ある歯医者の独り言

ある歯医者の日常の治療、特に咬み合わせの治療に関する思いを綴る日誌

噛み合わせ治療への考察

 噛み合わせが悪いと、身体にも影響を与えると言う考察はコステン症候群よっても早くから証明されていました。歯を治したら、病気が治ったという表現のために、患者さんはもちろんのこと、歯科医までが「そんなこと信じられない」という判断を下してきました。正しい解釈は噛み合わせが狂ったから病気になった。そして噛み合わせを正したから病気が治っただけのことです。
 ただオステオパシーという身体の歪みを治して、病気を治すと言う手法が生まれました。そして身体の歪む原因の殆どが、歯の噛み合わせの狂いが原因だと解ったのが、テンプレートという装置でした。これは奥歯だけ1僂旅發気里發里如確かに病気はすぐ治ったようです。しかしこれには問題があることが明かり、マウスピースで噛み合わせをあげてやれば治るだろうとの発想が起こりましたが、材料のもつ欠点、それに加え、取り外しの出来る装置の歯牙に対する作用は、歯牙の移動、歯周病の発症などを生じる可能性があり、決して長期間使う物でないことが解って来ました。
 歯科医としては、治療にあたる場合「噛み合わせは解らない」では済まされない、問題を抱えており、安易な治療によって、時には患者の人生まで狂わす可能性があることを、無視してはならない。噛み合わせが解らないでは済まされない、問題を抱えていることをしっかり認識して欲しい。
 噛み合わせの偏移は身体に何らかの影響を与える。
 それらが、骨格に影響した時、姿勢の歪として現れ関節などの疼痛として発症する。筋肉に影響した時は、その筋肉の貧血により、凝り、痛み、筋力低下などの症状として発症する。血管系に影響した場合、心臓、脳梗塞など重篤な病気にもなりかねない。鬱病、精神的不安症なども1本の歯の治療のやり方で簡単に発症する。
 治療の噛み合わせに関係する誤りは、時にはその人の人生、家族の人生をも変えるほどの意味を持っている。この事を考えると、解らない、出来ないでは済まない問題を持っている。人を扱う責任は常に忘れてはいけないことです。

最近の若い患者さんの特徴

 最近のことです。同じような噛み合わせで苦労している若い特に男性の患者の特徴です。背が高く、面長で口の中が小さい。
 一人は歯の掃除という事で来たのですが、口の中が小さく、その為前歯の歯並びが悪い、おまけに全ての小臼歯が中に倒れている。とっさに頭に浮かんだのは、一度学会で聞いた症例です。この症例は、ある年齢までは成績も優秀な生徒でしたが、ある年齢、おそらく乳歯全て永久歯に変わって永久歯の歯列が出来た頃から、成績が落ちるだけでなく、母親がついていないと何もできない人間になってしまいましたが、矯正することで元の優秀な生徒に戻ったという話でした。そこで患者に鬱病的な、何をするにもしんどさが出て、不安で仕方ないか聞きました。何故聞いたかと言うと小臼歯が全て中に倒れていたからです。小臼歯は自律神経に大きな影響を与える歯です。矯正をしないと将来大変なことになると話しましたが、費用を払うお金が無いという返事でした。年齢は24歳、これからの人生は苦労するだろうと思いました。こういうところが問題なんです。アメリカでは子供が生まれたとき、矯正の保険をかけるそうです。
 次の患者は29歳です。やはり背は高く面長で、口の中が狭く、前歯の噛み合わせが悪い。その為既に、噛み合わせ上大切な、第一大臼歯左右上下4本が既に根しか残っていません。しかもこの状態で長い事放置していたため、これからどういう方法で、噛み合わせを作るか難しい問題です。しかも時間がかかる治療になりそうなので、早い時間に来て欲しいと言っても仕事があるから来れないと言うのです。こういう患者も増えています。
 もう一人も29歳です。やはり同じような体格をしています。彼の場合は歯周病で診たところ高い歯が5本既にグラグラしていましたが、歯周病になったから、歯が伸びて来たかどうかは解りません。とにかくグラグラしている歯は抜かなければいけません。この患者もあとどう治療するかおおきな課題です。どうしてこうなるまで治療に行かなかったか聞くと、子供の頃歯科に行って痛かったのがトラウマになって、怖くて行けなかったそうです。しかし若い人に、噛み合わせの悪い人間が増えていることは事実です。その原因は又次の機会にします。

