「愛おしい骨」を読んで

キャロル・オコンネルの作品です。彼女の作品は初めてでした。舞台はカリフォルニア州の田舎町コヴェントリーと言うところでほとんどの人が顔見知りという小さな町です。緑の多い田舎町といった感じです。 そんな故郷へ主人公の合衆国陸軍犯罪捜査部を除隊したオーレン・ホッブスは20年ぶりに帰ってきたのです。彼を呼び寄せたのは彼を育ててくれた家政婦ハンナからの手紙でした。 この物語の発端は約20年前にさかのぼります。オーレンには3歳違いの弟ジョシュがいましたが、ある日二人で森に行ったはずが戻ってきたのはオーレンだけでした。 当時のジョシュはカメラが好きでキャノンのカメラをいつも持っていました。そして写すのは人物だけでした。 これ以上は物語の内容には触れませんが、文庫本一冊ですがかなり大作です。Amazonで見てみると文庫本で1280円です。たぶんいい作品だと思うのですが、出てくる人物がすべて個性が強すぎてやや現実味が欠けます。それ以外は町の情景や、人物の描写も問題なくいいです。ただ、翻訳が気になります。何度読み返しても、意味不明の文章があります。そんなところでしばしば立ち止まると時間だけが過ぎてゆきます。 この作家はこの作品より前に「クリスマスに少女は還る」を書いていてなかなか話題になっています。しかし翻訳されたのが同じ人なので、読む気にはなれません。 海外の小説などを読むときは翻訳が本当に大切です。 ジョン・ハートの翻訳は詩的ですばらしいです。ジョン・グリシャムの翻訳は白石朗氏ですね。他の翻訳で読んだら3流小説のようになってしまいます。 話がそれましたが「愛おしい骨」はもう少しですばらしい作品になる素質を感じます。

チェーンメール

関電関係の方からの節電のチェーンメールがたくさん届きました。
内容は節電ですから悪いことではないのですが、関電のホームページには次のように書かれています。
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○このたびの東北地方太平洋沖地震により被害を受けられた皆様に心からお見舞い申し上げます。

○今回の震災復旧に際して、当社名でお客さまに節電に関するチェーンメールを送ることはございませんので、ご注意ください。

○当社はお客さまへの安定供給を維持した上で、11日夕方から、電力各社と協力しながら最大限可能な範囲で電気の融通を行っております。

○平素より皆さまには省エネ・節電にご協力を頂いておりますが、今のところ、お客さまに更なる特別な節電をお願いするような状況にはございません。
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とのことです。皆さんもご注意ください。
それと義援金とか支援金、寄付などあまりにも多くの場所があり、NPO法人などたくさんあり困ります。新聞社、テレビ局、日赤などできるだけ聞き覚えのあるところにお渡ししたいです。
ボクの生きている間にはこんな大きな地震があるなんて・・それも2回も。ボク親父は82歳でなくなりましたが、大きな震災は知らないであの世にゆきました。今回の災害ではオバマ大統領の声明が一番心がこもっていたような気がします。

テレビドラマ

最近は古いテレビ映画「ザ・ホワイトハウス」に凝っています。別に「２４」のようなテロ事件が次々起こるわけでもないのですが、大統領を中心にホワイトハウスで働く主席補佐官や次席補佐官や特別補佐官など有能な人たちの集団がどのように種々の問題を解決するのかが面白いです。
中でもジョシュ・ライマンと彼の秘書との会話は本当に面白い。決して美人ではないのですが、見ていくうちにドナ・モスが好きになってゆきます。
まだ、今はシーズン２ですから始まったばかりです。TSUTAYAで10枚ずつ2回借りましたから20枚ですが、まだまだあります。派手さはないですが、面白いです。大統領の家庭や補佐官たちの家庭も描かれているのです。
原題の "The West Wing" は日本語で「西棟」を意味します。ホワイトハウスの東棟（イーストウイング）は公開されていますが、西棟（ウエストウイング）には大統領執務室や閣議室、シチュエーション・ルーム、定例記者会見室などがあり、アメリカ政治の中枢でありますから、似せてつくっていますが、本物とは少し違うようです。
安全を考えたのでしょう。
本当のホワイトハウスは地下20階ぐらいまであるような気がしますが、そんな描写はないです。今のところ。
しばらく読書も映画も中断です。
今日アカデミー賞の発表がありましたが、聞いたこともないのが作品賞を取っていましたね。また日本では未公開だったのでしょうか？