高橋清隆の文書館

 当ブログでは、マスメディアが伝えない情報や事象分析を発信しています。
新聞やテレビがつくる「社会標準」から解放されれば、人類は本来の豊かな人生を送れると確信します。

2015年11月

感謝

 YR様、11月18日にご支援くださり、誠にありがとうございました。
 励みになります。書いても誰も読んでくれないと思い、投げやりな気持ちでいました。少しは更新するよう、努めたいと思います。

結婚新聞を作った

 このところ、後輩や年下の友人の結婚式が続いた。何か贈り物をと考えたが、コーヒーメーカーや食器を買ってもありきたりになる。かと言って、寄せ書きでは手を抜きすぎに思われそうだ。心のこもった記念品としてたどり着いたのが、結婚新聞だった。

 20年ほど前、同級生の結婚式に際し、新郎新婦を冷やかす冗談で新聞を作ったことがある。2人のなれ初めを暴露し、将来の夢をそれぞれ語ってもらった。裏面は二次会に参加する男性軍の行動を予想する競馬新聞に。「あまりに過激」との理由で受付が配布を止めたが、見た者は全員爆笑していた。

 この間の技術進歩は目覚ましい。当時は全て手書き。私にとって苦痛なのは、記事を書くより、レイアウトを組むことだった。綿密に字数を計算したつもりでも、紙面に清書すると一行ずれたりする。誤算があれば、初めから作り直さなければならない。今は編集ソフトが市販されているので、文章さえあれば、自由自在に紙面にできる。

 とはいえ、私はパソコン操作が大の苦手。ネット上に格好のテンプレートを見付け、解決した。2組の結婚予定者にインタビューし、写真を撮る。新郎・新婦の友人を紹介してもらい、電話取材したほか、恩師や亡き父の同級生にも会いに行って話を聞く。A3判両面にカラー印刷すると、本物のスポーツ新聞と見まがう出来映えになる。

 反応は上々だった。参加者全員に配布され、参列した著名人のスピーチにも使われる。新郎からは、「素晴らしく楽しく、うれしいです。彼女もびっくりしていました」とメールをもらった。印刷代と労力の少なからぬ出費が、一遍に報われた気がした。

 普段私が書く文章と言えば、人類奴隷化に向かって次々と発しられる悪魔的政策を告発するものが大半。結婚新聞のような記事ばかり書けたら、どんなに心が明るくなるだろう。早く誰か、結婚しないか。

原告の意見陳述認められず=TPP訴訟第2回口頭弁論

 環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)交渉の差し止めを求める「TPP交渉差止・違憲訴訟」の第2回口頭弁論が16日、東京地裁第103号法廷(松本利幸裁判長)で開かれた。原告による意見陳述は認められなかったが、TPP協定文書の邦訳を迫った。

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門前集会であいさつする孫崎氏(右から2人目)。「仲裁裁判所で判断が出たら日本政府に覆す力はない、と米国の上院議員が述べている」とISDS条項の危険性を訴える(2016.11.16筆者撮影)

 この訴訟は5月に原告1063人によって起こされた。8月には527人による第2次提訴も行われ、第3次提訴も検討中。原告は国会議員8人を含め総数勢1891人(10月30日現在)に及ぶ。

 TPP交渉が憲法の保障する生存権(憲法25条)や幸福追求権(同13条)、立法権(同41条)などを侵害しているとして。圍丕亳鮠弔虜垢兄澆甅同交渉の違憲確認9餡版綵の3点を求め、9月7日に第1回口頭弁論が開かれている。

 今回、意見陳述を予定して原告席に孫崎享氏(元外務省国際情報局長)と赤城智子氏(NPOアトピッ子地球の子ネットワーク事務局長)の2人が待機した。代理人の辻惠弁護士が「公開の法廷で問題点を明らかにした上でご判断いただきたい」と要求。

 「民事訴訟法87条に『口頭弁論をしなければならない』と明記され、同249条に『判決は、その基本となる口頭弁論に関与した裁判官がする』とある通り、代理人だけでは不十分。原告本人の陳述を」と申し出た。