歯がこんなに大切なとは思わなかった

 この人は、上下総入れ歯で、今新しい入れ歯を作っているところです。噛み合わせを決めるのに前の入れ歯の癖がついているのか、身体の歪みがあるので、どうしても左で嚙もうとするので、苦労してます。ある時「歯がこんなに大切なものとは思わなかった。若い元気なころは、仕事、仕事で、忙しく、歯医者に行く暇が無かった。」この患者さんは透析もしています。このような事は何度も聞きました。私が患者さんに良く言っていることは、入れ歯を入れだした頃、「上の入れ歯が総入れ歯になっても、下の歯がしっかりして居れば、元気で居れます。」下の歯が総入れ歯になった途端、殆どの人が、物が食べれなくなったり、これは当院で作った入れ歯ではありませんが、その人は良く知っている人でした。人づてに物が食べれず、やせ細っていると噂を聞いているうちに亡くなられました。
 何故下の入れ歯が難しいというと、入れ歯を支える骨が小さいうえに、上の骨と比べて3倍の速度で吸収され、小さくなるからです。だから作り直すたびに難しい入れ歯になります。骨が無くなれば、入れ歯は固定されません。
 今来られている患者さんの中で、上下噛み合う歯が1本も無い。その上下の前歯が3本だけそのうちの1本はグラグラです。入れ歯を作ろうとしたら、入れ歯はいらないというのです。入れ歯は物を食べるだけの道具でない。身体の健康を維持するのに大切なものだと説明しても聞きません。年は59歳、一人暮らし、どうやって食事をしているかと聞くと、うどんを食べているそうです。
 もう一人右の大臼歯が噛み合って無いのにグラグラしてました。左上の小臼歯を抜いて上下嚙み合う歯が1本も無くなった人がいます。左を抜く時どれだけ神経を使ったか、それは、この歯が無くなった途端、心臓、呼吸器系の急性発作を起こさねばいいか心配したからです。次の日消毒に来られた時、身体に異常は無いかと聞くと、どこも悪くないという事でした。背も高く痩せ型の体形で、姿勢もしっかりしてました。こんな人もいるんだなと驚きました。この人も入れ歯は入れないそうです。
 しかし入れ歯を入れないで脳梗塞を起こしたうえ亡くなった友人が二人。入院中入れ歯を取り上げられ私の母は誤嚥性肺炎で亡くなりました。又反対に、老人ホームで医師からあと3日と診断され、そこにいた歯科医が急いで入れ歯を作って入れたところ健康を取り戻したという例もあります。やはり歯は健康を保つ上に大切なものです。

ある患者さんからのメール

 原文のままです。
 先日はありがとうございました。教えて頂いた体操をしつつ元気に過ごしています。
 先生に診て頂いてから、10年近くたちます。
 あの時に先生に出会えてなかったら、私の人生はどうなっていたのかな?と思い返すことがあります。
 噛み合わせを治して頂き、肩こり、頭痛、身体の不調もなくなり本当に快適に元気に過ごせ、感謝しかありません。と同時に、噛み合わせの狂いが本当に体に大きな影響を及ぼすことを身をもって実感しました。
 治療後に子供たちにも恵まれ、今は4人の娘の子育てに大忙しです。
 先生の治療を信頼し、お任せして間違いないと思っています。
 先生もお元気で活躍してくださいね。
 コロナもあけて、遠方からからの私と同じように困っている人が来やすくなる世の中に早くなって欲しいです。

 又検診に行かせてもらいます。
 これからの歯科業界は技工士も衛生士も足りない、これから日本の社会はどうなるのか心配です。しかしこういう励ましのメールをもらうと、私のやろうとしていることに間違いはない。やはり社会の人の健康に頑張ろうという気持ちを新たにしました。
 メールありがとうございました。

