先月のある日フラッと松野湖方面に行きたくなり、あのあたりの廃道を踏破してみようと思い立って行ってみた。いや、もう少し正確に言うと「あの場所」がまだあるかもしれない、あれば見てみたいという思いに突き動かされてのことであった。

思いつきでディープな場所に行ってしまう機動力が私の長所である。が同時にそれは行き当たりばったりで危険な場所に身をさらしてしまうリスクをも意味する。そういうのは短所と呼ばれてしかるべきである。


 

koya07koya09koya10 県道366号線沿いに車を停めてあとは歩き。このあたりはかつて別荘地だったと何かで見たがそれ以上詳しいことはいまだにわからない。一つ言えるのは、地図上では網の目のように道が入り組んでいるがほぼ全て廃道同然に荒れているということだ。
ところどころに朽ち果てた道路標識や街灯が残存するが、標識などを立てる必要が有ったほど人や車の往来があったとはにわかに信じ難い。



koya02koya01 時折不法投棄物やエロビデオの残骸が傍らに転がる。道を塞ぐ倒木等が放置されている場所もあるが、全く人の手が入っていないという荒れ方ではない。定期的に維持管理がされているのだろうか。

 その後もかなり適当に歩いていると突然それは私の前に現れた。

 「エロ本小屋」だ。koya03



 数年前ネット上のごくごく一部で話題となり、不幸にも「主」が亡くなってしまったというあの場所だ。



 まだあったのだ。






 2階部分を覗いてみると、何やら落書きがされている。ここkoya04koya08最近書かれたものだろうか。切り刻まれたエロ本の残骸はわずかに残っている程度。


 1階部分に回ってみる。玄関に置かれた靴は数年前の画像でも見た気がする。内部は横倒しになった冷蔵庫が目立つ程度で、ここもエロ本の残骸は処分されている。
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 亡くなった「主」は何を思ってこの部屋でエロ本を刻み続けたのか、エロ本関連以外では普段何をしていたのだろうか、家族はいたのか、何を思って最後の時を迎えたのか。いずれも私のような凡人には計り知ることの難しい世界だ。そういった様々な思いが去来したが、まとわりついてくる藪蚊が思考を巡らす時間を断ち切った。

 滞在時間は短かったがエロ本小屋を後にした。