「れいわ新選組」から参議院比例代表で立候補している山本太郎代表(44)は11日、大阪市内で辰巳孝太郎(42)=共産現=と亀石倫子(かめいし・みちこ、44)=立憲新=の応援に立ち、「維新の2人と自民党と公明党に持って行かれたら最悪」などと述べ、2人の野党候補への投票を呼び掛けた。

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天神橋筋商店街で亀石氏(左)と演説する山本氏(2019.7.11筆者撮影)

 参院大阪府選挙区は4議席で、維新・自民・公明・共産が議席1を分け合う。大手メディアは維新の新旧2人と自民現職が「優勢」と伝える。

 昼すぎ、京橋駅連絡通路で街頭演説する辰巳候補の演説に姿を見せた山本氏は、「辰巳孝太郎さんは生活困窮者の相談を7000件以上受けてきた。参議院のエース、日本の宝。権力に嫌われるくらいの追及力で、膨大な資料の中から丹念に掘り下げて、『それ見付けてきたか』という連続なんですよ」と持ち上げた。

 一方で、「野党共闘で足並みそろえるという部分でまずは消費税凍結と共産党さんは言ってくれてますが、心の中は絶対反対だと思っています。その意味で先々、組めますよね。廃止にしましょう」と促した。

 辰巳氏は、「胸が熱くなった。山本さんのこの思い、私は絶対に勝利に結び付けなければならない。私たちは消費税に頼らない税制を展望している」と呼応した。

 山本氏は午後3時すぎ、なんば高島屋前で亀石候補の応援をした後、亀石氏とともにJR天満駅前の商店街で演説した。亀石氏は山本氏と同い年で、高校時代からテレビで見てきたことを明かす。「国会でも言うべきことを言っている。弱い立場に立って戦っている姿に、ものすごく心を動かされる」と、弁護士業から政界へ転身する動機を吐露した。

 マイクを渡された山本氏は、20年以上デフレの続く状況では消費税廃止と最低賃金1500円政府保証、奨学金「チャラ」ならなどの所得政策とともに政府による大胆な投資が必要であると訴えた後、今回の選挙に言及した。

 「大阪の皆さんにお願いがある。底力を見せていただきたい。大阪は4議席。
今、優勢に立っている維新の2人と自民党と公明党に持って行かれたらめちゃくちゃ。最悪ですよ。この4のうち2には心ある野党議員に必ず取ってもらいましょう」

 さらに「絶対、大阪から取ってもらいたい人が2人いる。一人は同期で2013年のときに一緒に国会に上がった辰巳孝太郎さん。もう一人はテレビのコメンテーターとして出ているときにファンだった、亀石倫子さんです」と登壇を促した。

 共にビールケースの上に立つと、山本氏は消費税が法人税減税の穴埋めに使われ、社会保障には16%しか充てられていない上、安倍政権下で社会保障は4割も削減されてきたことを説明し、「緩やかに殺されてますよ」と喚起した。

 自身の政策集に党方針と異なる「最低賃金1500円」を明記する亀石氏は、「私も山本太郎さんのように空気を読まずに国会で働き、みんなの声を代弁したい」と支持を訴えた。

 立憲・国民・社民・共産の4野党は「消費税凍結」を旗印に、32の1人区で候補の一本化を実現させた。「れいわ新選組」も野党共闘を支援するが、温度差がある。「対決しているように見せながら、テーブルの下で手を握る政治」を糾弾し、「消費税5%」を野党の共通政策にするよう働きかけてきた。