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MMRワクチン(輸入)で 風疹対策

 都内での風疹の流行が伝えられてから早1年が経過しました。
 (2012年6月パパになる前に風疹対策を ~東京で風疹が流行のきざし~)

 この豊洲でも職場内の集団感染とみられる事例がいくつかあり、当院の外来でも風疹と診断される患者さんは6月と7月で2例います。また血液検査をしても1回だけでは診断に苦慮する風疹の方もいて、実際にはもっと多くの風疹患者がいると考えられます。

IMG_2003 一方で風疹はワクチンで予防できます。これまでに「血液検査で抗体が十分あると確定している」あるいは「ワクチンを2回接種していることが母子手帳等で確認できる」方以外は、MRワクチンを2回接種すべきです。(MRワクチンは1回でも免疫のつきがいいので、まずは緊急として1回打って2回目の予定はまた考えましょう)

 しかし、報道されているようにMRワクチンは現在不足しています。7月現在MRワクチンの入手は困難になりつつあります。そのため抗体検査を先行させて予防接種することも呼びかけられていますが、一部の検査は試薬不足で制限されています。いずれにしてもこのままでは小児が行う定期接種にも影響が出かねません。

 この事態に対応するためMMRワクチンを輸入して使用することにしました。

 MMRワクチンは麻疹(M)風疹(R)に加えておたふくかぜ(M)の3つを予防できるワクチンです。約20年前に無菌性髄膜炎が問題になったワクチンとは異なる製品です。
 
 当院で使用するMMRワクチンは、グラクソ・スミスクライン社のPriorixで、ベルギー製です。世界20カ国以上で使用されており、安全性は国内のMRワクチンと比べて遜色ありません(費用はMRワクチンと同じです)。既に麻疹や風疹やおたふくの抗体を持っていたとしても問題なく接種できます。

 しかし輸入ワクチンのため公費による救済制度が適用されません(輸入商社による救済制度はあります)。またMMRワクチンでは自治体の公費の補助は受けられません。公費対象の方にはMRワクチンがあればMRワクチンを使用しますが、MMRワクチンを希望される場合にはそれも可能ですが自費になります。詳細はお問い合わせください。

 20代後半~40代の方や、妊婦と同居する方には特に風疹対策をおすすめしていますが、妊婦の親世代(50-60代)の方々にはMRワクチン不足により最近はお断りしておりました。しかし実際にはそうした方々にも風疹抗体が不十分で必要な方もいます。MMRワクチンはこうした方々にもおすすめできます。

 今回のMMRワクチンはMRワクチンの供給不足に対応したものですが、小児の定期接種に影響を出さないための措置でもあります。是非ご協力をお願いします。 


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