どんぐり山の会

私たちは、アルパインクライミング(岩・雪・氷)主体の山岳会です。アルパイン、フリー、ミックス、沢、雪山などなど楽しみながら登攀しています。 アルパインクライミングをやりたい!やってみたい方、集会にいらしてください。

2016年7月17日(日) 甲府幕岩
メンバー 海田 水木(記)


経緯
夏ということもあり、意識はほとんど沢のワテ。
やけど岩も登りたい欲張りなワテ。
高峰はほぼワンデークライマーのワテには縁がない。
まぁ、さほど「いきたい!」という気持ちも湧いてこないねんけど。
世間は3連休。
世間様並みに休みがあるなら、考えも変わるのかな?
海外とかね。
ま、んな訳でとりあえず岩!
もう暑くなってきてるし、森の中でクライミングできる甲府幕岩をチョイスした。
ちょい前に太刀岡山へ行ったこともあり、頭の隅にモヤモヤと存在していたのだ。

事前情報で、観音峠へ抜ける林道は通行止め。
ならば、小森川林道?クリスタルライン?んー?
出発少し前に更に情報。
迂回路が出来ている、という。
グーグルマップで見ると、繋がるならここだろう。地点を見つける。
そしてその読みはあっていた。

グーグルマップ恐るべし!

2016年7月16日(土)
21:00の出発予定を20:00に早めた。
おかげでバタバタ!

20:00新秋津駅➡23:00太刀岡山登山口

計画段階では塩川ダムとか、双葉SAが最初の候補地だったが、どうせ通るし、涼しいんちゃう?ってことで太刀岡山登山口へ。
テントを張り、余裕の晩酌。
明日はゲレンデだし、急ぐ事もない。
ちなみに周りには一台の車もいなかった。
連休やし、遠くの山に皆行ってるのかねぇ(о´∀`о)

5:00起床➡6:00移動開始➡7:00幕岩駐車場➡7:30岩場➡16:00トレ終了➡16:30帰京➡21:30新秋津駅

5:00起き。メシを食って6:00発。
幕岩への迂回路は読み通りであった。
観音峠手前に迂回路の案内板があるので、容易に行けると思う。路面はダート。
行きは道を確かめながらだったので、一時間かかったが、実際はもっと早いと思う。
事実帰りはこの区間30分。

7:00幕岩駐車場には車が一台だけ。
「なぁんだ、貸し切りだなぁ。ゆっくりレストして沢山取り付いてみよ♪」
しかし懸念材料はあった。
向かっている間、路面が濡れていたこと。
昨夜は降らなかったので、前日あたりの染み出しか…?(^o^;)

7:30岩場着。

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お出迎えはこの子( ´∀`)




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駐車場を下ればすぐ岩場です。




岩場はやはり濡れていた。
アップに、と考えていたイエローマウンテン5,9はしっかり濡れ、苔まではえている。
海田さんがアップに使いたかったナベちゃん5,8も濡れている。けど、イエローマウンテンよりはマシか。
先ずは乾いている岩を探る為、一番奥の山椒の森エリアまで歩く事にした。

ほとんど濡れているが、所々乾いている岩も。
一番奥まで来たが、どれもこれも、どのエリアも濡れている方が多かった。
濡れてない岩で最も惹かれたルート、「スモーキーマウンテン」かっこいい!
いつか登ってみたい!

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スモーキーマウンテン。
森の上まで突き抜けている。
かっちょいい!(*´∀`)♪
けど12じゃあ、敷居高いわ!

結局、豊穣の森エリアへ戻り、ナベちゃん5,8からすることにしたが、気が付くと沢山のクライマー達が来ていた。Σ(゜Д゜)
空くのを待つと時間かかりそうだったので、悪条件のイエローマウンテン5,9へ。

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画像じゃわかりづらいけど、3ピン目まで濡れ&苔




早速登る。が!全然あかん!通常ホールドと思われる部分がまるでフリクションなし!
強引なレイバックで1ピン目をとる。
ふぁ、早くもパワーロス!
目茶目茶ちからで抑えこまないと、手がすっぽ抜ける!
早くもお休み。
結局3ピン目までは各駅停車になりやした( ̄▽ ̄;)
上部は乾いていたので問題なし。
海田さんも登る。
やはり3ピン目までは休み休み。
下りてきて一言「よくリードするよ、こんなの」
他の人達も次々悪条件のイエローマウンテンを登るが、皆、「なんじゃこら?」「ぐぉぉぉ!」などと苦戦。落ちる人もポツポツ。
5,9でこれか…。
今日はいいのは登れないな(;´д`)
登りたいところの空きは待ってられないくらいに混んできた。
空いてるルートに取り付く。
次はピリカ5,10b。