 これに対し、被告の国側は「打ち合わせで代理人の陳述時間は20分と決めた。その通りにしていただきたい。反対だ」と拒否。弁護団共同代表の岩月浩二代理人が「裁判所がこの訴えをどう受け止めておられるのか。直接当事者から話を聞いていただきたい。傍聴席に対してではなく、裁判官に対して」と返した。

 応酬が続くと松本裁判長は「打ち合わせの通り、時間が決められており、すでに予定の時間を使っている」と却下した。

 これを受け、2人の代理人が孫崎氏と赤城氏の陳述を代弁した。ISDS(投資家対国家紛争解決)条項は国の司法権を奪うと米韓FTAを例に説明。「TPPと同条項は経済・政治問題と考えられているが、優れて法律問題で、その影響を危惧する」と主張した。

 食の安全についても、アレルギーを持つ子供を例に「アレルゲンの量は個人差が大きく、わずかな量でも反応してしまう。日本では10ppm(100万分の1)の単位で表示されているが、『科学的根拠なし』と緩和される可能性がある。原告は精神的、肉体的な権利侵害を受けている」と訴えた。

 今後の審理について、2月22日(14時半、103号法廷)の開催が決まっている。裁判長が「もう1期日を調整したい」と提案し、4月11日(14時半、同号法廷)の開催を決定。11月6日に提出された国側の準備書面に対する反論文書を2月11日までに提出するよう、原告に促した。

 代理人の酒田芳人弁護士が、10月5日「大筋合意」した協定文書の全文邦訳について「日本政府が公開すれば、それを踏まえて提出したい。予定は」とただした。被告席の最前列中央に座っていた法務官僚と思われる男は、後ろに控える内閣官房付TPP担当と思われる男とやり取りした上で、「現時点では明確にできない」と応じる。

 酒田氏が「分からないのか、出さないのか」と重ねると、「検討させていただきたい」と返事。「年内に連絡を」と求めると了承した。

 協定文書は11月5日、ニュージーランド政府と米通商代表部(USTR)が公表したが、日本政府は概要を邦訳でHPに掲載しただけ。正式文書は英語とフランス語、スペイン語で表記されている。

 この点について、三雲崇正弁護士は報告集会で「正文でないということは、政府が訳文を作ったとしても、そこに書かれている内容は条文の解釈に何ら影響を及ぼさないということで、政府に都合の悪い部分は国民に対する説明の過程で少し丸めた表現になることが想定される。政府の訳が出れば、今のうちから英文でどんなリスクがあるか把握しておき、訳にチェックを入れたい」と公表に期待。

 一方で、「そもそも、日本語が入ってないのは大問題。わが国は2番目の地位で入り、安倍首相は『太平洋地域における貿易と投資のルールをわれわれが主導していく』と交渉参加を表明しておきながら、自分たちの言語を使えていない」と批判した。

 原告の1人、篠原孝衆院議員は「その要求すらしていないのでは。日本政府の伝統で、日米構造協議の原題は“Structural Impediment Initiative”だが『障害』という言葉を使わない。障害を協議するのに応じたのかと言われるから。ただ、ややこしくて、米国は各国が変に訳したり、勝手に解釈するのは許さないとTPA(貿易促進権限)法案に書いてある。だからこの問題は、ずっと尾を引くのでは」と警告する。


■参考記事
TPP交渉差止・違憲訴訟 第1回口頭弁論で損害を陳述
■参考サイト
TPP交渉差止・違憲訴訟の会HP

官僚の喜び

 官僚の喜びとは何だろう。常に言葉は丁寧でポーカーフェイス。本心が見えないことが多い。
 「それでも人間。うれしいこと、嫌なことは一緒でしょう」

 そうおっしゃる読者もいるだろう。確かに今まで、NHKの故郷紹介番組に出て喜んでいる自治体職員を見たことがあるし、「あのダムは俺が造ったんだ」と胸を張った旧建設省OBもいた。しかし、こうした人々は地方公務員やノンキャリアの半分素人のような存在で、私にはかわいらしく映る。

