さび。

おそらく定位置 に陣取る猫たち と
ただ 視線のみを交わして 街を歩き回る。
何度か通りがかると またおまえか、と。

僕のことを識別 していそうな うっすら
とした縁 みたいなものを感じ 少し嬉しく
猫の目にのみ 映る存在に なりたい。


きじ。