ぬか釜

 さて。 ドニの酒の陣が終了した後は、米の陣ですw。 ドニが諦めかけていた「ぬか釜」です。 この、ぬか釜で炊いた魚沼コシヒカリの新米を食べるというのが今回の修行の旅の大きな目的でもあったのですが、実は事前にイベントの事務局に電話をして確認した時は、やらない事になっていたのです。

 このぬか釜は、魚沼コシヒカリのプロモーションでいろんな場所で登場するのですが、特に新米が出荷される時期は、毎日のように活用されています。 またこのぬか釜を駆使してご飯を使っておいしく炊くというノウハウをもっている人もそのイベントに必要です。

 今回は、ぬか釜も、ぬか釜を扱うヒトも忙しくで今回のイベントではできないと聞いていたのです。 ぬか釜体験は、従来農協のヒトにお願いしていたのだそうですが、都合がつかずできないのです、と。 ところが、イベントの前日、土壇場で実施することになったのだそうです。 ドニ感無量。
 
ぬか釜

 いやはや、よかったです。 米の陣バンジャーイ。 今回の米を炊くのは観光商工課の中の人でした。 しかも炊き始めるところから見ることができました。

 まずはぬか釜本体に内筒を入れ内筒に蓋をしてから、籾殻をザザっと周囲に投入します。 このぬか釜は、昔は鋳物で作られていて、どこの家庭にも普通にあった炊飯器なのだそうです。

ぬか釜

 内筒の蓋を開けたら、杉の葉をゴソリと内筒の中に入れます。 南魚沼では「杉っ葉(すぎっぱ)」といいます。 杉の葉には可燃性の樹脂が含まれていて着火剤として使われています。 やはり杉の文化なのですね。 

ぬか釜

 ライターでカチっと着火すると、杉の葉は勢いよく燃え始めます。 周囲の籾殻が燃えるまで見届けます。

ぬか釜

 籾殻が燃え始めたら、ご飯を炊く羽釜をセットします。 作業的にはこれでおしまいw。 コメは2升分。 20分程で炊きあがり、20分蒸らします。

ぬか釜

 ぬか釜の空気穴を見ると上のほうの籾殻が黒くなっているのがわかります。 籾殻が上のほうから炭になってきています。 中は強火の状態です。 熱は籾殻から内筒を通って上昇し羽釜の丸い底に当たり羽釜全体を包みます。

ぬか釜

 羽釜の水が澱粉と混ざり合い粘りのある蒸気となって羽釜内に強い圧力がかかります。 ご飯が炊けるまでの間に、職員さんにいろいろとコシヒカリの話を聞くことができました。 職員さんも自分ちでコメを作っているのだそうです。

ぬか釜

 籾殻がすべて燃え、炭になりました。 弱火の状態になります。 赤ちゃんが泣いても蓋を取ってはいけません。 ドニもこういうシーンでは以外と我慢強いです。 熱を閉じ込め蒸らしふっくらとコメを仕上げます。

ぬか釜

 ご飯炊けたよーっと、屋台があるところに羽釜を移動。 いよいよ、ぬか釜で炊いた魚沼コシヒカリの新米をいただく時がきました。 いやはや、バケツ稲やっててよかった(ぇ。 というわけで、んまぃご飯のお話はまだ今度(ぁ。