ドイツ

2008年12月09日

シークレット・ルーム


監督:ジギ・ロサヌンツ
脚本:ステファン・コルディッツ
音楽:ミヒャエル・ホフマン・デュボエル
出演:スザンヌ・フォン・ボルゾディ、マックス・ティドフ、トーマス・シェンデル、パウリーヌ・クノフ、セバスチャン・レズニチェク
2003年 / ドイツ

怖いような、そうでもないような。

傷心旅行(?)の心理分析医エレンを監禁するレオン。
彼は多重人格者なのか?
時には優しく、時には暴力的なレオンだが、口で言うほどエレンを肉体的に傷付けない。
その理由は、地下の秘密の部屋が暴かれた時に分かる。(たぶん)

エレンを加えることで、アートが仕上がる。
彼女を選んだのは偶然だったか?
細かく彼女のことを調べてあるみたいだったけど、エレンがあの場所に行くなんてことを、その時まで誰が予想できただろう。

精神を病んでいるらしい相手に向かって、やたら「助けてあげる」「力になる」「治療しましょう」と声を掛けるが、それってどう?
監禁・拘束されている現状から脱するためなんだろうけど、かえって逆効果のような気がするんだけど。

可笑しいのが、GyaOの紹介文。
「〜(前文略)〜生け贄として囚われた女性心理分析医を描く、戦慄のサイコスリラーです。通常ならば主人公は若くて綺麗な女性ですが、この作品はおばさんが主人公。〜(後文略)〜」
余計なお世話でしょ(笑)。
若くて綺麗な女性が主人公の場合、ギャーギャー言うばっかりで、逃げてるつもりがドツボにハマったりして、イライラする事が多いんだけど、これはそうでもなくて、割とストレスを感じないで観られたかな。

最後、助かったってだけじゃなく、ハッピーエンドだったのも、良かったような、そうでもないような?(笑)



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2008年06月29日

es[エス]


監督:オリヴァー・ヒルシュビーゲル
2001年 / ドイツ


1971年、アメリカ・スタンフォード大学で行われた問題の実験が元になっている作品。

模擬刑務所を造り、2週間の予定で行われた心理実験。
被験者達は、看守役と囚人役に分けられ生活するように命じられる。

こんなに短時間で、「人」の精神と言う物は環境に狂わされていくものなんだろうか。
「名は体を表す」とは言うが、『看守』と『囚人』という役の名称に合わせて、人格改造が進む。
顕著なのは、『看守』役の方。
権力を持った優越感のような物が芽生え、『囚人』を服従させる事に専念していく。

あまりの変わり様に、ストーリーの進行が全くの作り物のように感じるが、ほぼ実話通りらしい。
「人」って、脆いものなんだなぁ。

主人公(であろう)の、タクシー運転手は、元雑誌記者。
この実験の「被験者募集」の広告を見、潜入レポートを書こうとする。
これが、まぁ、なんと、やんちゃでお子ちゃま。
観てるとイラッとするw
そんでもって、彼みたいなのが居たから、この実験は混沌への道程が加速されたんじゃないかと思えるくらい。
あと、看守側のリーダー的存在の人は、病的なくらい役柄に順応していく。
もしかしたら、被験者の選別を間違えたんじゃないのかなぁって感じた。

ほぼ実話通りと言っても、どこまでが本当に実話なのか、どの辺はフィクションなのかは不明。



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