( ゚毒゚)< しんどい。

つらい

タグ:水路



さそう。

歩道と水路が 仲良く並び くぐる高架は

ちょっとした特別感 を帯び なんだか

今日は いいことが起きそう みたいな。


柔らかな空気 に包まれてゆく中 急に鳴る

列車の騒音に 現実世界から断ち切られ

元の場所に 戻れなくなるような 不安感。


たちきる。




おちつき。

被捕食者であった頃 遺伝子に刻まれた

感覚かもしれない 少し暗くて狭い

屋根のある空間で得られる 安心感。


しかも水の心配も しなくてよい 長期滞在

すら可能な好環境を ただ通り過ぎる

だけ とは随分 繫栄したものだ 人類。


すあな。




すいろ。

流量の増えた水路の 勢いが原動力
に なるのか 力強く景色が変わり
モリモリと緑は茂り 雲が膨れ上がり。

エネルギーが満ちて いく変化の傍 には常に
水があって 大気中にまで 滲み出した それ
を肺から摂取して 生きる糧にしている。

た。




ていじ。

家々の隙間を流れる水の流れ は 町の

形を決め、その形に守られ ながら

町の成立から 同じ曲線を維持して。


町の外を流れる河川よりも もしか

したら 正確に同じ場所に 流れ

続けて いるのかも しれない。


かうぶ。




こす。

有史以前から 流れてたか知らん

けれど古くから 流れてきた水の筋

には いつしか 人の生活 寄り添い。


その ゆるい流れと同じくらい ゆるく

絡みつく 人間の生活路との関係性が

ずっと 続くといいな と辿りながら思う。


そう。


かわ。


このクソ梅雨の所為で 大地にそして空気
には膨大な水分が 蓄えられて そこに
差し込む日差しは 太陽神の御手 の如く。

残りの夏の間 幾度も失敗 繰り返しながらも
職人さながらに 完璧な入道雲 目指し
いい感じの雲 練り上げてくれる に違いない。


はし。




はなみず。



町の端っこ に流れる水路は 歩道を
携えて、その細長く 古そうな空間は
風も吹き込まず ひどく穏やか で。


波も立てず流れる水 は時間の進み
感じさせず ゆっくりとした雲の動き
に かろうじて 意識を 取り戻す。



ひとくも。


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