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【インフルエンザの治癒証明書についてお願い】

14特に学校関係者の方に知って頂きたいのですが、インフルエンザの治癒証明書は法律で規定されてはいません。通常は必要ないものであり、生徒に強制しないでください。 
学校保健安全法施行規則には、出席停止期間の基準として「発症した後五日を経過し、かつ、解熱した後二日(幼児にあつては、三日)を経過するまで」とあるのみです。これはご家庭でチェックできます。

当院ではインフルエンザの患者さんに、「治ったか確認するために再検査する必要なく、基準を満たしていて落ち着いていれば登校していい」と説明しています。
それでも学校から「治癒証明書がないと登校できない」といわれてくる方がいます。

いま医療機関はインフルエンザや感染性下痢症の患者さんの診療で手一杯です。待ち時間も長時間になっています。その方々が治癒証明書をもらいに来るとパンクしてしまいます。
我々は学校のローカルルールのために証明書を書くよりも、辛くて診察待ちしている病気の方々の診療を優先させたいのです。またご本人にとって、医療機関に来ると別の病気をもらってしまう可能性もあり、通院の手間、費用の負担もあります。(おそらく診断書代は学校が負担するのでしょうが)

もちろん、症状が残っていて迷う場合や、インフルエンザ以外の病気では治癒証明書が必要なことがあります。しかし、順調に改善した方にただ事務的に治癒証明書を強制することは避けて頂きたいのです。

学校が社会の一員として医療機関の適正利用に協力して頂ければと思います。

以前、ブログ「インフルエンザの「治癒証明書」はおすすめしません。」にも書きました。あわせてご参照ください。 


コメント
1. Posted by 通りすがり   2016年02月11日 17:18
これは不要ですと親御さんにお伝えしても、この書類によって皆勤賞が途切れることがないので是非ほしいですと言われます。そういう親御さんがそれなりにいらっしゃるので最近は諦めて対応しています。困りますね。
2. Posted by 北村清幸   2016年02月11日 22:44
教員をしてます。お医者さんの事情を何も知らず、インルエンザの際は、学校が作っている証明用紙に書いて貰うと、公欠で皆勤賞や欠席字数オーバーで留年になりそうなときに、インフなどの法定伝染病はカウントに入れない内規があり、生徒サイドになっています。この証明書は愛知県では医師に無料で記載して戴いています。通常の診断書だと3000円は取られるので、こちらの方が、家計の厳しい今の親御さんには、優しいシステムだと考えていました。
3. Posted by ななな   2016年02月11日 23:09
確かに学校保健法では必要ないですね。
保育園では、感染拡大防止の為、必要とされてます。妊婦の方や0歳児は脳炎のリスクがあるからと言われてます。
江東区は、医師会に加入しているところでは、意見書で無料で書いてもらえると聞いています。
4. Posted by yyy   2016年02月12日 01:02
最近では自治体によって病院で書いてもらう『治癒証明書』ではなく、保護者が記入するだけでいい『登校届け』というものがあります。病院の負担を考えて新型が流行した頃に様々な自治体で導入されてきました。
生徒の中には家庭の事情なのか、停止期間よりも早く登校してしまう場合が多くあります。学校側としても集団感染の防止に奔走している中で、少しでもそのリスクを減らすために毎日必死になっています。
紙ベースで証明してもらうことにより、停止期間より前に登校する事がないよう家庭と学校で共通の認識を図る。そのために止むを得ず仲介として病院側に『証明』お願いしてきてしまっていたというところだと思います。
私がいる自治体も登校届けが導入され、病院側に負担をかける事も少なくなっております。 とよない院長様の地域でもそのようなものが早く取り入れられ、少しでもご負担が減るよう祈っております。
5. Posted by 松尾大   2016年02月12日 07:42
5 治癒証明このブログによると、治癒証明書が当てにならないことがよく分かりました。
提出しても、出席させていいかどうかも疑わしいですね。
明らかに、学校サイドの逃げとして扱われているものでしょう。
治癒=感染させる疑いが無いというわけでは無いんですね。
6. Posted by 渡辺   2016年02月12日 18:23
病院に10年勤務した後、学校勤務4年目の養護教諭です。