嚙み合わせと花粉症

 嚙み合わせと花粉症は大いに関係があります。
 今年は花粉症の症状がいつもより強くなっている人も多く40%以上の人が罹患していると言われています。これは鼻炎を起こしやすい嚙み合わせに、アレルギーを起こしやすい噛み合わせになっているため起こります。
 アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、杉や、ヒノキなどの花粉が原因になる物が多く、繰り返すくしゃみ、鼻づまり、目の充血、目のかゆみ、水のような鼻水、時には頭痛まで伴う症状も出ますが、今年の花粉症は例年と違って症状が大きいようです。
 まず鼻炎を起こしやすい噛み合わせとは、一つは上下の前歯の当たりが強すぎて、その刺激が鼻腔粘膜を刺激するケース、又一方では成長する過程において物をしっかり噛まなかったために、歯が外の方に広がらなかった、専門的には硬口蓋と言いますが、所謂口の天井にあたるところが異常に深くなり、鼻腔底が圧迫され、鼻腔が狭く成ったり、鼻中隔湾曲を起こすケース、そして噛み合わせが低い人です。
 花粉症は、このような要素の上、アレルギーを起こしやすい嚙み合わせになった場合です。この場合ヒスタミンなどのアレルギー物質が出て花粉症を起こしますが、アレルギーを起こしやすい噛み合わせとは、右の噛み合わせが悪い場合起こしやすいのです。何故かと言うとアナフィラキシーや蕁麻疹などは、副交感神経優位の時起こりやすい。つまり顎が右にズレた場合、アドレナリンの分泌が悪く成ります。このような時、このような時蕁麻疹などが出やすいのです。
 つまり花粉症の人は、鼻炎の要素を持っている上に、下顎が右にズレている人という事になります。
 

いつまでも忘れられない失敗談

 ある時、私が噛み合わせ治療をしている患者さんが、一度に腰痛の患者さんを3人紹介してしてくれました。その患者さんは3人とも同じように第一大臼歯の噛み合わせが悪かったのです。そこで同じように3人とも、第一大臼歯の詰め物を治しました。ところが数日して紹介してくれた患者さんから怒るような電話が入りました。「治療した3人とも歯が高いと言って、こちらの歯科で削ってもらった」という事でした。あまりの剣幕に返答が出来ませんでした。その後、考えて私も冷静に説明すればよかったのでしょう。私の治療法は、無理やり正しい噛み合わせに持って行くのでなくて、物を食べていくうち、歩いたりすると自然に正しい噛み合わせになるような治療法です、身体の歪が大きい場合ときと歪んだ筋肉が硬くなりすぎた場合など、身体の組織がそれに伴ってついて来ないと、すぐには新しい噛み合わせについて来ないことがあります。つまり以前のような噛み方をしていると高く感じるわけです。噛み初め高いところにあたっても、噛んでいるうち、正しい位置へ誘導するような噛み合わせにしているのです。
 そこでもう一つ言っておけばよかったと思ったのは、歯が沁みるかどうかです。もし初め、かつんとあたっても、噛みしめると顎が滑って正しい位置に来れば沁みません。唾を呑み込む位置がその人の正しい噛み合わせの位置です。本当に高すぎる歯だと、我慢できないほどの冷水痛が出て、冷たいものを飲むと我慢でないほどの痛みがでるはずです。そのことが話に出なかったという事は、実際物を食べたりする時は正しい位置で噛んでいるという事です。しかしもう削ってしまった以上、腰痛は治らないでしょう。
 確かに私の治療法で、治療後散歩してもらったり、帰りの車の中で痛みを感じなくなって、驚いてくれた人も結構いますが。前述のような患者さんもいるわけです。私が反省したことは、治療後必ず来院してもらう事と、早く身体の歪みを取るために、日常の生活で改めたいことと、硬くなった筋肉を和らげる体操のコピーを渡しています。もちろんある程度の説明はしています。

