ていうて突然無くなった日にはガクブルですよ。
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でなんでそこまでしてアナログなの?そのメディアに括る意味あるの?
と聞かれると、音質もそうなんですが、極私的な意見で
「本のように手に取って形として実感できるメディアだから」
かなぁと思いました。
アナログって直で手にとって買った時の思い出が付随するじゃないっすか。
卒業写真のあの人は〜じゃないけど。
あとジャケ(盤面)のデザインでどのレコード、と記憶するので、
アナログじゃないと非常に覚えづらいです。
曲名とアーティスト名がいつまでたっても覚えられません。


PC/CD/アナログDJ一長一短で個人それぞれの考えがあると思うんで
ここでは深く追求しないんすが(僕は現在CD・アナログ半々ぐらい)、
悲観的な予測として今後はターンテーブルって形は残っても
レコードは物凄い勢いで廃れていって十数年後にはカセットテープな扱いになると思います。

クラブDJストームだとギャグ漫画って事で今は完全スルーしてますが、
これからそこら辺の現状、未来感をちょっとずつ描いてけたら、と思いやす。

次のLBTリリースはとある人のツテを辿ってなんとかプレス直前の所まで来ました。
マジ感謝です。関係者の方には遅れ放題でマジすみません。

しかし日本レコード協会の統計を見るとアナログレコードの
生産実績は上がってるんですが、これって純粋に東洋化成一社だけの成績なのかな?
http://www.riaj.or.jp/data/monthly/2007/200710.html