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Sons Of Kemet / Your Queen Is A Reptile (Impulse! : CD&LP)

「シャバカ&アンセスターズ」名義が2年前、ドス黒い現代版アフロ・ジャズを聴かせてくれた「シャバカ・ハッチングス」の新作は「ソンズ・オブ・ケメット」というグループ名義。テナー・サックス、チューバ、ダブル・ドラムという変則的な構成で聴かせるアフロ・ジャズ作品。

カマシ・ワシントンと並ぶロンドンのサックス奏者「シャバカ・ハッチングス」は、84年ロンドン生まれ。9〜16歳までカリブ海のバルバドスで本格的に音楽を学び、ロンドンに戻ってから結成したのがこの「サンズ・オブ・ケメット」。13年の作品が「ジャズ・アクト・オブ・ジ・イヤー」を受賞。
翌年にはサン・ラー・アーケストラに加入。その他、エチオピアン・ジャズの「ムラトゥ・アスタトゥケ」の作品にも参加。16年の「シャバカ&アンセスターズ」名義の作品でアフリカのジャズ・ミュージシャンと共演。今作は初心に帰るべく?自己のグループでのリリース。

本作は、「英国ではびこる階級と人種差別の不正を、正当としているライフスタイルを賞賛する英国君主制の圧制的なシステムに対しての言及、および一種の宣言と言える作品」とのこと。彼はこの偶像崇拝の代わりに自分自身の女王を提示しているという。「実際の行動によって導いてくれた私たちの女王たちは、たとえば人の話に耳を傾けた。残酷で不公平な過去から明るい未来を作ったのだ。」と。

そこで、このタイトル「Your Queen Is A Reptile(爬虫類)」。
各曲のタイトルは「My Queen Is Ada Eastman」、「My Queen Is Harriet Tubman」、「My Queen Is Angela Davis」、「My Queen Is Yaa Asantewaa」などそれぞれ違う女王を祝した曲に。

60年代以降ジャズが様々な表現で形を変え、時代を越えて来てもなお人種差別がある世の中へ、音楽で戦おうという姿勢を垣間みる一枚。ラップやレゲエのダブの手法を加えて、現代の「Impulse」からリリースされたというのも、私的には納得の作品です。


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放送日:4月10日(火)ラヂオ盛岡76.9Mhz
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