雑誌を読むたびに、
「世の中の人は、皆、自分と同じような考えをもっているな。」
「皆、自分と同じ興味を共有しているな」
と思われる人は多いと思う。
当たり前である。
不特定多数の世代、性別の人を相手にしたテレビや新聞などのメディアと違い、雑誌は、世代・性別で対象を細分化している。その細分化したニーズに合わせて、プロの編集者が、「読者の気持ちに沿うような記事を書いている」のが雑誌だからだ。
******************
具体例をあげよう。
もうすぐバレンタイン・デーである。
それに向けた、若い女性向けのファッション雑誌「JJ」の最新号の特集は何と、
「ホワイトデーに彼から何をもらうか?」
手作りチョコや手編みのマフラーの作り方はおろか、おいしいチョコが買える店の情報の特集すらない。
いきなり一足飛びに、「自分がお返しに何をもらいたいか」という記事なのだ。
何と読者の欲望(?)に忠実なのだろう。
彼にプレゼントするのは、その辺の適当なコンビニのチョコでも構わない。
エビタイを狙いたい、というわけなのだろうか?
次に、主に社会人男性を読者対象にした電化製品などのモノの情報を集めた、ビジュアル情報誌「DIME(ダイム)」の最新号。
そこに載っているのは、「おいしいスイーツやチョコ」の特集である。
その特集には、どこそこの有名店のどのチョコがおいしいという記事が満載であった。
「DIME」は、一応、男女両性向けの雑誌ということになっている。
しかし、この雑誌の女性読者の殆どは恐らく、恋人や、夫・兄弟などの家族が買ってきたものを「見せてもらう」人にほぼ限定しているであろう。
つまり、男性向けの雑誌といっても過言ではない。
その男性向けの雑誌では、「自分がもらいたいもの」である「チョコの特集」をしている。反面、女性向けの雑誌では、そのお返しとして自分がもらいたい、時計やブランドバックの特集をしているのである。
断っておくが、この特集はそれぞれ逆ではない。
普通に考えれば、人にプレゼントを贈るというのは、結構頭を使う問題である。「何を贈ったら良いか?」という視点で特集をした記事がありがたいようにも思う。
しかし、現代人の欲望というのは、ここまでダイレクトに「自分中心主義」になってしまったらしい。
あげたいものより、貰いたいもの。
そっちの方が、読者には結局はウケるのだ。
それを見抜いている、雑誌の編集者の眼力はさすがプロである。
こうした個別対象のメディアのトリックを見破る方法はある。
定期的に、自分向けでない読者対象の雑誌を全部読むのだ。
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「世の中の人は、皆、自分と同じような考えをもっているな。」
「皆、自分と同じ興味を共有しているな」
と思われる人は多いと思う。
当たり前である。
不特定多数の世代、性別の人を相手にしたテレビや新聞などのメディアと違い、雑誌は、世代・性別で対象を細分化している。その細分化したニーズに合わせて、プロの編集者が、「読者の気持ちに沿うような記事を書いている」のが雑誌だからだ。
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具体例をあげよう。
もうすぐバレンタイン・デーである。
それに向けた、若い女性向けのファッション雑誌「JJ」の最新号の特集は何と、
「ホワイトデーに彼から何をもらうか?」
手作りチョコや手編みのマフラーの作り方はおろか、おいしいチョコが買える店の情報の特集すらない。
いきなり一足飛びに、「自分がお返しに何をもらいたいか」という記事なのだ。
何と読者の欲望(?)に忠実なのだろう。
彼にプレゼントするのは、その辺の適当なコンビニのチョコでも構わない。
エビタイを狙いたい、というわけなのだろうか?
次に、主に社会人男性を読者対象にした電化製品などのモノの情報を集めた、ビジュアル情報誌「DIME(ダイム)」の最新号。
そこに載っているのは、「おいしいスイーツやチョコ」の特集である。
その特集には、どこそこの有名店のどのチョコがおいしいという記事が満載であった。
「DIME」は、一応、男女両性向けの雑誌ということになっている。
しかし、この雑誌の女性読者の殆どは恐らく、恋人や、夫・兄弟などの家族が買ってきたものを「見せてもらう」人にほぼ限定しているであろう。
つまり、男性向けの雑誌といっても過言ではない。
その男性向けの雑誌では、「自分がもらいたいもの」である「チョコの特集」をしている。反面、女性向けの雑誌では、そのお返しとして自分がもらいたい、時計やブランドバックの特集をしているのである。
断っておくが、この特集はそれぞれ逆ではない。
普通に考えれば、人にプレゼントを贈るというのは、結構頭を使う問題である。「何を贈ったら良いか?」という視点で特集をした記事がありがたいようにも思う。
しかし、現代人の欲望というのは、ここまでダイレクトに「自分中心主義」になってしまったらしい。
あげたいものより、貰いたいもの。
そっちの方が、読者には結局はウケるのだ。
それを見抜いている、雑誌の編集者の眼力はさすがプロである。
こうした個別対象のメディアのトリックを見破る方法はある。
定期的に、自分向けでない読者対象の雑誌を全部読むのだ。
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若い女性だったら、「男性」「おじさん」向けの雑誌にも目を通す。
男性だったら、その逆で、女性向けの雑誌の「記事」を読む(写真記事や料理記事ではなく)。
キャリアウーマンは主婦向けの雑誌、主婦はキャリア向けの雑誌を読む。
尤も、キャリア女性と主婦というのは、世間で思われているほど、はっきりと分断して線引き出来る階層ではない。バリバリのキャリア女性があっさり主婦になったり、結婚している(=主婦)であるのにキャリアを持ったりしている人も多い。
したがって、両者共通の心理が分かる女性は、想像以上に多いので、実のところはあまり対立の構造はなかったりするのである。
バリバリのキャリアとまでいかなくても、殆どの女性が職業経験があり、両方の心理を理解できる人は予想以上に多い。
それを知らずに発言する人が、男女を問わず結構いるようだが、足元をすくわれるので要注意と思っていたほうが良い。
それはともかく、そうやって自らをテリトリー外のメディアに触れてみると、自分の属している階層の価値観があまりにも世の中の一部分であった事実にあっけにとられることが多いはずだ。
そして、メディアというのが、いかにその対象となる読者におもねったものであるかが理解できる。
雑誌というのは、本来は娯楽である。
その憩いの時間にわざわざ不愉快になったり、頭を使う必要はない。
しかし、たまには、そうしたひねったエンターティメントも一興である。
*私が一番好きなチョコは、100%カカオのイタリアのチョコドモーリ“puro”です。

