長編ドキュメンタリー映画「ひめゆり」 トップ頁へ

SIGNIS JAPAN カトリック映画賞 受賞

シグニス・ジャパン(日本カトリックメディア協議会)が主催する
<第32回カトリック映画賞>に映画「ひめゆり」が選ばれました。

「推薦の理由」
戦争を知らない世代が、国民の大半を占める時代が来ている。そして人びとは平和な時代を享受している。
だが、ひめゆり学徒生存者が語りかける証言は、同時代に生きる私たち全員が肝に銘じておく必要がある。生存した証言者は重い十字架と共に生ている。自分だけ助かってしまったという悔恨と残された者の役割を果たそうとしている姿に、私たちは圧倒される。静かだが緊迫のある映像の力。
「忘れたいこと」を映画で正視すること自体も辛い。だが、信仰をもつ者として敢えてこの映画と若いスタッフの熱意に最高点を投じて、称賛と感謝を贈ることにした。(日本映画学校副校長・千葉茂樹)


シグニスジャパン顧問司教 幸田和生
「カトリック映画賞『ひめゆり』受賞式&上映会によせて」
   わたしは1年ほど前に、この『ひめゆり』という映画を、映画館で
   見ました。
   この映画は、生存者たちの語りを丹念に集めて、できあがって
   います。
   戦後、第三者たちによって、勝手な意味づけがされてきた
   ひめゆり学徒隊の体験が、生存者自身の口から語られるのです。
   その圧倒的な重みを感じさせられました。
   「サバイバー・ミッション」という言葉があります。
   「生き残った者の使命」という意味ですが、
   「サバイバーだからこそ、特別な使命がある」という
   ニュアンスが込められた言葉です。
   ひめゆりの生存者の方々が「サバイバー・ミッション」を
   果たそうとする姿に深い感銘を受けました。
   これを見終わった人にも新しいミッション(派遣・使命)が
   与えられると思います。
   わたしたち1人1人がそのミッションをしっかりと受け取る
   ことができますようにと祈ります。
   決して忘れてはならない記憶を、このような形にしてくださって
   ほんとうにありがとうございました。


日本カトリック映画賞
 日本カトリックメディア協議会(シグニス・ジャパン)は放送・映画・各視聴覚メディアなど情報伝達に携わる人々によるカトリックの協議会です。その活動の一環として、毎年、1作品、会の趣旨に沿った選考で授与するのが「日本カトリック映画賞」です。


シグニス・ジャパン(日本カトリックメディア協議会)
http://signis-japan.org/main/


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