根源が医療者視点にある自分が、学校で病気やケガの対応をするにあたり、違和感を感じることが多々あります。

しかし、悲しいことに郷に入れば郷に従う。という状況で、医療と教育は種類の違うものなのだと自分に言い聞かせます。

個人的に感じることですが、学校はルールを重んじ、責任を重視する集団。反対に、医療はまずが命。臨機応変や柔軟さも重視される。

両方が歩み寄り、うまく連携をとれたら、人に優しい社会になれるのかな‥‥と、日々葛藤しています。

少しでも患者さんに優しい社会、風習になるといいですよね‥
7. Posted by M   2016年02月12日 21:47
5 文科省などの通達が学校へ伝達されても、周知されない例の一つですね。医者に何度も行かなければならなくて、毎回大変な思いをしていました。医師を通さないやり方で良い気がします。
文科省が認めていても全く浸透しない例は他にもあり、PTAは任意団体なので入会自由、いじめがあった場合は学区外就学を許可・・・などもあります。
教育の現場には、時代にあった仕組みに維新できる柔らかさがほしいですね。
8. Posted by ママン   2016年02月12日 22:29
子供が幼稚園に通っている時に、ある親御さんが、インフルエンザにかかった子供の熱が下がったからと発熱2日目に通園をさせました。その後、幼稚園職員、園児、園児の親までインフルエンザ大流行しました。
そんなことが、起こらないようにその証明書義務化して欲しいです。
9. Posted by doc   2016年02月13日 00:07
通りすがりさん、コメントありがとうございます。
皆勤賞については、インフルエンザとわかって出席停止にした時点で公欠扱いになるのが一般的でしょうから、むしろ、治癒証明書を提出しないことを根拠に出席を認めないとなると、ずっと皆勤賞になってしまうと思うんですよね、、、。
しかしこれは「日本国憲法第26条 教育を受ける権利」を侵害する重大な憲法違反なのですが。
10. Posted by doc   2016年02月13日 00:13
北村清幸さん、コメントありがとうございます。
診断書も証明書も特に違いはありません。全て自費であり費用は医療機関ごとに決定します。子どもの医療費が無料の地域でよくみられるのは、文書代が無料でも、診察代はいただいているということです。本当の意味ではタダではないのではないでしょうか。
もちろん、治癒したことを証明する書類を発行するのであれば診察が必要です。それは医師法第20条「無診察治療等の禁止」で規定されています。診察をすれば診察代は発生します。
また、タダならいいだろうというのは、モラルハザードを招きますし、親御さんの労力などを無視したシステムであり、無料の証明書よりももっと優しいシステムになればいいと思っています。
11. Posted by doc   2016年02月13日 00:16
なななさん、コメントありがとうございます。
感染拡大防止のためにも、健康な方が病気の方がいるところへ行くところは避けて頂いた方がいいと思います。なお、保育園(保育所)は学校保健安全法の対象ではありませんが、通常はそれに準じて対処します。同法の対象でないから更に厳しく証明書を提出しないといけないというのでしょうか?その理由がよくわかりません。
なお江東区医師会の中にも無償で意見書を書くところもあるでしょうし、そうでないところもあります。そのような決まりはありません。当院では再診料と書類代を頂いています。
僕は書類を無償で出すよりも、来なくていいんですよと啓発する方が患者さんやそのご家族の為になると思っています。
12. Posted by doc   2016年02月13日 00:27
yyyさん、コメントありがとうございます。
医療機関では患者さんの発熱の経緯を聞いて書くしかないので、実際にはあまり抑止になりません。その点で保護者が発熱の経緯を書く『登校届け』のようなものは、お互いにメリットがあっていいですね。

沖縄県は治癒証明書は不要であると啓発しています。このような取り組みが広まるといいと思います。
「インフルエンザ罹患に伴う治癒証明書を求めることについて」
http://www.pref.okinawa.jp/site/hoken/kenkotyoju/kekkaku/inful_chiyushomei.html

なお、豊洲近辺の公立中学校でこの書類を求められることはほとんどありません。最近はインフル診断時にしっかりこのことを説明しているのでかなり求められなくなりましたが、それでも頑なに要求されるのはここから離れた私立中学や高校・大学なんですよね。
13. Posted by doc   2016年02月13日 00:32
松尾大さん、コメントありがとうございます。
現状のインフルエンザの基準は、「治癒」ではなく、「感染させるおそれがない」に力点がおかれています。ですから「5日間経過と解熱2日間」では実際は咳があったりして治癒していないこともあります。でも感染性はないと判断して登校できるのです。
本当の治癒の証明はなかなか難しいですね。
14. Posted by doc   2016年02月13日 00:35
渡辺さん、コメントありがとうございます。
確かに医療者と学校では違いますよね。
学校関係者(僕の印象では特に保育園関係者)の方々は、インフルエンザの子どもを預けられる(押しつけられる)関係で、僕らとは違った苦労をされていると思います。過度に証明書に依存する気持ちもわかります。
しかし、多くの親御さん達は真面目にやっていて負担が大きくなる一方で、ごく一部の本当に防ぎたかったことはやはりこの証明書でも防げていないんですよね。
お互いに負担の少ないシステムを築き、本当に患者さんに優しい社会になればと思います。
15. Posted by doc   2016年02月13日 00:38
Mさん、コメントありがとうございます。
新型インフルエンザの時は、文部科学省から学校宛に、厚生労働省からは事業者宛に通達は出ているんですよね。なかなか浸透しないのはやむを得ない部分もありますので、是非これを機に、知って頂ければ幸いです。
16. Posted by doc   2016年02月13日 00:40
ママンさん、コメントありがとうございます。
もし本当にインフルエンザと分かっていて2日目に登園させたのであれば、あるいは疑われる症状があるのであれば、それは園長が出席停止にすればいいだけのことです(学校保健安全法第19条)。
黙って連れてきたのであれば、どちらにしても証明書で止めることはできません。
結局証明書を義務化しても、真面目にやっている人達(ほとんどの人達)の負担が増えるだけです。(そして証明書のための受診が、本当に病気の人の診療を邪魔することになり、自分達が病気になったときブーメランで跳ね返ってきます)

学校保健安全法第19条
「校長は、感染症にかかつており、かかつている疑いがあり、又はかかるおそれのある児童生徒等があるときは、政令で定めるところにより、出席を停止させることができる。」
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