私の知りうる限りでは、都内では、恵比寿ガーデンプレイスB1Fのワインショップ「PARTY」では常時扱っています。
ワインのおつまみとして、とても合うと思います。
でも、万人向けではないので、バレンタインのプレゼントには不適当かなという気もしないではないです。
*20世紀初頭から始まる、欧米の雑誌メディア成り立ちを語る著書*
初期の「Life」を始めとする、カラーの雑誌のカヴァーが満載で眺めているだけで結構楽しめる本です。

20世紀雑誌の黄金時代
自分が普段読まない雑誌は、難しいことを考えなくても、結構面白いかもしれません。最新人気blogランキング!
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男性だったら、その逆で、女性向けの雑誌の「記事」を読む(写真記事や料理記事ではなく)。
キャリアウーマンは主婦向けの雑誌、主婦はキャリア向けの雑誌を読む。
尤も、キャリア女性と主婦というのは、世間で思われているほど、はっきりと分断して線引き出来る階層ではない。バリバリのキャリア女性があっさり主婦になったり、結婚している(=主婦)であるのにキャリアを持ったりしている人も多い。
したがって、両者共通の心理が分かる女性は、想像以上に多いので、実のところはあまり対立の構造はなかったりするのである。
バリバリのキャリアとまでいかなくても、殆どの女性が職業経験があり、両方の心理を理解できる人は予想以上に多い。
それを知らずに発言する人が、男女を問わず結構いるようだが、足元をすくわれるので要注意と思っていたほうが良い。
それはともかく、そうやって自らをテリトリー外のメディアに触れてみると、自分の属している階層の価値観があまりにも世の中の一部分であった事実にあっけにとられることが多いはずだ。
そして、メディアというのが、いかにその対象となる読者におもねったものであるかが理解できる。
雑誌というのは、本来は娯楽である。
その憩いの時間にわざわざ不愉快になったり、頭を使う必要はない。
しかし、たまには、そうしたひねったエンターティメントも一興である。
*私が一番好きなチョコは、100%カカオのイタリアのチョコドモーリ“puro”です。

私の知りうる限りでは、都内では、恵比寿ガーデンプレイスB1Fのワインショップ「PARTY」では常時扱っています。
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でも、万人向けではないので、バレンタインのプレゼントには不適当かなという気もしないではないです。
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