最近読んだ小説

最近夢中になっている本は北欧の小説です。アンデシュ ルースルンドが書いたものですが、この作家は他の方との共著という形を取っています。
最初、「熊と踊れ」という貧しい家庭で育った3兄弟が犯罪に手を染めていく内容なんですが、事実に基づいて書かれているためかリアルに描かれています。3人とも性格が違うが父親は暴力的で母親も逃げ出すぐらいです。何がいいのかを簡単に書くことは難しいですが、単なるミステリーではないです。

この作家はこのあと「熊と踊れ」の続編の「兄弟の血」を書いています。これも上下で1200ページぐらいあるのではないでしょうか・・。
ここまで読んでボクはこの作家の翻訳されているものはすべて読もうと思いました。順不同ですが「制裁」「死刑囚」「ボックス21」「地下道の少女」を続けて読みました。
あと「3秒間の死角」が未読ですがそれも近々読み始めます。いずれも面白く読みました。翻訳もよかったです。
他にマイケル・ロボサムの「生か、死か」も間で読んでこれはこれでよかったですね。

もう一度漱石を読もうと思っていましたが「三四郎」「それから」で止まっています。「それから」を高校生の時に読みましたがあの時には「それから」の良さはわからなかったですね。

「ニュースの真相」を見て

356508_02_01_02[1]この映画は2015年のアメリカ/オーストオラリアの製作です。監督は「ゾディアック」「アメイジング・スパイダーマン」などの脚本を手がけ、本作が記念すべき監督デビューとなるジェームズ・ヴァンダービルトです。主演は「ヴェロニカ・ゲリン」のケイト・ブランシェットと「モンタナの風に吹かれて」のロバート・レッドフォードです。
本作は、ダン・ラザーとともに大統領の疑惑追及で中心的役割を担った同番組の女性プロデューサー、メアリー・メイプスの自伝を基に作られたものです。
2004年9月、米CBSの看板報道番組『60ミニッツII』では、再戦を目指すジョージ・W・ブッシュ大統領の軍歴詐称疑惑という一大スクープを特集すると言ったものでした。しかし根拠となった証拠の書類が偽物であるという疑惑が生まれます。実際にあったことで実名で語られていますから、見応えのあるものでした。てっきりアカデミー賞にノミネートされたものと思いましたが、政治的な内容の作品は無理なのですね。この映画の良さはジョージ・W/・ブッシュの軍歴詐称を証明できなかったことに面白みがあります。8点。

「その犬の歩むところ」を読んで。

ボストン・テランという男性か女性かもわからない、年齢不詳の作家の書いたものです。
ボクは読み終えるのに4日もかかりました。土曜日か日曜日に読めばその日に読み終えることができていた本の厚みです。
名称未設定-1ボクはこの作家の本は3つめです。一つ目は「神は銃弾」というややハードボイルドな作品で読み応えのある作品でした。2作目が「音もなく少女は」と言うタイトルです。これは盲目の少女が不幸な環境で打ちのめされながらも立ち上がっていく感動的なものでした。
今回の「その犬の歩むところ」は犬が主人公です。しかし擬人化はしておらず、その犬GIV(ギヴ)の幸せな時期とどん底まで落ちる時期が何度も繰り返されます。
それでも犬本来の何があっても生き抜くという生き方と飼い主に対しては自分が守らなければならない存在であるという気持ちは他のどの犬よりもGIVの持っているものは強いのでしょう。
ストーリーについては書きませんが、犬を飼っている人もそうでない人も読み終える頃には目頭が熱くなっていると思います。すべての犬好きと、ネコ好きにも勧めたい一冊です。
かわいいネコも出てきます。そのネコがGIVに大きな影響を与えています。

