ブラウザゲーをやってみました。

一つはドット・イースト、もう一つはSTARGARAXYです。
どっちもFlashで作られた無料課金ゲーでPvP要素を持った箱庭ゲーです。

リンクの付いてる付いてないでどちらが気に入ってるか分かってもらえると思います。

まずはドット・イーストで、ドット絵が売りのこのゲーム、オレは純粋に箱庭、開拓ゲーがやりたかったのでPvP無しの方で遊んでます。
やってけばわかりますが、割と作りが凝ってて楽しいです。
作れる建造物には「テクノロジー」という要素が絡んできて、このテクノロジーを伸ばしていくと作れる建物が増えるというもので、これを上げて作れる建物が増える時が楽しいのです。
しかしこのゲーム、先行者激有利で、オレは2ヶ月くらい前に始めたんですが、ほとんどが開拓されまくってて手垢のついた土地しか残ってないという残念な状態。
それでも猫の額のような空地を探してなんとか開拓してます。
しかし、そんな空地も「利用価値が無い」から捨て置かれてるだけで、有用な物資が産出される土地はあらかた抑えられててもうどうしようも無い状態です。
最初の企画で耐用年数を何年で計画したのか気になりますが、もう先は長くないでしょう。
ゲームの目的である「はるか遠けき開拓すべき東の地」が、先行者があらかた成長させきって「ゲームクリア」した後で残されたオーバーテクノロジーの建物ばかりが埋め尽くすのを、石造りの建物しか作れない初心者が見て果たしてやる気になるのか疑問が残るばかりです。
一ヶ月未ログインのユーザーの建物を全て消去したらどれだけ広大な土地ができるのか、それはそれで見てみたいものです。

さて、もう片方の既にゲームクリアwした「STAR GARAXY」、宇宙を舞台にした箱庭ゲーです。
あのね、このゲームを作った人は「これは面白い!いける!」と思ってリリースしたのかとことん問い詰めたい。
まず、何をするにも時間がかかり過ぎる。
時間が掛かりすぎるのでやることがチャットしかないんですよ、おかげでチャットはすごい面白かったけど、それゲームとしてどうなのよ?って感じです。
ゲームの後半になってからならまだ理解できますが、最初からできる1つのアクションで1〜5時間もかかるとか、せっかちなオレにはとことん向いてないゲームでした。
箱庭ゲーの要素もあるのですが、本来は宇宙戦艦での戦争ゲーのようです。
が、これもはっきり言って何やってんのかわかんない。
宇宙で艦隊率いてっていうと、「EVE ONLINE」や「HOME WORLD」といったオンゲーを連想しますが、その実やたら時間だけがかかるボードゲームの「バトルシップ」でした。
隣のコマに進むのに4〜5分かかり、そのコマに居た敵はもういないとかザラで、10コマ進めようものなら40分何もせずにぼーっと待つだけ。
これの何が面白いの?!ホントに訳がわからない。
「ブラウザゲーってそういう物だよ」だというのなら、これから出るブラウザゲーもはっきり言ってやる必要が無いです。だって時間掛かりすぎてつまんないし。

ドット・イーストもスターも時間短縮に金を使わせたいってのは分かるんですよ。

ドットの方はたくさん建物を建てるのにそんなにバシバシ使うのも勿体ないし、テクノロジーの短縮効果も、最低課金単位と課金で得られる効果のどっちも「爽快感」が無いので「別にいっか」となってしうまうんですよ。
最低消費金額が10円で、最低課金額が100円という非常に良心的なのですが、箱庭ゲーなんて元々まったり系が好きな人がやるんだから時間短縮で天下取ったる!っていう人はあんまりいないんじゃないの?特にPvP無しの方だと。
これがゲーム単体で1000円くらいで、DL課金で建物20個追加3〜500円、オンライン要素は他のユーザーとの物品の取引とかならDSとかで売れたかもしれないねーって感じ。
なんにせよ、課金しようという意欲がこれほど湧かないゲームも珍しい。
楽しんでるので課金しようかとは思っているんですが、課金しても大した違いが無いと思うとやはり二の足を踏んでしまいます。

