( ゚毒゚)< しんどい。

つらい

タグ:踏切



はしる。

暗がりの中 静寂を突き破り始まった 列車
の通過は 
全神経の末端を撫で さする
ような 落ち着かなさ を引き起こし。

耐えるしかない その感覚が 列車が
抜けた 途端に消え 何事も なかったか
の ように再開する静寂 に神経が ヒリつく。


きえる。




なる。

踏切に直通 する路地は 夜 静かな緊張感 に
浸され 、身動き ひとつも憚られる程の
静の空気。そこに唐突 警報器のケタタマシイ鐘。

音が壁に反響し溢れると その場に居られない
ような焦燥が掻き立てられ、この風景が
誰かの日常 たり得るのか と戦慄する。

くる。




とまれ。


季節の止まらなさ に軽くビビっている。
雲は解け 田は黄色み、空気中のエネルギー
の 安定に反比例して 心がざわつく。

盆を過ぎたあたりから姿 現し 夏の終わり
と 歩調合わせ 盛り消えてゆくツクツクボウシ の
例年通り具合、人生順調さに 嫉妬 覚える。


とまれん。


わたし。


手の届くもの 目に入るもの すべて
が 古びているような 時間が滞留
して いるような所謂 勝手踏切に。


隣の踏切からの 淡い警告音きっかけ
で 突如 市街地産の新しい空間が
滑り込んできて生まれる 違和感。


つうか。

とま。



( ゚毒゚)< 来もしない電車に 備え じっと         
待つ深夜の田舎踏切は その 必要
最低限の周囲にのみ 光を湛え。



( ゚毒゚)< その 間合いに入ると 急に警告色の       
光と音が  発せられるんじゃ ないか
    と ピリピリした空気が 夜の徘徊を彩る。



かげ。

やみ。



( ゚毒゚)< どろどろ の くらやみの中 で       
  照らされて いるところだけ が
      かろうじて浮かんで いられる ような。



( ゚毒゚)<  不穏さ 纏う夜闇を一直線         
   走る電車の窓明かり が 日常の
  存在 示し不安 を裂き進む。



さき。

せいざく。



( ゚毒゚)< 淡々と進んでゆく日々の中    
   夜の世界は 一層 淡々と
     一際 無感動に進んで ゆく。



( ゚毒゚)< 何の意思にも 感情にも拠らず    
    動く 機械仕掛け風の構造は
   宵闇の中に 立たされた人間
  の 心を驚くほど 揺さぶる。




ほしなり。

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