●データ
【所在地】埼玉県熊谷市 【運営キロ】3.1Km
【開業】1964年(昭和39年)3月13日 【廃止】1984年(昭和58年)2月1日
【魅力】正直、遺構は殆どと言って良いほど残っておりません。
 ただし、その廃線跡に建った家々が廃線跡を教えてくれます。
 カーブに並ぶ家々に注目。 【訪問日】09.04.29

●今回の探索ターゲットは、主に自己の用のために走り
 旅客用等には使用しない・・・「専用線」です。
 この「日本鋼管ライトスチール」ですが、これは当時の社名であり
 現在は「JFE建材株式会社」となっています。
 かつてこの専用線が「籠原駅」から僅か 3km少々という距離でしたが
 西南西の方角へと伸びていました。
 そしてこの廃線跡にはこれまでには無い、
面白い特徴があります。
 それは・・・とりあえず行ってみましょう。

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「籠原駅」の北側へやって来ました。JR高崎線との並行区間です。
廃線跡は調べた結果、右側の駐車場の部分と思われます。

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「この辺りが踏切跡の中心か」と思いシャッターを切りましたが・・・
実はもう少々手前で、「有料駐車場」の看板の付近でした。A(^^;

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踏切跡を渡ると徐々に左へと折れ、高崎線と分かれて行きます。
ところで実は廃線跡は道路ではなくその左側、家の建っている辺りです。

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私も当時は道路が廃線跡の中心だと思っていたために、
ショットの中心が道路に・・・笑 改めて調べたら道路の左側だったとさ。

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当然ながらここも廃線跡は道路の左側、建物のある部分です。

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こちらも道路の左側、砂利の部分が廃線跡となります。
ちなみにこの道路は元々線路と並行してあったものでした。

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今思えば私も浅はかでした。通りの反対側、家の立ち並んでいる部分が
廃線跡と分かっていたのですから、その延長線上が・・・と気付くべきでした。

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そしてここで最初にご紹介した「他の廃線跡には余り例を見ない
面白い部分」の登場です。もうこの並んだ家々を見てお判りですね。

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珍しいというのは「廃線跡上に横一列(?)に建てられた住宅群」のこと。
これだけギッシリと並んで建っているのって、見たことあります?

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私が知らないだけでしょうか? とにかく空撮で確認してみましょう。
ご覧下さい、廃線跡に並んだ家々を! 「廃線跡丸出し」です。笑

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さぁ間もなく終点に近づいて参りました。黄色のラインが廃線跡です。

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らはもう工場内に入る直前の廃線跡ですが・・・僅かに顔を出す
枕木を発見しました。ということは周りの石も・・・バラスト?

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振り返りました。柵から向こうはもう工場内となります。手前にも
枕木が見えますね・・・ってか、柵の向こうにもナニか見えませんか?

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で、デターーー!!! レール発見です! 実は遺構跡なと殆ど
期待していなかったので、これはビッグサプライズな出来事でした!

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僅かに数メートルというレールですが・・・見事な遺構です。
「ここは線路跡だった」という確実な証拠ですからね。貴重です。

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この後は工場内にと入って行く訳ですが、さすがに工場内には・・・。
ということで最後は空撮で確認。随分と周辺は様変わりしたようです。

終点付近、工場内の様子を外から、そして空撮でも確認してみましたが、
遺構らしいものはこれ以上発見出来ませんでした。
工場に入ればひょっとしたら・・・ということもありますけどね。
そこまではさすがに・・・笑 ということで今回の探索は以上で終了です。