スターの方はというと、箱庭ゲーの方がおまけで戦争の方が本編みたいですが、その戦争がまるっきりつまらないので、どうしようも無いです。
課金要素は主に建物建築スピードの短縮と、その同時建設数、および戦争に使用するカードのガチャです。
が、そのスケベ心丸出し加減が「人を馬鹿にするのも大概にしろ」という物です。

この手の課金体系の本家であるグリーやモバゲーが焼畑で焼き尽くした「課金先行者有利方式」はもう飽きられてるんじゃないかと思います。

理由は二つ。

当初の主戦場はガラケーだったので低質のクソみたいなゲームで、できることもやれることも少なかったから大したことない要素を課金対象にしてもOKでしたが、スマホになって作れるゲームのクオリティが一気に上がり、その結果それまでの主な課金対象だった要素が軒並み課金に値しないものになってしまったのが一つ。
もう一つの理由は、たくさんのメーカーが参戦したことでゲームの種類も幅も広がりいろいろなゲームができるようになった結果、今までの課金を続けようものなら大半のユーザーが「人の足元見んのも大概にしろ」と別のゲームに逃げられるようになったことでしょう。

恐らくはパズドラがその転換期でしょう。
パズドラをやってない人には分からないでしょうが、要は「ぷよぷよ+ポケモン」みたいなゲームですが、パズドラはそのどちらの要素にも手を抜かなかったのが成功の要因だと思います。
パズル部分はスマホということで主に「ちょっとした空き時間にやる」にはちょうどいい難易度となっています。これより簡単だとすぐ飽きられるし、これより難しいとパズルが得意でないとやってられないものになったと思います。
ここで重要なのが「好き」≠「得意」ということで、「好きだけど下手」な人でもある程度遊べるようになっていますし、得意な人でもそこそこ歯ごたえを味わえる難易度です。
モンスター集めも成長要素あり、ガチャでの超絶モンスもありで、しかもそのモンスターの数も個性もグラフィックもおざなりでない「気合の入り方」に好感が持てます。

パズドラの成功でソシャゲに求められるクオリティが上がった為、今後は生半可な物を投入しても惨敗するのは必至でしょう。
以前グリーだかDeNAの社長が「上手くいったのをパクればいい」という趣旨の発言をしていたと記憶していますが、その手段はもう今後取れなくなって行くでしょう。
以前、ソシャゲユーザーとゲームユーザーは元来全く違うカテゴリーの集団という話をしましたが、カテゴリーは確かに違いますが、ソシャゲユーザーも元々今までのゲームをやってきている人が結構数で含まれているので、それで養われた目で見られる+パズドラのような高品質のゲームがスマホでもできるという前例が出てきたので、今後求められるクオリティのハードルがますます上がるであろうことが伺えます。

ソシャゲの成功の秘訣はただ一つ、「課金したことを自虐風自慢できる課金要素を備える」だと思います。

結構石突っ込んだのに神タイプが一個も出ねぇ・・・





にしても、「STAR GARAXY」は大丈夫なんだろうか?イラストレーターにも声優にも金使ってあの出来じゃあプロデューサーもディレクターもクビだろうねぇ。
FF11&14ユーザーなので、スクエニには頑張ってもらわないと困るんだけどなぁ。

あと、宇宙で艦隊戦がテーマならPS初期の名作、なんでこんなゲームをバンダイが出せた?!と思わせる「オーバードフォース」をフィーチャーして欲しかった。
あの戦艦がファランクスをばら撒くカットインがカッコよくてわざわざ戦艦を近づけて「ヴォォォォォ」ってやってもんなぁ。
あ、「2」はどーでもよい。