2009年03月15日

8人死傷麻雀店火事「客の遺族に」と経営者の母が遺産放棄

8人死傷麻雀店火事「客の遺族に」と経営者の母が遺産放棄

死亡した店の経営者の母が、遺産を見舞金として分配するため、亡くなった被害者の遺族らを探しているらしい。

読売新聞によると横浜市鶴見区のマージャン店で1999年、8人が死傷した放火殺人事件で、死亡した店の経営者・山本孝さん(当時51歳)の相続財産を管理する弁護士が、山本さんの遺産を見舞金として分配するため、亡くなった被害者の遺族らを捜している。

 事件は99年5月23日に発生。店長の男(当時55歳)が店内にガソリンをまいて放火し、店長や山本さん、客の計7人が死亡したほか、客1人が重傷を負った。

 横浜市港南区に住む山本さんの姉(66)によると、山本さんは「優しく、気っぷもよくて、お祭りでは先頭に立っておみこしを担いでいた」。独身で、同居していた母・きょうさんの面倒を見ていたという。

 きょうさんは2004年に95歳で亡くなったが、生前、「お店で楽しく遊んでいただけなのにこんな事になるなんて。タカちゃん(山本さん)が生きていたら、被害者の人たちに一生償ったと思う。遺産は遺族の方に分けたい」と話し、相続を放棄したという。

 相談を受けた村田恒夫弁護士は遺産を分けるため、04年から、被害者の遺族らの連絡先を捜している。重傷を負った客とは和解が成立しており、死亡した客1人の遺族は見つかったため、現在、捜しているのは死亡した客4人の遺族ら関係者。

 山本さんの姉は、「一日でも早く遺族の方々に渡したい。『タカちゃんよかったね』ってお墓の前で教えてあげたい」と話す。

 村田弁護士は「1人でも多くの遺族に名乗り出て頂きたい。遺族を知っている方がいれば、わずかな情報でも良いので知らせて欲しい」と話している。

どうなっちゃうの!?

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090315-00000006-yom-soci

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