「シークレット・アイズ」を見て

久しぶりに落ち着いてDVDの映画を見ました。最近はドラマを見ることが多くしかも「年間3900円のアマゾンプライム」に入っていますのでそれで見ることが多いです。
でも「シークレット・アイズ」のテレビの宣伝を見て、これは見たいと思いました。まずジュリア・ロバーツが出ていること、そしてニコール・キッドマンが出ていたことです。そしてサスペンスものであることでTSUTAYAで借りました。
名称未設定-1捜査官の娘がレイプされて殺されて13年後の物語です。ストーリーはよくできています。リメイクされただけあって、見応えがあります。
以下、allcinemaからそのはじまりだけを書いておきます。
2002年。ロサンジェルスの検察局に設置されたテロ対策合同捜査班にニューヨークから派遣されてきたFBI捜査官レイ(キウェテル・イジョフォー)。ある日、事件の一報を受け現場へ駆けつけた彼は、若い女性の遺体を見て激しく動揺します。被害者は、親友でもある相棒の検察局捜査官ジェス(ジュリア・ロバーツ)の娘だったのです。怒りに燃えるレイは、着任したばかりのエリート検事補クレア(ニコール・キッドマン)とともに捜査に乗り出し、やがて有力な容疑者を割り出します。しかし、その男マージンはテロ対策班の重要な情報屋だったことから、政治的な判断で釈放されてしまうのです・・・
結末は予想できませんでした。6点。

「チャイルド44 森に消えた子供たち」を見て

前回見た映画「クライム・ヒート」にトム・ハーディが出ていて、調べてみると彼はこの「チャイルド44 森に消えた子供たち」にも出ていると言うことでこの映画を見てみました。
CHILD44すると、主演の女優も同じノオミ・ラパスでした。同じ年(2014年)に2つの映画にトム・ハーディとノオミ・ラパスが出ていたのです。少し驚きました。
また、「ザ・キリング」でいい役をこなしていたジョエル・キナマンがでています。全然タイプの違う役をうまくこなしていました。ジョエル・キナマンは人気ドラマの「ハウス・オブ・カード」にも出ていてこちらは共和党の政治家の役でした。なかなか芸達者で、今後いい役者になっていくと思いました。

この映画はタイトルでわかるように9才から14才ぐらいの子供ばかりが誘拐されて、しばらくして線路際で裸で遺体となって見つかるというものです。ただ時代は1950年代のスターリン政権下のソ連です。
明らかに殺人事件と思われても、共産主義社会では殺人などは起きないとされていたようです。だから国家保安省(MGB)に勤務しているレオ(トム・ハーディ)は殺人事件と思っていても事故として処理しなければならなかったのです。たとえ戦友の息子だったっとしても・・。このぐらいにしておきましょう。ただこの映画は犯人捜しがストーリーを作っているわけではありません。
監督はダニエル・エスピノーサで制作にリドリー・スコットが加わっています。7点。

「クライム・ヒート」を見て

20TheDrop14年のアメリカ映画で、犯罪ドラマです。犯罪と言ってもピストルの音を聞くのは一度だけです。
監督はミヒャエル・R・ロスカムです。主演はレヴェナントにも出ていたトム・ハーディです。他にジェームズ・ガンドルフィーニ やノオミ・ラパス が出ています。
トム・ハーディ と子犬がいい雰囲気を作っていました。原作がしっかりしているのだと思います。ストーリーは書きませんが、しっかりしています。本当に子犬がいい味を出していました。
写真の左端の人物ジェームズ・ガンドルフィーニですが、「ソプラノ 哀愁のマフィア」というドラマで大変印象に残っています。しかし、2013年に51才で心臓発作で急死しています。
トム・ハーディーですが、なかなか魅力のある俳優です。「チャイルド44 森に消えた子供たち」にも出演しているようなので近々見てみたいと思っています。7点。

無題

たくさんの映画を見て、ここに感想も評価も書かなくなってしまいました。しかしここ数日間にいくつかのいい映画に出会いました。内容は省かせていただいて、その映画の題名と評価(ボクの勝手な評価です)を書かせていただきます。
①「コンテンダー」 7点
②「スポットライト」 7点
③「ディバイナー」 7点
④「マネーモンスター」 7点
⑤「ルーム」 7点
⑥「レヴェナント」 7点
⑦「ペイド・バック」 7点

