いきなり問題!
Q「血液は、なぜ赤いか?」
血液が赤い根本的な原因は、宇宙にある。
宇宙の状況によっては、血液はコバルトブルーだったかもしれない。
血液が赤いのは、赤血球の色。
赤血球が赤いのは、酸素を運ぶヘモグロビンの色。
ヘモグロビンは真ん中に鉄の原子があり、これを利用して酸素の運搬をしている。
酸素を運ぶのは、意外に難しい。
肺で酸素をくっつけって、全身の細胞で、酸素を話す必要がある。
くっつくだけなら簡単だが、永久にくっついただけなら役に立たない。
そのためには、ある程度の大きさがある金属元素が必要。
では、たくさんある金属元素の中で、生命は酸素の運搬に、なぜ、鉄を使ったか?
それは、すべての元素の中で、鉄が最も安定していて、宇宙に鉄がいっぱいあったから、手近なものを利用した。
もし、宇宙がコバルトだらけだったら、生命はコバルトを利用するように進化したはず。
その場合は、血液はコバルトブルーだったのかもしれない。
女性を中心に多くの方が貧血になる。鉄が不足して、ヘモグロビンが足りなくなるため。
「どうして、多くの人が貧血になるように進化してしまったのか」
わざと貧血になりやすくした。
病原菌も鉄を利用して生きているので、貧血の方が感染症になりにくい。
抗生物質がなかった時代は、貧血によって感染を予防していた。
病原菌が鉄を利用するようになったのも、宇宙に鉄がいっぱいあったから。
生命は、酸素の運搬の他にも、鉄を徹底的に利用している。
Q「鉄を補給するには何を食べるか」
レバーが有名だが、苦手な人も多い。
動物なら、何を食べても、そこそこ鉄は含まれている。
特に、肉は鉄がいっぱい。
肉が赤いのは、鉄が含まれているため。
人間も含め、動物の筋肉は、血液のヘモグロビンが運んできた酸素を受け取るのに、鉄を使っている。
無理をしてレバーを食べなくても、牛肉など、赤い肉を食べれば、鉄はいっぱい含まれている。
このように、宇宙と人体は、元素でつながっている。
それを一冊にまとめた本が、昨日、発売になった。
「元素周期表で世界はすべて読み解ける。宇宙、地球、人体の成り立ち」光文社新書から、740円。
ぜひ、読んでもらいたい。
元素周期表で世界はすべて読み解ける 宇宙、地球、人体の成り立ち (光文社新書)
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