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ピリカ5,10b
この日一番乾いていたルートだと思う。



次のピリカ。まさにピリ辛でした。
3ピン目までキツいカチで上がってゆく。
下部から見ると、あそこは天国だろう、と思われたポケットにたどり着く。指を入れる。ヌルヌルしてる。効きも甘い。(´д`|||)
更に上のホールドが見つからない。少し離れたサイドカチをとるのだろう、とは思っていたが、そのポケットからサイドカチが取れない!
壁を見ると直上にはチョーク痕がなく、右寄りに沢山着いている。
しかしあれじゃルート違くね?
見るからに簡単になるし…
結局そこでバタバタもがき続ける。
下から大阪より来られたという山岳会の方が「右に行くみたいよ?そのルート」とのこと。
何か腑に落ちないが右へ逃げてからの左上。
4ピン目以降は問題なし。
しかし、1時間も取り付いちゃった(^o^;)

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ペンタゴン5,9




豊穣の森エリアはほとんど空いてないので、メルヘンランドを見に行く。
HIVE5,10aなどの人気ルートも沢山の人。
結局歩いて、朝に他の人がアップしていたペンタゴンが空いていた。
すると海田さん「これ久々にリードで登ってみよっかな?」
お?見ると確かに簡単そう。
だが気になるのは、朝アップしていた人達の言葉
「結構しっとりです。まぁ、問題ないけど」

海田さんのトライ。
「ぬ、む?ふぉぉっ!」
「え?え?んな悪いのん?」
「いや」
「濡れてるの?」
「いや、そーでもない」

「む、む、ぐはぁ」

A0 !Σ( ̄□ ̄;)
「んでやねん!」

ワテのトライ。
「こんくらいはMOSせんとな。今日はいいとこなしやし」
「ぬ、む?はぅぅ!」
「ぐは、ぐはあ!」

海田さんの声と言葉の意味を知る。
ホールド悪くない、濡れてはない、だが、絶妙なしっとりの為、ガバホールドを掴む腕に力が入り、段々とパンプしてゆく。

「A0してもいーんだよ( ´∀`)?」

海田さんの甘い言葉。

「ぬおおぉぉ!」

結局終了点をデッドでとり、MOSはなし( ̄^ ̄)
今日のコンディションではしょうがないのかも?
普段ならこのペンタゴン、とても良いアップになると思います。

最後はキノコ拾い5,10bc とクリ拾い5,10c。
2本並んだルート。

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キノコ拾い右側5,10bc
クリ拾い左側5,10c




以前に来たときはトップロープでも登れなかったクリ拾い5,10c。
ひとまずキノコ拾いを登り、トップロープでクリ拾いを登る事にした。
さっきのペンタゴンでパンプしたので、大きくレストしたが、ここもかなり濡れており、すぐに落ちた。
何とかトップアウトし、クリ拾い。
クリ拾いも苦戦したが、ワテも海田さんもなんとか(´д`|||)

16:00終了。


しかし、今回、フリールートを登る感覚よりも、本チャン的な感覚であった。
高難度課題には挑戦できなかったが、その意味では楽しかった。
やっぱりドキドキ感が高いのがええねんな( ´∀`)
しかし今の自分の実力もみたいので、また乾いたゲレンデには行きたいし、幕岩はまた来たいです。

帰り道は大渋滞!
連休かぁ、ワテには迷惑なだけやな。
新秋津駅で飲んで解散でした。
ありあとあーしたぁ(*´∀`)♪

7月10日(日)晴れ

東吾野・平戸の岩場

どんぐり山の会海田(記)・水木・小西・ほか4名 アルプス灯会2名 好山会1名  計10名

午前中は
60kgのおもりを使ってテンションロープからの自己脱出

懸垂支点の構築・懸垂ロープをきれいに投げる方法・懸垂途中での仮固定・仮固定の解除

午後から
手当てと固定:足首のテーピング・アックスを使った固定・エアバッグでの固定・エアマットでの固定

ザックを使った背負い方・要救助者を介助しながらの振り分け懸垂・要救を背負って振り分け懸垂

などをしました。

ほかに自分の課題など少々。

16時すぎまでやって、アルパイン入門道場をお借りして軽く?一杯やって帰りました。

充実の一日でした。

 

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2016年6月26日 松木ジャンダルム
メンバー 海田(SL) 水木(L記)

