生ぬるい−−−10年間で2割カット 公務員純減目標ありうること−−−同一内容の別件訴訟

2005年10月24日

気づかないふり?−−−北による「南朝鮮」の取込み進む

southkoria_map 韓国の安全保障、自主体制の指向がはっきりしてきた。 あの朝鮮戦争は終わっていない、現在は停戦状態にあるだけ。 その状態が長いこと続いてきたのだが、ここへきて戦時作戦統制権を韓国軍に移譲する方向で話がすすんでいるという。 米軍は朝鮮半島から手を引き、あとは南北でよろしくやってくださいね。 そういうことになる。 喜んでいるのは北朝鮮である。 「南朝鮮」 の取込みは仕上げの段階だと思っているだろう。

←米国CIA Worldfactbookの地図 KoreaSouth。 日本海は Sea of Japan であるが、対馬海峡は Korea Strait となっている。 



記事引用:livedoor NEWS 朝鮮日報より(抜粋)

安全保障、自主体制を指向するのは韓国だけ
 韓米両国は、韓米年例安保協議会で韓米連合司令官(在韓米軍司令官)が行使することになっている戦時作戦統制権を韓国軍に移譲する論議を「適切に加速化(appropriately accelerate)」することで合意した。

 米国のラムズフェル国防長官は、記者会見でマッカーサー銅像の撤去をめぐる波紋についての質問を受けて、即答は避けながら、「韓国の自由のために大勢の米国人が命をかけた。 韓米同盟が提供した平和と安定を土台とし、韓国経済は数十年間大きな成長を成し遂げた。世の中に一つ明確なものがあるとすれば、紛争や不安定は経済繁栄の機会を阻むということ」 と述べた。

 戦時作戦統制権の返還問題は、「(返還してもらってこそ)名実ともに自主軍隊に生まれかわる」 という大統領の指針によるものだ。現政権は、自主国防というスローガンを引き続き強調しながら、大韓民国が現在、軍事的隷属状態にあり、いかなる危険と負担を甘受しても、こういう隷属状態を抜け脱してこそ、主権国家としての面子が保てる、というムードをあおっている。
政府の念願どおり、 戦時作戦統制権を返還してもらえば、韓米連合司令部は解体され、結局、韓米同盟の解体プロセスにつながるだろう。
<中略>
 紛争や不安定は、経済繁栄の機会を阻むだけあって、安保態勢にはいささかの隙があってはならない。 逆に、安保に関する負担を最大限食い止めてこそ、経済成長が実現できる。 このような2つの目標を満たせる最善の方策は、信頼できる友好国との力強い軍事同盟だ。

 世界各国が同盟関係の強化に力を入れているなか、いったいなぜ、世界でもっとも軍事紛争の危険性が高く、ますます経済成長の潜在力が鈍化している大韓民国だけが空虚なスローガンである 「自主国防」 にこだわり、膨大な財政負担を抱えてまで、従来の同盟体制を崩さなければならないのか、理解に苦しむ。
<以下略>
参照ページ:http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1453899/detail


※韓国が北寄りの姿勢を鮮明にしたのは、金大中大統領の平城訪問に続く対北朝鮮 「太陽政策」 からだったように思います。 水面下ではそれ以前からそのための動きはあったのだろうが、少なくともこのときを境に表面的にも宥和政策に転換した。
※対話と圧力ではなくて、対話と経済支援である。 現在、韓国国内には政府中枢から地域のコミュニティーにいたるあらゆる階層で北の工作が浸透し、万事にわたって 「北寄り」 の行動をとるようになった。 先の6カ国協議における韓国の行動がそれを物語っている。 
※こうした韓国の変化を察知して米国は韓国を見限っている。 同盟の相手として信用できないと思っており、6カ国協議でも韓国をアテにしていなかった。 この姿勢がとうとう軍事同目ににまで及んだとみるべきだろう。
 
※韓国に限ったことではないが朝鮮半島と中国は、我々が考えている以上に面子にこだわる。 記事にある 「こういう隷属状態を抜け脱してこそ、主権国家としての面子が保てる、というムード・・・」 という表現をマスコミが使うことからもそれが伺える。 同盟関係を隷属状態と認識する思考である。 そして目指すのは主権国家としての面子なのだそうだ。 ギブアンドテイク、最近流行の言葉にするとウィン・ウィンとでもいうのだろうか、パートナーシップという考えがもともとない人達で、常に頭のなかには 「どちらが上か」 の上下関係しかない。 そして自分が下の状態をこのうえなく忌み嫌う。 彼らの言う韓米同盟では米国の下で隷属していたと認識し続けてきたのだろう。 実際以上に自国を小さな存在だと思っている朝鮮半島の人々にとって、隷属する相手は中国のほうが昔からのなじみがあっていいと思っているのであろうか。 
※日米軍事同盟で米国と強固に連携している日本は、彼らの考えから言えば、米国の下に隷属してそこからの脱却さえ考えない情けない連中と映ることだろう。 一方、われわれ自身は自らを 「米国の52番目の州」 だなどと皮肉る向きもあるが、米国は民主主義を教えてくれた先生であり、自由と反映をもたらしてくれた仲間との意識のほうがずっと強い。 米国に隷属して虐げられているかのような気持ちはごく希薄である。 そういう仲間は世界中にいくらでもある。 自由も民主主義もない共産党独裁政権に隷属するよりはるかにいいと思っている。
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※引用記事の最後の段、「大韓民国だけが空虚なスローガンである「自主国防」にこだわり、膨大な財政負担を抱えてまで、従来の同盟体制を崩さなければならないのか、理解に苦しむ。」 でマスコミがとぼけているのではないのかと私は勘ぐっている。 もはや北朝鮮の対南工作が完成し、自らの政治選択さえ北にコントロールされていることに気づいていながら、政府の行動を 「理解に苦しむ」 と結んでいる。 つまり北朝鮮の傀儡に堕ちてしまった現実に気づかないふりをしているように見える。

※記事にあるように現在はそのための協議を促進しようという段階です。 米国も簡単に 「はいそうですか」 とは言わないと思います。 なにせすっかり 「自主国防」 などに任せたら、日本を相手に戦争を始めかねない民族ですから。 停戦ラインはどうやら38度戦から朝鮮海峡(対馬海峡)に南下したと認識をあらためなくてなならない。 そんな気がしてきました。




djnmp610 at 08:52│Comments(0)TrackBack(2) ■オピニオン:朝鮮半島 -3 

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1. 朝鮮半島の漂流  [ 外交のファンタジスタ ]   2005年10月24日 17:17
 今韓国では、政府与党と野党ハンナラ党との間で激しい争いが繰り広げられている。親北色を強める政府与党に対して野党が救国運動を宣言するという構図だが、焦点は国家保安法だ。この国家保安法は、北朝鮮スパイの取締や北朝鮮を礼賛する思想を統制する根拠となっていた法....
2. 盧武鉉韓国大統領 『宗主国は中国』  [ やじざむらい的日々雑感 ]   2005年10月24日 17:21
 先日から韓国の安全保障を担保する米韓同盟が崩壊の危機にあるという事を紹介してきました。盧武鉉大統領の方針である『自主防衛』の一環として、現在駐留中の米軍が持つ『戦時作戦統制権』を韓国に取り戻す協議が始まり、米国のラムズフェルド国防長官の訪韓で一定の合意

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