ひかかげ。 2023年10月30日 明暗の境目に いつもいる猫は かつてウナギが泥から発生する と考えられて いたように 光と影が アレして生まれるのだ と。信じられて いたなんてことは ないだろうな と迷走した思考回路を 正常に戻す夜の ヒリつく空気の冷え具合よ。 タグ :#路地#写真
ねこつや。 2023年05月28日 矮小な者へ向ける 慈愛に満ちた眼差しみたいな視線を僕に 投げてくる猫。日差しに溶けそうな 艶やかさ を纏い。わりと 間抜けっぽい場所 に居ながらそんな雰囲気 を醸し出せる猫に 生命として の格の違い を見せつけられる。 タグ :#輝き#写真
どかした。 2022年11月13日 車の下は エンジンの余熱で暖かいのか 少し離れた隙に 居座る猫は近づけど こちらに気付かぬ ふり。ちょっとすみませんどいてください とお願いすると 車の下から出てはくれたものの 納得いって いない様子。 タグ :#陰#写真
さめねこ。 2022年08月23日 記録的に早い梅雨明け という妙に 期待もたせるスタートを切った夏も 後半に差し掛かる前から 天候はグズグズと崩れ。ピシャリ と極った夏 というのを捉えきれぬまま 終焉を迎えること になりそうで やんなっちゃってたところ に猫。
ねこみて。 2022年05月12日 おそらく定位置 に陣取る猫たち とただ 視線のみを交わして 街を歩き回る。何度か通りがかると またおまえか、と。僕のことを識別 していそうな うっすらとした縁 みたいなものを感じ 少し嬉しく猫の目にのみ 映る存在に なりたい。 タグ :#柄#写真
くろかげ。 2022年04月05日 影に紛れる 漆黒の体毛と 風景に対して 小さな体格 にも関わらずやけにハッ と目につく その姿は。いやもしかしたら 気付いて いるのはごく一部 に過ぎず 常に身の回り に潜んでいるのかも と思わす。 タグ :#黒猫#写真
みている。 2021年11月23日 少し 煤けたような雰囲気 纏う町の猫たちは まるで町の一部で そこからニョキと 生えてきたよう な出で立ち。異物たる僕を 一瞥した後 死角に入ると 速やかに地面に 壁に トプンと消えてしまっているのではと 思われる。