経緯

前回に続き、松木ジャンダルムへ行ってまいりました。
前回の偵察を活かし、まずは直上ルート、そしてその後、右壁の天狗岩の試登を行うつもりでした、が……。
ここしばらくは会の山行をせず、沢遊びや藪遊びに興じていたあちき(^o^;)。
おかげですっかり牙の無い獣状態。ヤル気せん テンション上がらん……(;´д`)
自分の性格は分かっている。最後までこの状態では無いと…てな訳で出発の日がまいりました。

2016/6/25 (土)
21:00新秋津駅前➡23:45銅親水公園

着くなりテント設置。手慣れたものである。
必要な物を車からテントへ投げ入れる。
必要な物、それは寝具に宴セット、あぁ、一応トポも。
長い運転のストレスはどうしても宴で晴らす事になる。
したがって、文面通り、トポの扱いは順位として低い。
そんな雰囲気の宴&作戦会議。
「ギア?前回と同じやな、どうせわかんねんだし」
「朝?雰囲気で!明るくなったら起きるし!」
以上、こんな感じ。後はアホ話がほとんど。
しかも屁ぇをこきこき、ゲップげふげふしながらである( ゚ロ゚)!!府
我ながら酷いな(^o^;)

2016/6/26(日)

5:15起床➡6:25出発➡8:00正面壁基部➡8:25登攀開始➡13:00下降開始➡14:00基部➡15:30銅親水公園➡16:00~19:40帰京

朝は予定通りの起き方。
メシを作りつつ(うーん、ダルい(´д`|||)こんなんでワシ登れるやろか?)などと考える。

6:25歩き開始。
すぐにジャンダルムは見えてくる。
だんだんとその気になる。
そして、何枚も撮ってるのに、シャッターを切る。
渡渉点にはおよそ40分で着く。
海田さんはトイレ、ワテはその間毛鉤を渓に流す。
10分後、渡渉。
右壁正面を眺めながら正面壁基部へ到着。
尚、来る途中に壁を眺め、今日のルートを頭に叩き込んだ。
ギアを背負いつつ、ついでに一応テーピングもしよう、と思った。
なんとなく、だが、これは今回役だった。

8:25登攀開始。
1ピッチ目
当然身体は硬く、緊張している。
しかし同時に、よし!やったんで!という気持ちが起こる。
気がつけばとっくにその気になっていたのである。
さて、1ピッチ目は2ルートある。
中央ルンゼより左へ10㍍いったところにある、ガチャガチャしたクラック、Ⅲ級。
更に左へ10㍍いったところにある、まっすぐなフィンガークラックⅣ級。
「せっかくやし、難しい方やろか?」とワテ。
「だいじょぶかよ?朝イチなのに。あと水沁みてるなあ…」海田さん。
「あ、こっち(Ⅲ級)で!」素直なワテ。

登ると意外とカライ!
途中、途中ジャムをする。テーピングしてて良かった。
緊張で鼓動が早い。
最初の10㍍を登ると、傾斜が緩む。
そして、見るからに誘われそうな甘い罠のような分岐。
見ると右は簡単そうなハンドクラックのスラブ。
丁寧にカムの回収不能品まで刺さってる。
左は薄被りのワイドクラック。見るからに難しい。
この上部でもう1つのⅣ級ルートと合流するはずなので、左だとは思うが……。
Ⅲ級のルートだよな?┐('~`;)┌
トランシーバーをいれる
「ルート迷ってます。右上してるルートと少し被ってるルートで……」
「被ってる?おかしいな」
「ちょっち観察して判断します」

しばらく観察するが、どう考えても左だろう!
右は逃げてハマるパターンに違いない!

「海田さん。被ってる方を選択します」
「マジか…気ぃつけて!」

さてと、こいつはかなり特殊ムーヴになりそうだ。
狭いところにまずは左ハンドジャム、両足をステミングして、左ハンドの下にカムを入れる。
よし、準備は整った。想定ムーヴも頭にある。実行のみ!
左ハンドで引きつけ、右を手羽、左足上げに右足ブラ、右手羽に左足に右肩フリクションで、左ハンドジャムを更に上に飛ばす。左ハンドに右手羽で引きつけ、右足を上げる。
これで核心を越えた。
しかしわずか2~3手だが、ムズいよ。Ⅲ級?
正直、今日はこれ以上の難所はないだろうと思うほどだった。
後に居酒屋で「あそこ難しかったねぇ」と話ながら飲む事を想像した。
んはっ!ビール飲みてぇー(´д`|||)
更に一段越えるとテラスに。
無事Ⅳ級ルートと合流。



