父が運転免許証を返上して数か月が経った。
先日の高齢者の事故なんかを見ると、父の免許を取り上げといて本当に良かった!
と思う反面、運転手として使われるのが迷惑で迷惑で・・・

数日前、枕元に父が立った。
「土場まで乗せてってくれ」
土場ってのは、我が家から車で10分ぐらいの場所にある資材置き場。
だだっ広い場所で、父は毎日そこへ自転車で行っては山野草を育てたり、草をむしったりして過ごす。
この数日前、急に雨が降り始めたので、私が車で迎えに行った。
自転車を置いたままだったので、土場まで送って欲しいと言うのだ。

でもねお父ちゃん、私は毎晩火照っとる嬢なの。
5時台、6時台だけが熟睡タイムなの。
だから、5時45分に枕元で大きな声出さないで欲しいの。
無視して寝る。

6時25分、電話がかかってくる。
「まだか?」
諦めて起きた。

寝ぼけ眼で車に乗る。
「おじいさん(父)、シートベルト!」
「アッ!
何十年も車運転してたのに、わすれんじゃねー!
2分ぐらい走った。
「アッ、自転車のカギ忘れた。
私は無言でUターン。
もう一回同じコースを走る。
「スバルというメーカーは〇X▲」
どーでも良い話を始めるが、あたしゃ寝不足&寝起きなのよ。
大きな声でお返事するのがキツい。
信号の多い街中で横断歩道のちょっと手前に来た。
タイミングを計ったように押しボタンを押す歩行者。
イライラがつのる。
おもむろにジジイが鼻の穴に指を入れた。
鼻くそほじってる。
死ねジジイ!と思った。
やっと父を降ろしてホッとした帰り道で踏切の遮断機が下りた。

やるせない。