エジプト軍と警察の合同部隊がテロリストと間違って外国人観光客ら12人を殺害する、というとんでもない事件が発生しました。

亡くなった12人のうち、メキシコ政府は2人が自国民であると確認した、と発表しています。中にはチリ人も含まれているようです。また2人のエジプト人ガイドも死者のなかにはいます。

場所はエジプトの西部砂漠。観光地として知られる白砂漠です。

私も昔行きました。。。その時の記事はこちら(バハレイヤでキャンプ1バハレイヤでキャンプ2)。

ちなみに、こんな感じのところです。

こういう白いへんな形の岩があちこちにあります。
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マッシュルームとヒヨコ?
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ウサギ?

夜は夜で、これもまた美しい〜
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火星みたいなんですよ、ほんとに。。。

はぁ・・・楽しかったな〜。

そうなんです、むかしはのんびりとキャンプなんかできたんですよ、このあたりは。

それが今じゃ・・・。はあ・・・。ため息しかでません。

なんでこんなことが起こってしまったかというと・・・。

そもそも、西部砂漠というのは西側がリビアとの国境になっていて、カダフィ政権崩壊後からは特に武器の密輸ルートとしてしられてきました。

ですが、いよいよ白砂漠行っちゃいけないな・・・と私が強く認識したのは、2014年7月19日に武装勢力が白砂漠にあるチェックポイントを襲撃し、国境警備隊員22人を殺害した時です。

2014年8月6日には石油会社で働くアメリカ人が西部砂漠で殺害され、アンサール・バイトゥルマクディスABMが犯行を認める声明を出しました。

このABMがバグダーディーに忠誠を誓ってイスラム国入りしたのが、2014年11月10日のことです。

そして先日、2015年9月13日にエジプトのイスラム国が西部砂漠でエジプト軍を攻撃したとする声明を発表、さらに戦闘シーンを収めた画像と、エジプト軍のスパイとされる人の斬首画像も公開しました。

その翌日、9月14日に白砂漠を走っていた4台のSUV車をエジプト軍と警察の合同部隊が「テロリストと間違って」攻撃、12人を誤って殺害する、という今回の事件が起こったわけです。

エジプト当局は、

・そもそも白砂漠エリアは、民間人の立ち入りが禁じられている地区
・白砂漠エリアに入る際には、事前に当局への申し出が必要
・だがこのツアー会社は、こうした届け出を一切行っていなかった
・しかも4台の車は、治安当局が止まれと命じているのに、それを聞かずに走行し続けた

と発表しており、要するに、

「悪いのはお前の方だ」

と言っています。。。

エジプト治安当局としても前日に仲間が(おそらく)イスラム国にやられているわけですし、それをうけて現地でテロリストのアジトを突き止める作戦を展開していたところらしいので、極度の緊迫状態にあったことは理解できます。

でもここまで開き直られると・・・。

ツアー会社もツアー会社だし、メキシコ人観光客もどんだけ現地情勢知らないんだよ・・・と思わないこともないのですが、エジプトは観光客が減りすぎてどのツアー会社も虫の息で、どんな小さな仕事も受けたいという状況なのはよく知っていますし、メキシコ人に限らず、今エジプトにやってくる外国人観光客の多くはエジプトが今どれだけヤバいか知らないからやってきている、ということも知っています。

っていうかエジプト政府だって、「エジプトは安全だからどんどん観光に来てください!」って宣伝してますしね・・・。

のんびりしているのは観光客に限りません。

在エジプトの日本人の中にも、2014年7月以降もへっちゃらで白砂漠に行っている人もいました。

つまり何が言いたいかというとですねえ。

誰が悪い、って頭ごなしには決めつけられないんじゃないかな、ということです。

それと、自分の命はやっぱり自分で守るしかないんだよ、ということです。

あとさいごに・・・イスラム国はエジプト国内で確実に勢力を拡大させつつあるよ、ということです。