歯を削らない噛み合わせ治療法

 随分前の話です。ある先生の本を読んで、それに共鳴して、その先生の講習会に行きました。まだ自分の噛み合わせ治療が手さぐりの状態だった頃です。その時歯を削らない咬合改善の方法を習いました。この先生は、まだ噛み合わせに対する学会が出来てない頃から、指導者的存在でした。
 その先生の弟さんが技工士で、何がきっかけで懇意になったか忘れましたが。丁度私が中心になって噛み合わせ治療を同級生を集めて勉強している最中だったので、月1回2年間ほど私の医院に来てもらって、教えてもらいました。その技工士さんは工学部出身だったので、被せの正しい作り方、身体のメカニズム等、セファロというレントゲンをトレースして正しい噛み合わせの位置を決めるなど大学などでは教えてもらえなかったことが結構ありました。
 その技工士さんから電話がありました。「ある事情で、技工物を出してみてくれませんか。」そこで勉強の気持ちもあって8人分の技工物を発注しました。東京の技工所で経費は掛かりましたが8人とも結果が悪く、全て私の方法でやり直しました。中には歯は削らないと言ったのにと怒って帰った女性もいました。私としては凄い出費でした。
 歯を削らない方法はどういう方法かについては、blogでは説明できませんが、最も大切なことは、噛み合わせの高さも重要な要素ですが、歯を削らないという事は、最も高い歯に合わせなければいけません。歯の高さもその人の体格などを無視することはできません。高すぎても身体に与える影響はあります。
 私はやはり2年間京都に通って矯正の勉強をしました。その中でまずレベリングという方法があります。これは歯を平らに並べ換える作業です。やはり噛み合わせはまず上の歯を平らな面にして作って、それに対して下の奥歯を正しい噛み合わせに、それに対して前歯、特に犬歯の噛み合わせが悪ければ調整する。そういう考え方で行かないとその人の身体にあった噛み合わせは出来ないと痛感しました。

先生私が誰かわかりますか

 この患者さんは新患で遠方から来ていて地名を見てもどこから来ているのか解りませんでした。カルテを見て、初めて見る地名で色々考えながらまず患者さんの口の中を診ました。問診票にはどこにもチェックが無いので「どこが気になるの?」と聞いたところ「先生私が解らないですか」という言葉が返って来ました。どう考えても解らないので困っていると「私以前ここに勤めていたんですよ」と言われても解らない。とうとう「結婚前の名前は?」と聞いてやっと解りました。
 結局主訴は「住んでいる近くの歯医者で治療してもらいましたが、先生の治療の仕方と全く違うので、心配になって、治療した歯が大丈夫かどうか診てもらいに来ました。」と言うのでとりあえずレントゲンを撮りました。本人が最も気にしている歯は確かにエンジンでやったのでしょう、根の先まで治療していませんでした。それと前歯に私が絶対にしてはいけないというCRという材料で虫歯の治療がしてありました。何故ならこういう材料を詰めていると、歯髄壊死と言って神経が死んでしまい、それが原因で歯根膿疱という病気を作ります。無痛で経過するので、放置していると、周りの骨をどんどん溶かして大きくなる症例を口腔外科に居たとき結構多くの患者さんの摘出する手術をやった経験があるからです。そこで前歯の歯髄検査をしましたが、神経は大丈夫でしたが、この材料は吸水性があるから、いずれ虫歯になるから健康な歯が多いうちに被せにしたほうがいいとだけ伝えました。又来るかどうかは解りません。
 結婚で当院を辞めたもと歯科助手ですが、その後、新しく出来た歯科に就職したようですが、これもその先生の治療に不安を持ち、実はその歯科の休みの日を使って当院に通って来た事もありました。
 又これも当院で働いていた歯科助手ですが、結婚で当院を辞め、近くの歯医者に行ったところ、腰が痛くなって当院に通って来ました。
 しかし、もと歯科治療従事者でもいい歯科医院を選べない、患者さんはもっと正しい治療がどのようなものかもっと勉強しないといけません。そんな気持ちで(上手な歯医者のかかり方)という本を書きました。この本には本当の治療がどんなものか書いています。ぜひ探して読んでください。

