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大腸が真っ黒 ~刺激性の下剤にご注意~

20170919205356930007大腸内視鏡検査をしていると大腸の粘膜が真っ黒の方が時々みられます。これを大腸黒皮症大腸メラノーシスと言います。その原因として、センナ、大黄(だいおう)、アロエなどの植物性の便秘薬(下剤)が知られています。長期に内服するとこのように真っ黒になります。

この手の刺激性の下剤は即効性があって手軽に使用でき、常用されている方も多いと思います。医療機関から処方されている方も多いでしょう。ただ、気を付けて頂きたいのはその使用方法です。

たとえばセンナ(センノシド)の代表的な処方薬であるプルゼニドの添付文書には「重要な基本的注意」として以下のように書いてあります。

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『連用による耐性の増大等のため効果が減弱し、薬剤に頼りがちになることがあるので長期連用を避けること。』

この一文が全てを表しています。

センナのような刺激薬は、段々と慣れてきて効果が弱くなって頼りがちになってしまうので毎日飲んで欲しくありません。腸が黒くなるからではないのです。もともと自分で便を出す力があったのに、下剤の刺激がないと出なくなってしまう方もいます。

可能な範囲で刺激薬は避け、柔らかくする作用の薬に置きかえましょう。
おすすめは「酸化マグネシウム」です。薬局でも売っています
体にほとんど吸収されず安全に飲めます。たくさん飲めば水みたいな下痢になることもあるでしょうが減らせばいいだけです。刺激薬のようにおなかがゴロゴロすることもありません。
酸化マグネシウムの作用は、便がただ軟らかくなるだけです。

ほとんどの方は便を出す力は残っています。酸化マグネシウムで柔らかくして、それでどうしても出ない時にピコルスファートやビサコジルなどの刺激薬を追加して飲みましょう。そのような飲み方なら腸が黒くなることもないでしょう。

20170919205356930010なお、この写真の方は50代の女性で便秘に対してキダチアロエを5年間続けていたそうです。ヒョウ柄のように黒くなっています。アロエでこんな色になるんですね。
一緒に写っていたポリープはその場で切除しました。

※医療機関でセンナが処方されている方は主治医に相談して下さい。腎機能などで酸化マグネシウムに置きかえが難しいこともあります。


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