タキは冷たい女だから、と一樹は言った。
そうかもしれないわ。でも、あなたも全然私のこと飼い慣らせなかったって事よね。
私の唯一の贅沢といえば、時々自分の部屋から逃亡してホテルに泊まる事。
高い階の眺めのいい部屋を注文する。
生活臭のしないスウィートルームで1晩中男と愛し合うのは、それなりに楽しい。
なんとなく合わないかなって私も思い始めてたけど、相手から切り出されたのはちょっとシャク。
そんな時、コーヒーのお代わりをすすめてくれたホテルの従業員に、
私は思わず1万円のチップを上げてしまった。
Y・スズキ。まさか彼を家政夫として雇い、
男女逆転した生活を送ることになるとは思っても見なかった。
もちろん、体を合わせるなんて…!?
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