どんぐり山の会

私たちは、アルパインクライミング(岩・雪・氷)主体の山岳会です。アルパイン、フリー、ミックス、沢、雪山などなど楽しみながら登攀しています。 アルパインクライミングをやりたい!やってみたい方、集会にいらしてください。

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2016年6月26日 松木ジャンダルム
メンバー 海田(SL) 水木(L記)

経緯

前回に続き、松木ジャンダルムへ行ってまいりました。
前回の偵察を活かし、まずは直上ルート、そしてその後、右壁の天狗岩の試登を行うつもりでした、が……。
ここしばらくは会の山行をせず、沢遊びや藪遊びに興じていたあちき(^o^;)。
おかげですっかり牙の無い獣状態。ヤル気せん テンション上がらん……(;´д`)
自分の性格は分かっている。最後までこの状態では無いと…てな訳で出発の日がまいりました。

2016/6/25 (土)
21:00新秋津駅前➡23:45銅親水公園

着くなりテント設置。手慣れたものである。
必要な物を車からテントへ投げ入れる。
必要な物、それは寝具に宴セット、あぁ、一応トポも。
長い運転のストレスはどうしても宴で晴らす事になる。
したがって、文面通り、トポの扱いは順位として低い。
そんな雰囲気の宴&作戦会議。
「ギア?前回と同じやな、どうせわかんねんだし」
「朝?雰囲気で!明るくなったら起きるし!」
以上、こんな感じ。後はアホ話がほとんど。
しかも屁ぇをこきこき、ゲップげふげふしながらである( ゚ロ゚)!!府
我ながら酷いな(^o^;)

2016/6/26(日)

5:15起床➡6:25出発➡8:00正面壁基部➡8:25登攀開始➡13:00下降開始➡14:00基部➡15:30銅親水公園➡16:00~19:40帰京

朝は予定通りの起き方。
メシを作りつつ(うーん、ダルい(´д`|||)こんなんでワシ登れるやろか?)などと考える。

6:25歩き開始。
すぐにジャンダルムは見えてくる。
だんだんとその気になる。
そして、何枚も撮ってるのに、シャッターを切る。
渡渉点にはおよそ40分で着く。
海田さんはトイレ、ワテはその間毛鉤を渓に流す。
10分後、渡渉。
右壁正面を眺めながら正面壁基部へ到着。
尚、来る途中に壁を眺め、今日のルートを頭に叩き込んだ。
ギアを背負いつつ、ついでに一応テーピングもしよう、と思った。
なんとなく、だが、これは今回役だった。

8:25登攀開始。
1ピッチ目。当然身体は硬く、緊張している。
しかし同時に、よし!やったんで!という気持ちが起こる。
気がつけばとっくにその気になっていたのである。
さて、1ピッチ目は2ルートある。
中央ルンゼより左へ10㍍いったところにある、ガチャガチャしたクラック、Ⅲ級。
更に左へ10㍍いったところにある、まっすぐなフィンガークラックⅣ級。
「せっかくやし、難しい方やろか?」とワテ。
「だいじょぶかよ?朝イチなのに。あと水沁みてるなあ…」海田さん。
「あ、こっち(Ⅲ級)で!」素直なワテ。

登ると意外とカライ!
途中、途中ジャムをする。テーピングしてて良かった。
緊張で鼓動が早い。
最初の10㍍を登ると、傾斜が緩む。
そして、見るからに誘われそうな甘い罠のような分岐。
見ると右は簡単そうなハンドクラックのスラブ。
丁寧にカムの回収不能品まで刺さってる。
左は薄被りのワイドクラック。見るからに難しい。
この上部でもう1つのⅣ級ルートと合流するはずなので、左だとは思うが……。
Ⅲ級のルートだよな?┐('~`;)┌
トランシーバーをいれる
「ルート迷ってます。右上してるルートと少し被ってるルートで……」
「被ってる?おかしいな」
「ちょっち観察して判断します」

しばらく観察するが、どう考えても左だろう!
右は逃げてハマるパターンに違いない!