その他3点~6点の映画は数多く見ました。
本に関しては、ここに上げて感想を書かなければならない様な本には出会いませんでした。

「ブラック・スキャンダル」を見て

これは2015年のアメリカ映画です。
black-1ジョニー・デップが、FBIの最重要指名手配犯となった実在する伝説のギャング、ジェームズ・“ホワイティ”・バルジャーを体当たりで熱演し評判を呼んだ衝撃の実録犯罪ドラマです。ボストンを舞台に、極悪非道なバルジャーと幼なじみのFBI捜査官の間で交わされた禁断の密約の実態と、次第に狂気が暴走していくバルジャーが手を染めた恐るべき悪行の数々を描き出しています。
1975年、サウスボストン。アイリッシュ系ギャングのボス、ジェームズ・バルジャーは、イタリア系マフィアと激しい抗争を繰り広げていました。一方、弟のビリーは、州の有力政治家として活躍していました。
そこに、バルジャーの幼なじみジョン・コノリーがFBI捜査官となって戻ってきたのです。折しもFBIはイタリア系マフィアの掃討を目標に掲げており、功名心にはやるコノリーは、バルジャーにある提案を持ちかけます。それは、バルジャーがFBIの情報屋となり敵の情報を流す代わりに、FBIは彼の犯罪を見逃す、という驚愕の密約だったのですが…。(以上allcinemaより)
この映画の見所は、実話であるということ、そしてジョニー・デップの演技とほとんどはげ頭となった彼の容貌からくる‘怖さ’のようなものですね。 6点。

最近海外のドラマばかり見ていました。本もたくさん読んでいるのですが、書くのが億劫になっています。
これからも認知の予防に書いてゆくつもりですが、少ないかも知れないです。
よかったドラマは「ホームランド4」「キリング4アメリカ版」「トゥルー・ディテクティブ」
まずまずよかった映画は「オデッセイ」「ブリッジ・オブ・スパイ」ぐらいかな。

「東大病院を辞めたから言える“がん”の話」を読んで

がん「がん外科医」であり「腫瘍内科医」でもある大場大という医師の書いたものです。一般の方が読むのは少し難しいかも知れません。しかし読み応えのあるものです。
記憶にあるものを目次をみながら思い出してみます。
#インターネット上の「がん情報」は半分以上がデマ。
これについてはボクも全く賛同できます。新聞の1面の下にある広告も怪しげなものが混ざっています。

#民間のがん治療クリニックは不勉強かつ不誠実な白衣のるつぼ。
これも、同感できます。病棟で肺癌の標準治療をしていても患者さんやその家族は民間の怪しげな「○○免疫療法」にも通っておりボクは長らく外出の理由がそこに行くことだとは知りませんでした。その患者さんは少しよくなったのは民間の免疫療法が効いたのだと思い、退院後はしばらく来なくなりました。そして数ヶ月後に来たときは救急車で来られて入院後すぐになくなりました。家族から後で怪しげな免疫療法をしていたことを聞きました。

#重粒子線治療の悲劇的なケース
重粒子線治療は切らずに直せるといいますが、いまだにエビデンスレベルは低く、保険治療が出来ないために、大変高額の治療が必要です。標準治療より優れているのかよく考えないといけません。

#先端医療、先進医療という「キラキラワード」が招く誤解
先端医療というと、健康保険で行える最も効果的と考えられる標準治療に比べて格段に優れているように考えがちですが、多くは副作用も未知なことが多く効果さえ標準治療より劣るものの方が多いという現実を知らないといけないと思います。ただ、化学療法は日進月歩なため、先端医療の中のごく一部には素晴らしいものがあるかも知れません。しかし、先端医療を希望される方は「将来自分と同じ病気で悩む人のために自分が実験台になってやろう」というぐらいの気持ちで臨んでほしいものです。(これはボクの考え)

#ランダム化比較試験の重要性
ある新薬が本当に有効なのかどうか調べるときにあの人もよくなったこの人もよくなったでは効果の証拠が弱いのですが、たくさんの患者さんで、ある新薬を投与する人と偽薬を投与する人に分け患者さんも医療者もそれがどちらなのかわからないまま経過をみて行き、後日効果を判定するのがもっとも信頼度の高い効果判定とされています。先ほどの重粒子線治療などもまだランダム化比較試験が不十分と考えられています。
#画期的で効果が期待されている、免疫療法の新薬とは
詳しいことは書きませんが日本で開発されたニボルマブという薬です。悪性黒色腫に効果が確認されていますが今後肺癌などでも治験が予定されているようです。
#食事療法ではがんはなおらない
当たり前ですが、信じる方もいたようです。今もいるのでしょうね。

#近藤誠氏の「がん法治療法」の罪
著者は近藤誠氏と週刊文春で対談したそうですが、実際に週刊誌に載ったのはその一部だったそうです。このあたりは後半に多くのページが使われていますので是非お読み下さい。

