ある歯医者の独り言

ある歯医者の日常の治療、特に咬み合わせの治療に関する思いを綴る日誌

2007年11月

うれしい電話

名古屋に出張中ある電話が掛かってきました。
何だろうと心配しながら電話に出てみると、ある患者さんであり、治療後急に親しくなった彼からの電話でした。
ゴルフで、全国規模の大会が宮崎であって、優勝したとの嬉しい報告でした。
、実は彼の噛み合わせは私が治しました。
以来飛距離が伸び、ゴルフの成績が上がったと、常に私のおかげと感謝してくれています。
私にとって、このような報告や、患者さんの元気になったという知らせはこの上ない報酬です。
これからも頑張りたいそのような気持が沸々と湧いてきます。
同時にこのような仕事が出来るようになった自分に大きな幸福感も感じています。
お礼を言ってくださる患者さんには感謝の気持ちでいっぱいです。

見学者来院

 先週土曜日に治療の見学に2人の先生が来られました。
治療が終わって場所を変え、色々お話をしました。その中で「え、そんなことまでしてんですか」の連発。
 私にとっては当然当たり前のことが、その先生達には、手を抜いている治療が当たり前のような感心の仕方でした。
 随分前になりますが、四国の先生が見学に来ました。
私の治療を見て帰って手紙をくれましたが、「先生の治療を見て、自分は手を落としすぎていることを感じました。今から先生のような治療は出来そうにありません」との便りでした。
 しかし私は基本的な治療は大学で習った通りにやっているだけで、当然歯科医師ならやらなければいけないことと思っています。
 確かに今の保険制度では、若い先生がたは、真摯に治療を行うことは辛い点もあると思います。
 しかし人の身体を扱う以上手を抜くことは許されるべきではないと思いませんか。

待合室での談話

 同じ所から来られた3人の患者さんが、同じように愚痴を言っておられたそうである。
 3人共同じように、根の治療で時間が掛かっている。
 私が被せをする時は根の治療が完全でないと、被せないというのが、開業以来貫いてきた信念である。
 この患者さん達は同じ所から来ているだけに、私のところではきちんとした治療をしてくれないのかと愚痴っているのである。
 実は根の治療は、時間が掛かる上、根気が要る治療であるところへ持って行って、治療費が安い、治療が長く掛かると患者さんから苦情がでる。
 その上大学を卒業して、先輩の先生たちから、きちんとやっていると、食べていけないなどと入れ知恵される。そのため治療が出来ない歯医者になってしまう。
 ある教授が、根の治療が中途半端で、上にどんな良い物を被せても意味が無いと授業のたびに言っておられたがまさにそのとおりだと思う。
 20年ほど前に治療した患者が、私の家族にカツシマ歯科は儲からんわ。と言っていたそうであるが、20年たっても何ら問題が無いそうである。
 確かにいい治療をすれば、治った患者はなかなか帰って来ない。
 私も経営のことをもっと重視しなければいけないのだろうが、お金のことを考えながら、本当の治療は出来ないというのが私の理念でもある。
 しかし私は患者さんから、感謝という大きい報酬を貰っている。

愛犬の手術

 私の家では、3匹の犬を飼っています。そのうちの一匹ミニチュアダックスフンドですが、突然後ろ足が立たなくなり、病院に連れて行ったところ、推間版軟骨ヘルニアと診断され、緊急手術しないと歩けなくなると言われ、急いで紹介状を持って遠く五日市の病院に連れて行きました。
 MRIを撮っての診断で、緊急手術ということになりましたが、一週間の入院が必要ということになりました。
 翌日見舞いに行ってやると、喜ぶよりも又置いて帰られるのを心配しているようで
離れようとしません。先生からはMRIを診ながら手術の説明を聞きましたが、驚くとともに、医学の凄さに又勉強させられました。
 リハビリは食べ物でつって、無理やり歩かせれば良いということでしたが、意地汚い犬ほど治りが早いということでしたが、果たして家の愛犬は一週間すると悪かった足が立つようになり、今ではよたよたしながらでも歩いています。
 まずは面目躍如と言ったところでしょうが、医学の凄さも痛感させられました。
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