「海田さん。被ってる方を選択します」
「マジか…気ぃつけて!」

さてと、こいつはかなり特殊ムーヴになりそうだ。
狭いところにまずは左ハンドジャム、両足をステミングして、左ハンドの下にカムを入れる。
よし、準備は整った。想定ムーヴも頭にある。実行のみ!
左ハンドで引きつけ、右を手羽、左足上げに右足ブラ、右手羽に左足に右肩フリクションで、左ハンドジャムを更に上に飛ばす。左ハンドに右手羽で引きつけ、右足を上げる。
これで核心を越えた。
しかしわずか2~3手だが、ムズいよ。Ⅲ級?
正直、今日はこれ以上の難所はないだろうと思うほどだった。
後に居酒屋で「あそこ難しかったねぇ」と話ながら飲む事を想像した。
んはっ!ビール飲みてぇー(´д`|||)
更に一段越えるとテラスに。
無事Ⅳ級ルートと合流。

2ピッチ目
直上の名の通り、ほぼ真っ直ぐに伸びるクラック沿いに行くこのルート。
クラック沿いのスラブを行く。
選べばいくらでも難しくできそうだったが、なるべくイージーな選択をした。
スラブを終えると第三バンド。
いつ岩雪崩がおきてもおかしくない場所。真下には海田さん。
「バンド入ったし、ラク注意ねー!」
バンドの中間くらいでピッチをきる。

余談 海田さんをビレイ中、3㍍先の岩の上で蛇が日なたぼっこしている(о´∀`о)
大きさ的にはアオダイショウかマムシだろう。
マムシならとって食っちゃおう、などと考えていた。
しかし海田さんが登り終えると、その事をすっかり忘れて先へ行ってしまった。
嗚呼心残り(´д`|||)

3ピッチ目
ど真ん中クラックを行く。
ノンストレスな快適な登り。
カムがどんどん岩に吸い込まれていく(*´∀`)♪

4ピッチ目
前回の中央ルンゼルートの時に通った、左上する恐怖トラバースがあるスラブを越え、立木が生えているところをコブシ岩基部まで。
技術的な難所はない。

5ピッチ目
コブシ岩。実はここに至るまでも、何度か「コブシ岩どうします?」という会話をしている。
崩落が酷く、前回も避けている。
しかし今回は一先ず行って見ようということに。
4ピッチ目から見上げたコブシ岩は、まぁ、なんとかなるだろうと感じさせた。
先ずはフェースを右によけ、テラスに乗り、テラスからフェースに移り、更に上のテラスへ行くのだが…
ランナー出せん!
技術的にはさほどでもないが、恐怖が身体を包む!
薄いクラックに極小カムを入れるも、今にも抜けそう。更にフェースへ移ったところで、安全策。
スカイフックをかけた。
そうやってモタモタしてると先ずはカムが落ちた( ̄^ ̄)
やべーっ!一気にいっちまおう!
乗っこしてコブシ岩直下へ入るとスカイフックさんもカラーン!
ははは( ̄▽ ̄;)
まぁ、直下に入ればまずは安心。
ランナーを取り直す。
しかし!コブシ岩を見上げて愕然!なんじゃこりゃあ!?
簡単そうに見えたホールド群は、コブシ岩のハング状の中で、開いたザクロのように、割れた石がただ詰まっているだけのようだった。
上部はしっかりしてそうだが、核心がこの状態!
もちろんムーヴ的には難しくはなさそうだが、ホールド一つ一つが怖すぎる!
トライ前にカムの乱打。
どれもこれもワテを支えますよ?という声が聞こえてこない(´д`|||)
ハング下にカム2発。
ムーヴを起こして残置ピトンにヌンチャク一発。
核心ハングを越えた。
しかし足はまだザクロに乗っている!
(早くこのパートを抜けたい!)
一気に身体を起こすと身体が上がらなくなった。
「ロープアーップ!」
「スタックしてねーか?クライムダウンしろー!」
く、く、クライムダウン?
この悪絶ハングを?
「無理っすー!」
「じゃあヌンチャク掴んでもいーから一度降りろー!」
ヌンチャクは足より下にある。
「無理っすー!」
強引に身体を引き上げると、ロープがズリズリ上がった。
ふぁ、一息つける(´д`|||)
「そこで支点作ってロワーダウンするから、ランナー延ばせー!」
支点?
んー、全然クラックもない。
「大分難しいっすー!」
しかし試みる。
薄いクラックにカム2発、岩角にスリングをかける。
これで、ロワーダウン?
うーん、嫌!
結局強引にトップアウトし、上の終了点でロワーダウンしてロープの回収をした。
あーあ、最後にやらかしたわぁ(´д`|||)
ここでメシを食い、時間もかかったし、ロスもある。
右壁の試登はナシで。
とはいえ、日差しは
真夏やったけど、風が心地よい日でございました。
恐怖、それは人の心か作り出す怪物。
冷静に対処していれば、なんてことは無かったはず。
ランナーを延ばす、ただそれだけの事が出来なくなっていた。
猛省し、また次回に活かそう。
失敗を活かせない人生など、負け続けと同じだ。
そんな情けない対応、逃げ、ワテの最も嫌いな事だ。
逆に大好物の言葉は克服!
全て克服できると、人生はきっと素晴らしい。
失敗は必ずする、人間だもの(о´∀`о)