「ケトン体が人類を救う」を読んで

以前「炭水化物が人類を滅ぼす」を読んでおおむね人類は炭水化物に頼りすぎた食事をしてきたため、糖尿病や肥満を生んでしまったということはわかったつもりです。
この本の著者は産婦人科医の医師です。
ケトン体2014年3月、世界保健機関(WHO)は糖類摂取量を総エネルギー量の5%以下にすることを目標にすべきだと発表しました。肥満や糖尿病やがんや虫歯など様々な疾患が近年増えているのは、糖類摂取量の増加が原因であることが多くの疫学研究で明らかになったからです。
私たちが1日に取る総エネルギーを2000 kcalとすると5%は100kcalになります。これはリンゴ1個ぐらいになりますのでいかにわずかであるかを考えると驚きです。
日本の栄養学は長年総摂取カロリーの60%を炭水化物で取りなさいといってきたのですからいかに大きな違いであるかわかりますね。
著者は多くをケトン体について説明しています。確かにボク達は尿からケトン体が出ると一瞬「ドキッ」としたものですが、今までなら糖尿病性ケトアシドーシスか飢餓状態だと思っていました。しかしこれだけ糖質制限が進み、多くの人に認知されるようになりますと、一般外来でも尿のケトン体が陽性の方とたまに見かけるようになりました。
最近の尿ケトン体陽性の方は「糖質制限」の方がほとんどです。ケトン体が糖にかわって全身のエネルギーになっている、しかも脳のエネルギーにさえなっているいっています。このあたりはボクも100%信じているわけではなくいずれ調べようと思っています。
ただこの本の多くは信じてよいと思われますが、最後の1/4ぐらいは読まない方がいいかも知れません。
でもダイエットを始めようと思う人にはかなり後押ししてくれるかも知れません。2型糖尿病の方も信じすぎない程度に実践されるのがよいと思います。

「ニュースで伝えられない この国の正体 大阪の挫折と日本の行方」

sinnbou最近は小説も読まないで、専門書を読むことが多く、なかなか自分の時間がとれませんでした。
映画も2つほど見ましたが、ここに載せるほどのものはなかったです。

著者は元読売テレビのアナウンサーである辛坊治郎さんです。「ニュースで伝えられない この国の正体 」の第2作目です。彼の有料メルマガの加筆されたものを整理したものです。

前作同様テレビでは言えないことをずばずば書いています。前作で彼の根底にある考え方の基本となるものは理解していましたから、何の抵抗もなく2時間ほどで読み終えました。
大阪都構想の敗因の分析などは興味深いものがあります。彼は橋下徹には部分的には批判しながら、かつてない政治家であると認め、大いに評価しています。反朝日新聞、反報道ステーションである方には心地よく読み終えることができると思います。

「復讐のトレイル」を読んで

Blood TrailC・J・ボックスの新しい作品です。だんだん新鮮味が薄らいできましたが、アメリカの大自然の中で起こる犯罪が描かれています。この日本でさえ入り込んだら出られなくなるような密林が、富士山麓や四国や北海道にありますが、アメリカはそのスケールがはるかに大きいのだと思います。
シリーズ7作目になるようです。ジョー・ピケットは今ではワイオミング州知事の特命を受けた猟区管理官になっています。
今回は初期の頃の作品に出ていた人物が再び出てきたりしますので、前作を読んでいる方がわかりやすいかも知れません。しかしボクもほとんど覚えていませんでした。それでもそれなりに楽しめます。
ストーリーについてはじまりだけ簡単に書いておきます。
ワイオミング州では狩猟中のハンターが相次いで残酷な殺され方をします。獲物の処理と同じ方法で殺され木につるされています。そして遺体のそばには1枚のポーカーチップが残されています。ワイオミング州の知事はジョー・ピケットを含む緊急対策チームを作り現場に派遣します・・・・・。
このようなはじまりで緊迫した場面が続来ます。追跡・そして銃の音。
C・J・ボックスはすでに次の作品「ゼロ以下の死」が同じ講談社文庫から発売され、ボクも買っています。この作者はあまり失敗作はなくほとんどの作品がアメリカでベストセラーになっています。大自然の中での作品はほとんどないので、興味深いのかも知れません。
このシリーズはロバート・レッドフォードを製作総指揮としてテレビシリーズ化が進行中らしいです。楽しみです。
記事検索
最新コメント
記事検索
プロフィール

dobin

タグクラウド
QRコード
QRコード
  • ライブドアブログ