昨日、イスラム国シナイ州が人質として連れ去っていたクロアチア人を殺害したとする画像を公表しました。

画像には殺害された彼の姿とイスラム国の旗とともに、下部に、

「このクロアチア人捕虜は、彼の国(クロアチア)がイスラム国との戦いに参加しているのだが(だから捕虜にされたのだが)、(囚人解放の)期限が過ぎ、エジプト背教政府と彼の政府が(警告を)無視したため、殺害された」

と書かれています。

クロアチア政府はイスラム国との戦いを支持します、という表明はしばしばしてきたようですが、この誘拐事件をうけて開いた会見においては、「クロアチアはイスラム国とは戦っていない」と強調していました。

ある意味、日本政府と似た認識だったのかもしれません。
(日本は資金面での支援をかなり行っている点が異なりますが。)

誤解されている人もいるようですが、このクロアチア人は、クロアチア人だったから誘拐されたわけではありません。

はっきり申し上げますが、イスラム国にとって「反イスラム国の国」というのは、世界の国全部です。

なぜなら、神の法(イスラム法、シャリーア)によって統治されていない国は、すべて敵国だからです。

ですから、トンガでもツバルでもアンティグア・バーブーダでもサントメプリンチベでも、どこの国の人でも誘拐、拘束、殺害の対象になるのです。

うちはイスラム国と戦うなんて言ってないのにーっ!!とか、いくら叫んでも無駄なのです。

イスラム国というのは、こちら側の論理の一切通用しない、そういう種類の敵なのだ、ということをこの事件は知らしめてくれています。