海田(L)、あい、小西(記録)、ゲストSさん、Kさん

6時分倍河原駅集合
、、、が1人遅刻。
7時過ぎ無事に合流
小西も仕事の繁忙期になるとやりかねないので気をつけます。。

出発が遅れた分、中央道の渋滞に巻き込まれないかとヒヤヒヤだったが順調に流れており0840頃登山口到着。
パーティー編成はゲスト二人が被らないように
海田さん、小西、Sさん
あいさん、Kさん
で分かれる事に

装備の確認を終え9時頃アプローチ開始

前回よりも日差しは穏やかなのに暑い
既に夏の湿った空気
沢、行きたくなってきた。

通常通りに10時頃屏風岩到着

小西は1年前に奥さんと上高地に行った際にタクシーを相乗りして知り合った静岡の山岳会のお二人と偶然再会。
鐙の練習中でしたが降りてきてくれました。
無事に息子が産まれた報告
山ってこんなに広いのにこういう偶然は結構起きるのがとても不思議。

さて準備が済んだらまずは一般ルートから
かなりの混み様だったので一般ルート右の更に少し右から取りつき

海田さんリード
小西セカンド
Sさん殿

ほぼ前回と同じルートのため難なくクリア

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第1バンドは取りつきかと思う程の混雑
丁度別ルートからあいさんが上がってきた。

・セカンドのビレイはATCを使う場合、器具が自然と止めてくれる為手で行うのはロープを上げるだけ。よってグローブなしで行ってもOK。
勉強さしてもらいました。

懸垂後、観音(右)V-の右(ルート名、グレード不明、5-8くらいか?)へ
クラック沿いを登るのが正規のルートですが(左)を登っているパーティーもいた為、クラックから右のフェイスに移る新ルートを登る

フェイスに移るのがしんどい、ヒイヒイ言いながらなんとか完登


軽くお腹にお昼を入れて草溝ルートⅣ~チムニーⅤー~天狗の踊り場までマルチピッチ

このときはSさんにビレイを代わってもらう
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丁度隣のルートに静岡のお二人がやってきて頑張れと応援されながら登らせてもらいました。
人と一緒に登ることになれているとは言えない小西はこういう時背中がムズムズしますが、いい気分。
草溝はトラバースがこわかった。
ロープに体がふられるのがとても不安。
これは慣れるしかない。

続いて2P
ここは海田さん、Sさん、小西の順

海田さん、右のカンテを使ってジリジリ体を上げて中央のガバをとる
自分にも出来るか?と不安になる。

Sさん、リーチを生かしてほぼ直接ガバをとる、、、羨ましいが、参考にならず

いざ小西の番、とりあえず先の二人と同じ様に取り付くもガバはおろか、カンテもきつい。
ヘッポコクライマーの小西は左のクラックへ
色々ジャムを試しつつ上にヨジヨジ
クラック、好きです。
安心感がすごい。

3Pはあまり覚えていない

残りはほぼ岩稜


踊り場で一本いれた後、慰霊碑をお参りする。
近くには他にも碑がたくさんあって自分等がやってる行為はこうなる可能性を含む行為だと改めて考える。


クライムダウンと懸垂で第1バンドまで下降
最後にクーロワールⅤを登る

セカンドのSさんが半ばに差し掛かりそろそろ登ろうかとしたタイミングで上から
ラクっ!!の声
上からなにやら落ちてくるのを確認しつつも反射的に壁に張りつく。
背後でなかなか激しい破裂音。
隣にいた人から「今の避けてなかったら当たってたよ」
うははは、こえぇ笑