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1ピッチ目出だし




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この上で少し緩くなり罠っぽい分岐




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残置とカムで作った支点





2ピッチ目
直上の名の通り、ほぼ真っ直ぐに伸びるクラック沿いに行くこのルート。
クラック沿いのスラブを行く。
選べばいくらでも難しくできそうだったが、なるべくイージーな選択をした。
スラブを終えると第三バンド。
いつ岩雪崩がおきてもおかしくない場所。真下には海田さん。
「バンド入ったし、ラク注意ねー!」
バンドの中間くらいでピッチをきる。

余談 海田さんをビレイ中、3㍍先の岩の上で蛇が日なたぼっこしている(о´∀`о)
大きさ的にはアオダイショウかマムシだろう。
マムシならとって食っちゃおう、などと考えていた。
しかし海田さんが登り終えると、その事をすっかり忘れて先へ行ってしまった。
嗚呼心残り(´д`|||)



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2ピッチ目のスラブ




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バンドの中で作った支点を、海田さんにスルーしてもらい、更に上のクラック手前で、立木と残置による支点を作った。


3ピッチ目
ど真ん中クラックを行く。
ノンストレスな快適な登り。
カムがどんどん岩に吸い込まれていく(*´∀`)♪



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3ピッチ目の気持ちいいクラック
コブシ岩まで見えてる。




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残置プラスカム





4ピッチ目
前回の中央ルンゼルートの時に通った、左上する恐怖トラバースがあるスラブを越え、立木が生えているところをコブシ岩基部まで。
技術的な難所はない。



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4ピッチ目





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立木で。





5ピッチ目
コブシ岩。実はここに至るまでも、何度か「コブシ岩どうします?」という会話をしている。
崩落が酷く、前回も避けている。
しかし今回は一先ず行って見ようということに。
4ピッチ目から見上げたコブシ岩は、まぁ、なんとかなるだろうと感じさせた。
先ずはフェースを右によけ、テラスに乗り、テラスからフェースに移り、更に上のテラスへ行くのだが…
ランナー出せん!
技術的にはさほどでもないが、恐怖が身体を包む!
薄いクラックに極小カムを入れるも、今にも抜けそう。更にフェースへ移ったところで、安全策。
スカイフックをかけた。
そうやってモタモタしてると先ずはカムが落ちた( ̄^ ̄)
やべーっ!一気にいっちまおう!
乗っこしてコブシ岩直下へ入るとスカイフックさんもカラーン!
ははは( ̄▽ ̄;)
まぁ、直下に入ればまずは安心。
ランナーを取り直す。
しかし!コブシ岩を見上げて愕然!なんじゃこりゃあ!?
簡単そうに見えたホールド群は、コブシ岩のハング状の中で、開いたザクロのように、割れた石がただ詰まっているだけのようだった。
上部はしっかりしてそうだが、核心がこの状態!
もちろんムーヴ的には難しくはなさそうだが、ホールド一つ一つが怖すぎる!
トライ前にカムの乱打。
どれもこれもワテを支えますよ?という声が聞こえてこない(´д`|||)
ハング下にカム2発。
ムーヴを起こして残置ピトンにヌンチャク一発。
核心ハングを越えた。
しかし足はまだザクロに乗っている!
(早くこのパートを抜けたい!)
一気に身体を起こすと身体が上がらなくなった。
「ロープアーップ!」
「スタックしてねーか?クライムダウンしろー!」
く、く、クライムダウン?
この悪絶ハングを?
「無理っすー!」
「じゃあヌンチャク掴んでもいーから一度降りろー!」
ヌンチャクは足より下にある。
「無理っすー!」
強引に身体を引き上げると、ロープがズリズリ上がった。
ふぁ、一息つける(´д`|||)
「そこで支点作ってロワーダウンするから、ランナー延ばせー!」
支点?
んー、全然クラックもない。
「大分難しいっすー!」
しかし試みる。
薄いクラックにカム2発、岩角にスリングをかける。
これで、ロワーダウン?
うーん、嫌!
結局強引にトップアウトし、上の終了点でロワーダウンしてロープの回収をした。



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5ピッチ目
角度的にコブシ岩は見えない



あーあ、最後にやらかしたわぁ(´д`|||)
ここでメシを食い、時間もかかったし、ロスもある。
右壁の試登はナシで。
とはいえ、日差しは
真夏やったけど、風が心地よい日でございました。
恐怖、それは人の心か作り出す怪物。
冷静に対処していれば、なんてことは無かったはず。
ランナーを延ばす、ただそれだけの事が出来なくなっていた。
猛省し、また次回に活かそう。
失敗を活かせない人生など、負け続けと同じだ。
そんな情けない対応、逃げ、ワテの最も嫌いな事だ。
逆に大好物の言葉は克服!
全て克服できると、人生はきっと素晴らしい。
失敗は必ずする、人間だもの(о´∀`о)

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