さていよいよ明日は学会です。

名古屋・・・もう少し近い場所だとよかったのですが東京都在住の私には微妙な距離です・・・
迷った末に車で行くことにしました。
私が開発した計測機械を一人でも多くの歯科医の先生方にお見せしたいと思います。

歯科では咬合診療を行う際に『フェイスボウ』なる顎運動計測機械を用いる場合が多いそうです。
ですがこの機械は頭蓋骨や下顎骨に変形がないということを前提に設計されており、残念ながら構造的に不備があると思います。

歯科医たちの行う咬合(かみあわせ)治療と言われている治療行為は本来0.1mm単位の調整をするかしないかを迷うような非常に繊細な治療です。
ところが人体の顔面の骨格においては1mm単位で変形を有していることは珍しくはありません。
そのことに自分では気がつかないだけです。

医者の側からするとその程度のわずかな変形など当たり前で、そんな人はいないと考えることのほうが不自然なのです。
ですが頭蓋骨や下顎骨の骨格が変形していたからといって歯科以外の医療行為を行ううえでは何ら問題はありません・・・だから今まで誰も調べたことがなかっただけなのです。

歯科診療だけが例外です。何故かというと、歯牙は医学的に顔面の骨格の一部だからです。
顔面の骨格に変形がないという前提で治療を行うのと、変形がある可能性が少なくないという前提で治療を行うのとでは行うべき治療の内容がまるで違ってくる可能性があるのです。

そのことを歯科医の先生たちに理解していただくためには、実物をお持ちして御覧いただくのが一番いいかなと思いました。

歯科医の方で興味のある方がいらっしゃいましたら、発表の後の懇親会でお声掛けください。