登りながら落石発生した辺りを確認
浮き石も多いし、何より中盤あたりはとにかく脆い
注意しながら出口に向かう
ここが難しいのはトポで確認済
手頃なホールドが見つからず、クラックもフィストがうまく決められない
少し上の見えない所にガバがあるとアドバイスもらったのでジリジリ体を上げてみる
手羽とステミングでジリジリ
集中してるからか、緊張してるのか視野が狭くなる

ジリジリ、ジリジリ
世界が自分と触れてる岩だけになったような感覚

探っていた右手がガバをつかんだ瞬間、世界が爆発的に広がった
少し大袈裟ですがそんな風に感じた。
あぁ快感!

その後は後続がいたので一旦上に抜け、草溝側から懸垂、第1バンドにトラバース、荷物を回収して再度懸垂。
桃の里温泉に入って帰京。

充実した1日でした!
皆さんありがとうございました!

唯一の心残りはKさんのクライミングがほとんど見られなかったこと、、、

次の三つ峠は桃の里温泉の桃の販売が始まる7月中旬頃!笑



メンバー 海田・小林・OB石田

6月4日(土)晴れ

0430練馬発~菅の台バスセンター08:45~千畳敷発 10:15~14:10檜尾岳(雪訓)~15:30檜尾避難小屋

海田も石田も初めての中央アルプス。千畳敷までラクチンアプローチ。
↓10:15歩き始め
160604_1012千畳敷発

↓島田娘の頭から、奥に空木岳、手前に檜尾岳とその左にちょこんと檜尾避難小屋。
この山域は風化した花崗岩で出来ているようで登山道はザラメを敷き詰めたよう。
鎖場や梯子のあるところは岩がもろいので注意が必要だ。
このあと鎖場で大き目のハンドホールドがはがれて約1名頭を下にして2m滑落、木を掴んで止まったが、肝が冷えたぜ。掴んだ木の下には100mのガレの70度のルンゼが待っていたよ。
風化した花崗岩は怖いよ~。私の郷里の広島ではマサと呼んで恐れているよ。
160604_1111島田娘の頭から奥に空木岳・手前左尾根上に檜尾避難小屋

↓地図読みしながらゆっくり歩いても檜尾岳に早くついたので稜線東側に溶け残った雪を使ってプチ雪訓。
標高2700mのセックンはオツナモノでした。
160604_1435時間が早いので雪上訓練

避難小屋はとても綺麗で銀マットやシュラフまで置いてあって残置のガスや食料も有る。
ただ、水場は雪渓の下になっていたのでアイゼン履いて雪溶け水を探したがどこにも出てないので、雪を溶かして水を作った。
↓夕方、小屋から望む富士山と眼下に駒ヶ根の町。
160604_1809避難小屋から富士山と眼下に駒ヶ根の町


6月5日(日)夜半から雨、午後晴れ

関東甲信地方に梅雨入りが発表されたらしい。

明け方雨が弱くなったので予定通り06:00に出発。
↓ふたこぶの右に落ちているのは間違い尾根か?
160605_0557こぶから右に落ちているのが間違い尾根か?

↓赤沢の頭まで1600m、標高2370mの標識
160605_0656赤沢の頭まで1600m標高2370m・迷い点まで4分

↓上の標識から4分で道が左に曲る。雪がつくと間違えやすいと思われる。
進入防止のトラロープは地面に埋まりかけていた。
160605_0700迷い地点・左折が正しい

(中略)
↓さらに下ると檜尾尾根名物?のコブの有る木。この頃雨あがって青空。
160605_1133尾根上にもどって少し下ると名物の木があった

↓標高2000m付近で唯一西側の支尾根が見える場所。大田切川本谷に檜尾尾根から落ち込む雨ダル沢の右岸の急峻なルンゼと支尾根と思われる。風化した花崗岩ゆえに支持力を失い倒れた倒木とガレでルンゼは埋まっている。
160605_114358

ここから8分で↓赤沢の頭標高1992m
160605_1150赤沢の頭標高1992m

ここから↓登山口まで標高差で800m、つづら折れの道が続いて膝が痛い。
ふう~~お疲れ様でした。
160605_1321赤沢の頭から1時間30分で登山口到着

2分ほど下って檜尾橋バス停からバスで菅の台へ、濡れた靴を履き替えて温泉へ向かいました。




 

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