 官僚の本質を垣間見たのは、民主党が政権を取った09年の冬。亀井静香氏が金融担当大臣になり、中小企業への融資を締め付けるそれまでの銀行監査を一変させていた。外資系ファンドが勝手な格付け機関を創って債券を評定するのを規制しようと、金融商品取引法を改正させた。同庁の応援になればと、私は取材して記事を書く。

 ネット新聞で発表すると、担当者から電話が来た。届け出要件で若干事実と違う部分があるとの指摘で、すぐさま修正する。私はわびるとともに、「皆さんの取り組みを応援しています」と告げるが、意に介さない様子である。「載せたの、迷惑でしたか」と尋ねるが、「別に、どちらでも」と素っ気ない。

 社会科学者のM.ウェーバーは「官僚の任務とは、その政策が正しかろうが間違っていようが、下された命令を完璧に事務処理すること」と述べている。この感覚は私には分からない。ライター業の私は原稿や見出しが規定の字数に収まればうれしいが、内容がどうでもいいとは思わない。経済が縮小しようと、戦争が起ころうと、仕事の出来映えが重要との姿勢は奇異に感じる。

 ウェーバーは「最高の政治家は最悪の官僚であり、最高の官僚は最悪の政治家である」とも言う。幸い、私の周りには「最悪の官僚」ばかりである。

ダムドハロウィーン

 先月、近所のファミリーレストランで割引券をもらった。「ハロウィーン限定! サーロインステーキ」と題された紙は「2,080円」の値に×印が付けられ、「1,400円+税」に訂正されている。

 1日1,000円以内で暮らす私には、それでも高価だが、食指が動く。普段肉類を取らないが、たまには自分へのご褒美をあげてもいいと思った。しかし、引っ掛かるのはハロウィーンが全面に出ていること。割引券には西洋の古城とコウモリがジャック・オー・ランタンとともに描かれている。期待に水が差された。

 読者諸賢はご承知だろうが、ハロウィーンなど、悪魔教の宣伝行事にすぎない。古代ケルトに起源を持ち、ドルイド祭司たちがいけにえ儀式を行った。「トリート」とは犠牲者の要求を意味し、ランタンには人間の脂肪が使われた。サンタクロースは20世紀最初の創作だから、ハロウィーンの普及はこの第2弾だろう。メディアを駆使したここ数年の盛り上がりは、世界権力が悪魔教徒に占拠されている証左である。

 有効期限の迫った10月末日、割引券を使うことにした。道中、茶髪の主婦たちが子供を仮装させ、得意になっている。暗い気持ちになりながら、ファミレスに着く。怪しい割引券を渡すと、程なくステーキが出てきた。

 柔らかいが、薬品やGM飼料を投入した結果だろう。本を読んだりして、1時間強過ごす。会計すると、1,780円請求される。深夜料金と税金が含まれているとのこと。割高感を抱き、帰宅すると、デザートが出なかったことに気付く。割引券には「カボチャのポップオーバー付」と記されていた。

 電話すると、アルバイトらしき女性がろくに話も聞かず、「すみません」と繰り返す。一事が万事である。抵抗感のあるものには、関わらないのが一番。そう決め込むと、力が湧いてきた。
新聞に載らなかったトンデモ投稿
亀井静香―最後の戦いだ。
亀井静香が吠える 痛快言行録
偽装報道を見抜け!世論を誘導するマスメディ…
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       高橋清隆

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著者プロフィール


反ジャーナリスト。金沢大学大学院経済学研究科修士課程修了。ローカル新聞記者、公益法人職員などを経て、2005年から現職。『週刊金曜日』『ZAITEN』『月刊THEMIS(テーミス)』などに記事を掲載。  著書に『偽装報道を見抜け!』(ナビ出版)『亀井静香が吠える』(K&Kプレス)『亀井静香—最後の戦いだ。』(同)『新聞に載らなかったトンデモ投稿』(パブラボ)。           

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