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日本脳炎の定期予防接種が変更されています

 巷ではほとんど話題になっていませんが、今年5月20日から日本脳炎の定期予防接種の接種時期が緩和されました。平成7年6月1日~平成19年4月1日生まれの方は、20歳までの間、接種を受けられることに変更されています。
 それにちなみ、今回は日本脳炎の話しです。

日本脳炎ワクチン 日本脳炎は、日本脳炎ウイルスが蚊を媒介してブタから人にうつる重篤な病気です。脳炎を発症すると15%が死亡し、50%に後遺症が残るとされており、ワクチンによる予防と虫除けが重要です。特別な治療法はありません。
 アジアでは広く流行しており、毎年、3万5千-5万人の患者が発生し、1万-1万5千人が死亡していると推定されています。日本でもかつては患者が多くみられましたが、ワクチンの予防接種により患者数は著しく減少しました

 この有用なワクチンですが、平成17年に厚労省から積極的勧奨の中止が勧告され、定期接種が事実上一時中断してしまいました。その理由は重症の副反応(ADEM(急性散在性脳脊髄炎))がみられたことでした。

 日本では日本脳炎患者はかなり減っていたこともあり、少しでも安全なワクチンが出るまで予防接種を控えるという選択肢がとられたのだと思います。
 それでも2003-2008年の6年間に日本脳炎患者は、合計33例報告されています。昨年のブタの日本脳炎の抗体保有率をみると、意外にも身近に日本脳炎ウイルスが存在することがわかります。予防接種が日本脳炎に果たしてきた役割は大きいと思われます。

 ところで予防接種の中断は新しいワクチン開発までの一次的と考えられていましたが、結局平成21年に新しいワクチンが承認されるまで約4年間も経過してしまいました。
 そのため現在、日本脳炎の定期予防接種の機会を逃した方がたくさんいます。この方々を救済する為に、今回の措置が取られました。

 もし該当するお子さんがおられましたら、まずは母子手帳を確認してください。
 日本脳炎の予防接種を受け損なっているようであれば医療機関へご相談下さい。


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