電磁波と波動波

 電気の流れには、電磁波と波動波があります。現代の社会はこのうち、電磁波を受けすぎています。子供達にしても幼いころからスマホやIPADで遊んだり、若い人たちはスマホ常に利用しているようです。又仕事でもPCを利用することが多くなっていることは事実です。
 まず電磁波のことを簡単に書くと、例えば高圧線の下に家を建てると、一家全員が病気になるとか、料理人が常に大きい冷蔵庫の前で仕事をしていて病気になったとか聞きます。
 今日の目的は波動波についてですが、最近LIFEWAVEというドイツで造られ、アメリカの会社が販売しているものですが、パッチを貼ることによって波動波をおこし基本的に、悪く成った細胞を健康な細胞に変える効果があります。その目的によって色々なものがあります。
 ある患者さんですが、右目が見えづらくなり、1か月ほどステロイドでの治療を眼科で受けていたそうですが、とうとう全く見えなくなり車の運転も出来なくなり、噛み合わせを診て欲しいと言って来ました。治療もしましたが、右のこめかみのところにあるパッチを貼りました。2日後には目が見えるようになりました。
 次の患者さんです。ご飯を食べる度に右耳が痛くて食事が出来ない。そこで小臼歯を調整して帰ってもらいましたが。その後待てよと思い電話をしました。いいものがあるから試してみませんか。次の日来られ、右耳の下の腫れているところに貼りました。翌日来られ、今日起きたら治っていた、ついてはあのパッチを1パック売ってくれないかという事ですぐ注文しました。
 歯周病で第二小臼歯、第一大臼歯の二つの歯は動揺していました。歯茎が腫れ、一応薬で押さえて痛みが和らいで切開しようと思いましたが、念のためあるパッチを貼りました。次の日私が驚きました。歯茎は健康な歯肉の状態になり、二つの歯は動揺しなくなりビクともしません。それから先日も検診で来られましたが、あれから痛みが出ることもなく、しっかり噛めるようになっているそうです。
 もう一つ驚いたことがあります。歯根膿疱と言う病気が出来て、根の治療が出来ない場合は抜かなければいけませんでした。歯科医である娘があるレントゲンを見て欲しいというので見たところ、根の先の病気は治っていました。これはパッチと違って、オゾンを使った治療器です。日にちはかかりますが抜かなくていい歯が増えることは大事な事です。

第3の歯科疾患 酸蝕症

 以前酸蝕症について書きましたが、最近の患者さんを診ているとこの酸蝕症になっている患者さんが非常に多くなっています。統計によると4人に一人がこの酸蝕症にかかっているそうですが、私の所に来られる患者さんはもっと多いような気がします。
 酸蝕症とは簡単に言うと「酸性度の強い食べ物や、飲み物、また逆流した胃酸に日常的にさらされることにより、歯が病的に溶けて、傷んでしまう症状を言います。」酸っぱい物を欠かさず、健康志向の食生活や、ストレス社会の中増え続けている逆流性食道炎など私たちの食生活や多忙な毎日との関りがあるので現代人ならではの生活習慣病として注目されています。
 この酸蝕症は、例えば毎日レモンをかじっていた、毎日黒酢を飲んでいた、もずく酢を毎日食べていた、コーラ飲料を毎日飲んでいた、梅干しを毎日食べていた、健康のために柑橘類を毎日欠かさない。酎ハイ、梅酒、ビール、日本酒などの酸性のお酒を口の中に残したまま寝てしまう寝酒にも注意が必要です。又コンビニに置いてある牛乳も要注意です。昔のように毎日配達してくれるものはいいのですがコンビニに置いてあるのはながく持たせるために、添加剤が入っているからです
 この酸蝕症は特に下の前歯の先端に、溝のようなものが見える時とか、上の前歯の裏側に色が変わって溶けていく様子が見えます。こうなると奥歯の被せの歯茎のなかにも、酸蝕症があることが多いのです。
 最近被せが取れたと言って来る患者さんが多い。特に前歯に多いのですが、実は取れたのではなく、酸蝕症によって歯が折れたのです。また時々、前歯が虫歯という事ではないのに折れたりして来る人も時々おられます。こういう歯は抜くしか方法がありません。
 考えてみると、原因になるのは身体にいいものが多いのですが、食べたり飲んだりしてはいけないのではありません。食事とか、何かを飲んだとき必ず、水で歯をぶくぶくして洗って,酸を流してください。それから歯を磨く、又定期的に歯科で見て貰って早い処置をすることです。
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