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食道に刺さった魚骨

 今回の内視鏡写真は、魚の骨が食道に刺さっていた方のものです。
 魚の骨が喉に引っかかるというのはよく聞きます。たいていは自然に治まるものですが、それが1週間も続いてしまい来院されました。

01  患者さんは80代の方です。物忘れなどもなくとても元気な方です。1週間前から
胸のあたり(胸骨の裏)が痛く、大きな物を飲み込むと痛みが強くなるとのことでした。一時的によくなることもありますが、症状が消えることはありません。はじめから魚の骨が原因ではないかと疑って来院されました。

 すぐ内視鏡を行ったところ、食道に魚骨が突き刺さっていました。その周囲はむくんで腫れぼったくなっています。

  把持鉗子(異物鉗子)でつかみ、簡単に抜くことができました。幸い出血はありませんでした。
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 抜いた魚骨をみると、右側の刺さっていた部分に比べて左側の外に出ていた部分は汚れが付着していることがわかります。1週間経つとこうなるのですね。

04 魚骨の刺さり方によっては、食道を突き抜けて食道穿孔を起こすことがあります。食道周囲の縦隔に炎症を起こすとかなり重症となることがあります。幸いこの方は縦隔炎を起こすこともなく、処置したあと症状がなくなりました。
 
 喉の骨もそうですが食道となると指を突っ込んでも届きません。
 魚骨が喉やその奥にひっかかったのではと思ったら内視鏡ができるクリニックにご相談下さい。場所によっては耳鼻科で喉頭鏡の方がいい場合もあります。まず電話で連絡をいただければいいと思います。(すぐ内視鏡を行うこともありますので、朝食をとらずにご相談下さい)

 なおこの方の食べた魚はかますでした。あなどれませんね。



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