安保関連法可決から2年の19日夜、国会前で「戦争法・共謀罪の廃止と安倍内閣退陣を求める大集会」が開かれ、市民約1万500人が「野党は共闘」を叫ぶ中、野党4党の国会議員が総選挙での共闘による安倍政権打倒を誓った。

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「選挙で安倍政権を思い知らせてやろう」と訴える小川氏(2017.9.19筆者撮影)

 集会に駆け付けた民進党の小川敏夫参院議員は、「野党は共闘だ」と声援が飛び交う中でマイクを取った。臨時国会冒頭での解散を予定する安倍内閣について「森友疑惑、加計(かけ)疑惑がどんどんひどい状況になっているから、国会を開いてられないのだろう。国民の声も聞かないで、本当にひどい政権」と批判した。

 森友学園での地中ごみの作り話や加計学園の建設費水増し、金融緩和や年金資金投入による株価つり上げに言及し、「資産家だけいい思いをさせている。働く人、生活する人の視点に立った政治を今、野党が力を合わせて実現しなければ。民主主義と平和を守るため、こんな気違い沙汰の安倍政権は絶対に倒さなければならない」と訴えた。

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「安倍政権を倒すためには共闘が必要」とくぎを刺す志位氏(2017.9.19筆者撮影)

 共産党委員長の志位和夫衆院議員は憲法53条に基づいて野党4党で臨時国会の召集を申し入れてきたことを挙げ、「3カ月間、放っぽらかしておいて、開くと思ったら審議もしないで解散。疑惑隠し・憲法違反の暴挙」と両断した。

 志位氏は「2年前、この国会前で皆さんとともに立ち、『野党は共闘』のコールが響いた。その声に押されて4野党として共闘に取り組んできた」と振り返った。昨年の参院選と新潟県知事選、今年7月の仙台市長選を挙げ、「みんなが1つになれば、安倍政権を倒せることが証明された」と指摘。

 「野党共闘は市民がつくったものであり、国民の共有財産。この共闘を成功させ、安倍政権を退陣に追い込もうではないか」と呼び掛けた。

 自由党からは、共同代表の小沢一郎衆院議員のメッセージが読み上げられた。この中で小沢氏は、安倍首相による森友・加計の両疑惑や教育勅語奨励、憲法無視の自衛隊派兵、経済格差の拡大などをやり玉に挙げ、「勇気を持った人間が政権の不正を告発しようとすると、権力やメディアを使ってプライバシーを暴き立てて徹底的に弾圧する。一体どこが美しい国か。この国は今、明らかに恥ずかしい国、おぞましい国に向かっている」と指弾した。

 メッセージはさらに、「このままではこの国は戦前に逆戻りする。止めないと未来はない。安倍政権を倒すという一点で何としても協力する必要がある」とつづられ、「力を合わせよう」と結ばれていた。

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「野党は共闘。市民は共闘。保守的な人とも共闘して安倍退陣を」と説く福島氏(2017.9.19筆者撮影)

 社民党副代表の福島瑞穂参院議員は予定される冒頭解散を「解散権の乱用で、憲法違反」と一蹴した。自身が予算委員会で加計学園疑惑について質問を予定していたことを明かし、「この解散は疑惑隠し解散。こんなふざけた解散を国民は許してはならない」と主張した。

 福島氏は14年の特定秘密保護法に始まる悪法の積み上げを列挙し、「来年2018年の改憲を、戦争できる国の工程表の総仕上げにしようとしている。日本の平和とみんなの命をたたき壊そうとする安倍政権を、国民の力で退陣させよう」と述べ、一人ひとりの口コミ戦術とあらゆる人との共闘を提唱した。

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「私たち市民と野党は立憲主義と戦争法反対で一致している」と強調する高田氏(2017.9.19筆者撮影)

 主催者の「総がかり行動実行委員会」を代表して高田健氏があいさつに立ち、2年前の徹夜の国会前行動を回想した。「その後も、この場所にたくさんの人がずっと集まってくれた。この力が南スーダンの自衛隊を撤退させたと思うし、戦争へと向かう中で、辛うじて危機を食い止めている」と強調。

 「昨年の参院選で、野党4党と市民の結束の下、新しい闘い方を生み出した。こうやれば勝てるという形を闘いの中で生み出した」と省察した。

 予定される解散について「何を有権者に問うのか、さっぱり分からない。今なら最悪の事態にならないですみそうだからという、たったそれだけの理由」と突き放した。

 「Jアラートを鳴らし、新幹線を止め、みんなを地べたに伏せさせておきながら、自分は国会を空っぽにする。何やってんだ、安倍内閣は」と声を荒げると、「そうだ」「安倍やめろ」と賛同の声が飛んだ。

 「私たちは立ち向かう。倒すためには小さな問題でこの共闘を崩すことはできない。それはまさに安倍総理が狙っていること。安倍の狙いに乗るわけにはいかない」と説いた。その上で「今日、ここに集結したこの力を、安倍内閣を倒した歴史的な行動の出発点にしよう」と鼓舞した。

 怒りに燃える市民は「安倍政権は必ず倒そう」「野党は共闘」「市民と野党は共闘するぞ」「みんなの力で政治を変えよう」などとシュプレヒコールを上げた。

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政治の私物化を糾弾する市民(2017.9.19筆者撮影)