高橋清隆の文書館

 当ブログでは、マスメディアが伝えない情報や事象分析を発信しています。
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2017年12月

黒川氏や望月記者らが森加計報道を批判

 「森友・加計(かけ)疑獄と報道」と題するシンポジウム(人権と報道・連絡会主催)が17日、東京都千代田区の「スペースたんぽぽ」で開かれ、加計獣医学部問題を考える会共同代表の黒川敦彦氏や東京新聞の望月衣塑子(いそこ)記者らが権力に萎縮する森友・加計報道の在り方を批判した。

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4人のパネラー(左2人目から黒川・木村・望月・浅野の各氏、2017.12.17筆者撮影)

 市民の関心は高く、定員100人の会場は、超満員になった。パネリストはほかに森友学園問題を考える市民の会共同代表で豊中市議の木村真氏、同志社大学教授(地位係争中)で人権と報道・連絡会(人報連)世話人の浅野健一氏。

 木村氏は昨年2月、「安倍記念小学校」建設予定地の売却額を非開示とした処分の取り消しを求める訴訟を起こし、森友学園が幼稚園児に教育勅語を暗唱させたり、虐待を繰り返す実態を告発してきた。

 木村氏はその経緯を説明した上で、関西ローカルの毎日放送(MBS)が自身を中傷する番組を同年12月に流したことを報告。「政務活動費で3年間に450冊の本を購入したことをやり玉に挙げていた。暗いBGMを付けて5分間のミニ特集で。領収書も添付しているし、それほどの額か」とメディアの悪質さを指摘した。

 これを森友問題追及への警告と捉え、対決の覚悟が固まったことを吐露。森友問題の本質について「国有地たたき売りという単なるオンブズ系の問題ではない。ウルトラ右翼学園に政権中枢が肩入れした事件だ。大手メディアは全く弱い」と不満を示した。

 黒川氏は加計問題の要点を〔鵤毅芦円の補助金水増し詐欺の疑い■隠娃亜鵐Εぅ襯垢漏れるずさんな設計と捉え、矛盾を説明した。当初、8月末に出す予定だった獣医学部設置の認可が11月にずれ込んだことに触れ、「時の総理がやろうとしていた行動を、その時点では止められた」と自分たちの行動が全く無意味でなかったと振り返った。

 一方、メディアについて、内部者から入手した校舎の設計図面を7月23日、NHK『クローズアップ現代』に持ち込み「報道します」と言われたが、放置されたことを報告。「何らかの圧力があり、先鞭(せんべん)を切っての報道が部長レベルでできなかったように聞く。今でも『うそだから触るな』と上層部から言われている。恐らく、安倍官邸レベルが関与しているのでは」との見方を示した。

 10月の衆院選に山口4区から立候補したことに触れ、地元の人に「よくここまで言ってくれた」と賞賛されたことを披歴。「続々と内部告発が上がって来ている。指定暴力団の工藤会や合田一家(ごうだいっか)と安倍総理が絡んだ案件で、警察が全く動かないと。事実確認の必要はあるが、モリカケを見たら地元でそういうことが起きていてもおかしくない。安倍を倒す運動の火を地元の山口から付けたい」と活動の継続に意欲を見せた。

 望月氏は案内の段階で撮影・録音を断っていた。その理由について「某新聞社が書いた記事に触発されたのか、会社に『殺すぞ』と電話がかかってきた。それで外に出てワーワー言わないようにと(注意されていた)。その後、いろいろ報道されたので」と規制が緩んだことを明かした。

 元TBS記者の山口敬之(のりゆき)氏によるレイプもみ消し問題に言及し、「記者を十数年やって来て、警察が上げた事案を検事が見送らせることはあったが、警察トップが止めるのは1度も経験していない」と事態の異質性を強調。山口氏が書いた宣伝本『総理』(幻冬舎)が書類送検中に出されたことについて、「不起訴になることが分かっていたからではないか。リークされたのだろう」と問題視した。

 読売新聞が5月、「前川前次官、出会い系バー通い」の記事を掲載したことについて、「逮捕もしてないのに、疑惑前提で書くようなことは読売にもなかった。ところが半年たっても捕まらない。官邸の意向を受けて書いているとしたら許されないこと」と批判した。

 浅野氏は森友・加計両疑惑について「2つの疑獄が日本のジャーナリズムを変えた」と述べ、パネラーの3氏をたたえた。一方、衆院選初日の10月10日、安倍晋三候補の出陣式を取材した際、私服警官に腹を殴られたことを報告し、「こんなに記者がいるのに、全く報道しない」と嘆いた。

 獣医学部の設置を認可した文科省設置審の座長が「裁判を起こされたら困る」などと決定の理由を述べたことを問題視するとともに、愛媛県議会がまだ32億円の支出を諮っていないことを指摘。「だから、加計学園は3月31日までドキドキしている。ところが、マスメディアが『できた』『通った』というと、廃案にしようというエネルギーがなくなる」と指弾した。

 加計孝太郎や安倍昭恵夫人がいまだに公の場に出て来てないことに触れ、「クラブ記者は100人くらいでメディアスクラムを組むべき。日馬富士や貴乃花を追い掛けるくらいに何でしないか。昭恵さんに付きまとっている記者は、『100万円を渡したのか』となぜ聞かないのか」と批判した。

 籠池泰典(やすのり)前理事長が7月に逮捕されてから勾留が続いていることを「逃亡できるのか、隠滅する証拠があるのか」と疑問視すると、木村氏は「逃亡の可能性どころか、買い物にも行けない。報道は籠池さんにフラッシュを浴びせ、フレームアップを助けているだけ」と重ねた。

■参考ページ
人権と報道・連絡会HP

自衛隊のクーデター計画があった! 亀井氏が告白

 戦後、自衛隊によるクーデター計画があったことを、警察官僚出身の亀井静香前衆院議員が告白した。発売中の保守系言論誌、『月刊日本』12月号に掲載されている。


 この証言は「日本はアメリカの占領下だ」と題するインタビュー記事に収録されたもの。横田基地からの米トランプ大統領入国の承認や臨時国会冒頭での衆院解散など安倍政権の姿勢を批判した後、政治の閉塞感を強調。

 「その結果、これからテロが起こる危険性がありますよ」と切り出した。「今だから言ってもいいと思うが、私が警察庁にいたとき、現職の自衛官によるクーデターがあったんだよ。それを事前にキャッチした」と明かしている。

 記事によれば、理由を告げずに首謀者3人を配置転換することで政変の危機を回避した。その上で亀井氏は、「今ほとんどの若者は政治的に無関心になっているけど、『政治的な発狂者』が出てくる可能性はあるよ」と警告している。

月刊 日本 2017年 12月号 [雑誌]
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新聞に載らなかったトンデモ投稿
亀井静香―最後の戦いだ。
亀井静香が吠える 痛快言行録
偽装報道を見抜け!世論を誘導するマスメディ…
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       高橋清隆

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著者プロフィール


反ジャーナリスト。金沢大学大学院経済学研究科修士課程修了。ローカル新聞記者、公益法人職員などを経て、2005年から現職。『週刊金曜日』『ZAITEN』『月刊THEMIS(テーミス)』などに記事を掲載。  著書に『偽装報道を見抜け!』(ナビ出版)『亀井静香が吠える』(K&Kプレス)『亀井静香—最後の戦いだ。』(同)『新聞に載らなかったトンデモ投稿』(パブラボ)。           

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